風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

大きさの逆転

2006年02月01日 | 清水ともゑ帳
子どものころに通った道を大人になって通ると、「こんなに細い道だっけ?」と思う。
同様に、小学校の教室に入ったときなど、机と椅子がとても小さく感じたり、大きなプールだと思っていたらそうでなかったりしたことなど……。
大人になればほとんどの物を、そんなふうに感ずるのは当然だと思っていた。

ところが、この場所は違っていた。
清水区下野にある浅間神社。



私が小学生のころ、毎日のように遊んでいたところ。
夏休みのラジオ体操、盆踊りなどもここに集った。
その当時、ここが「浅間神社」ということすら私は知らなかった。
子どもが活動する小さい範囲では、「お宮さん」と言えばここしかなかったので、「お宮さん」で充分通じていた。
訪れたのは昨年12月中旬。
中学2年生で下野を離れてから、30数年ぶりになる。



「こんなに広かったっけ」
境内に足を踏み入れて驚いた。
子どものころ狭いと思っていた場所が、今は広いと感じるなんて、これまでとは逆の感覚だ。
敷地を広げたのかなとも考えたけれど、そうでもないような気がする。

あのころは子どもがたくさん遊んでいて、密度が高く狭いと感じたんだろうか。
子どもが少なくなり、まして、外で遊ぶ子はもっと少ない。
それで、広く感じるのだろうか。

冬の陽だまりの中、かつての姿とほとんど変わらないお宮さんをしばし散策した。

コメント (7)