のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

奪還作戦

2018年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 雨が降ったら逃げ込もうと予定していたトンネルの天井に、シャンデリアのように黄色スズメバチの巣。トンネルは不法占拠され呪いのトンネルになってしまった。

 砂防工事の重機が入るために作られた30mほどのトンネルで、めったに人も車両も通ることがない陸の孤島でした。

 トンネルの中は涼しいので、このあたりで作業をするときには昼飯を食べて昼寝したり、雨が降ったら義替えをする場所だったのですが、台風で高波を避けるために一時避難した無人島を不法占拠する武装漁船団のようにトンネルはスズメバチに占領されてしまった。

 我々山林保安庁の山猿といえども奪還できない場所に陣地を組まれてしまったので、航行の自由を確保するためには山林自衛隊の出動に期待するしかなくなりました。このような事態の場合、自助を示さず日米安保条約に基づいた米軍の出動を待っていられません。

 に、しても、スズメバチの女王、なかなかの策士です。どこからでも攻撃できる南シナ海に滑走路作る貪欲解放軍より知恵がある。

 円形のトンネルの頂点、地上3mほどある場所に巣が作られているので、はしごをかけることもままならない。しかも、スズメバチ空軍はミグ戦闘機より優秀で、兵士の士気も高い。

 憲法9条には抵触しない状況だと思うのですが、この期に及んでこの平和維持活動に際して銃火器を所持させないと言う「平和愛好家」がいらっしゃるので予算もない。

 陸上の「空母いづも」と呼ばれる高所作業車。〇〇リースって入ってるやつね、防衛予算が組まれていないから借りられない。防護服もない。ヤマヒル除けの「ヒル下がりのジョニー」買っちまったもんだから、アース製薬が作っている強力兵器スズメバチマグナム・ジェットプロ(だいたい9800円)を買う予算がない。

 平和のために私たちは手を引く結論に至った。

 やっぱ、話し合いだよね。そう、話し合いで解決せねば。言い出しっぺに責任があるんだから、沖縄の基地外でたむろしているおじちゃんおばちゃん達をトンネルに突っ込んで「スズメバチ出て行けぇ~」運動してもらって、放射線防護服に身を包んだフルアーマー枝野に話し合いで解決してもらおう!

 ガンバッテクダサイネ!

 

 台風21号の予想進路、伊勢湾台風に似ている。

 台風と熱帯低気圧の違いって何?と問えば、風速17.2m/sだそうで、風神様が手を抜くと熱帯低気圧になってしまうんですね。今年は雷神様と風神様が仲良く一所懸命頑張ってるんだ。よかったよかった。

 なんて悠長なことを言っている場合ではなく、仕事に大きな支障が出そうです。

 つい2週間前までは日照りの猛暑でヨレヨレになりながら体を動かしていましたが、涼しくなってよかったなぁ、どころか雨雲と追いかけっこをしている毎日。せっかく整備した登山道も台風一発でどうなるかわかりはしない。

 今年は近所で鈴虫の鳴き声が聞こえます。このあたりでは鈴虫が生息するには気温が低いのですが、鳴いていると言うことは鈴虫が生息できる気温になったと言うことなんですね。

 娑婆では温暖化と言ってますが、伐採した樹木の年輪を見ると取り立てて成長が良いわけではない。温かくなっているのなら成長も早いはず。どういうことなのかな?

コメント (2)
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