のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

Resilience

2012年04月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 土曜日の晩のことですが、宮城県に出稼ぎに行ってきた同級生が帰ってきたので、報告会をかねて来るべき花見にそなえて予行演習をしました。

 東北復興に向けてかなりの予算がつぎ込まれているはずですが、彼ら職人の単価は決してよいわけではなく、宿泊費などを差っぴけばこちらで働いてもたいして変わらないと言うことです。途切れ途切れで不安定なこちらの仕事より、連続して仕事があるからそこのところだけがましだといっていましたが、発注から末端の職人までの中間搾取がひどすぎて、「これではいい職人が集まらないよ」と嘆いていました。

 こういう中間搾取こそ規制しなければならないのですが、この2-3年、就職難もあって特にひどいですね。

 その昔、安保闘争が激化していた時代、日雇い労働者の悲哀を歌った「山谷ブルース」「流れ者」などを超え高々に唄いながら学生達は「反政府」を叫んでいましたが、自分達が主流になったら、当時自分達が目の敵にしていたことと同じことをしていた。コミュニストの心情なんてこんなもんなんでしょうな。

 独裁の元で虐げられていた者たちが新しい国を作ったら、結局独裁になっていた旧東側諸国のようなものです。

 「Resilience」復興、回復と言う意味ですが、ゴムがはねる弾力という意味もあります。立ち直ったら反動が出るぞ。

コメント
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