ふと、ネットで見ていると、テレビニュースで見た自衛官の夫の殺人未遂容疑で捕まった妻、鹿毛陽子容疑者は、今年１月末まで、「カードショップあんしんどう」というカードゲームショップを宇都宮で経営していました。わずか１年7か月で閉店、多くの借金を残しています。借金返済のため、夫の生命保険を、、容易に推測できます。
あんしんどうのブログに閉店の理由が書かれていました。
あんしんどうのブログ・閉店理由
あんしんどうのオープン時の模様が書かれたブログ
http://boblo2.blog.fc2.com/blog-entry-472.html
http://boblo2.blog.fc2.com/blog-entry-602.html
神戸市中央区・芦屋市・大阪市都島区・浪速区・中央区・堺市堺区・奈良市・京都市中京区に、１４店舗のカードゲームショップ「カードカルト」を経営していた身としては、
個人経営の苦しさはわかります。２０１３年７月３日というなんでこんな時期にカードゲームショップをオープンするのかもわかりません。
うちは、パソコンショップケーブルという店を経営していて、その中で、バイト店員の米山君という高校生が私物のマジック・ザ・ギャザリングのバインダーを置かせてくれと言って、
店に委託扱いでおいたのがカードゲームを取り扱うきっかけでした。１９９７年の事でした。
ＭＯＤチップの販売で大儲けして、念願の路面店。オタロードにゲームカルトをオープンさせました。１９９９年秋の事です。
レジを２か所。１号レジは、ゲーム改造ツールやゲームアクセサリー。２号レジは、トレカとしました。
そして、２号レジ（トレカ）の売り上げが月商１００万円を超えたので、カードカルトという１５０席の対戦場をもつ日本最大のカードゲームショップをオープンさせたわけです。
第１片倉ビルの６階・７階 ２フロア７３坪。２０００年１０月１日です。テレビや新聞・雑誌で大きく取り上げられました。遊戯王の第１次ブームでした。
当時は、大阪日本橋には、関東資本のイエローサブマリンしかなく、デュエルでの飲食は、禁止されていました。それに対して、カードカルトは、デュエル席での飲食自由とし、駄菓子屋カップ麺も店内で販売。店内には、お湯がいつでも出せるようにと電気魔法瓶も何台か置いていました。飲料自販機も４台くらいおいていました。価格は、１００円でした。
店は、大繁盛しました。そして、遊戯王ブームは、去り、カードゲームショップは、閉店ラッシュを迎えました。
フューチャビーやマナソースとかいうＦCカードゲームショップが全国に１００店舗以上ありましたが、軒並み閉店。フューチャビーは、徳島（現在のカードキングダム）だけ。マナソースは岩出だけとなりました。２００２年の話です。
カードカルトもごたぶんに漏れず経営は大変でしたが、日本霊能者連盟がブームとなり、そちらで儲けていたので、平気でした。
カードカルトの店長に言ったのを覚えています。７階のカードカルトは、１か月かかって売り上げが１４０万円。６階の日本霊能者連盟。今日１日だけで１６０万円も振込があった。
そして、２００５年に、カードカルト神戸三宮店をオープン。神戸進出を図りました。
そして、２００７年ごろから、カードゲームのブームが始まりました。カードカルトも各地に誕生させました。
当時は、２００２年ごろに根こそぎカードゲームショップが閉店に追い込まれていて、競合するカードゲームショップがなく、儲かりました。
以下は、日本霊能者連盟の鑑定師募集サイトにアップしていたデータ http://www.reinou.jp/boshu.html
日本霊能者連盟/日本占い師連盟売上 左の売り上げを含む会社全体の売上
２０００年４月期 単独売上項目作らず不明 ５８４１万１２６２円
２００１年４月期 単独売上項目作らず不明 ６６８１万７３３９円
２００２年４月期 ６０万９３２２円 ７２９３万３７１２円
２００３年４月期 １６１０万４４４０円 ４８７６万６１４１円
２００４年４月期 ４０７０万５６０４円 ７４０５万１２６６円
２００５年４月期 ４３５３万０７０７円 ７５２７万１２８６円
２００６年４月期 ３２７９万５２５５円 ９１７２万７０５５円
２００７年４月期 １４５２万６４５２円 ７２５９万６５３７円
２００８年４月期 １０７６万６２５４円 １億０８０５万１３０４円
２００９年４月期 ７６６万６９９６円 １億４１００万１５６６円
２０１０年４月期 ６７１万４４０５円 １億３０３３万２９００円
２０１１年４月期 ５７３万７６９０円 １億１６０９万８２４１円
２０１２年４月期 ４７４万２５００円 １億００８１万３９１３円
２０１３年４月期 ４８６万６８０２円 ９８７５万５５９４円
２００９年４月期には、カードカルトの売り上げが１．３億を超えるようになりました。
２００９年ごろをピークにカードゲームの市場規模が縮小してきました。
そして、その後、関東系の大資本のカードゲーム屋が次々と関西に乱入してきました。
関西資本で最大手のカードカルトと言えども、苦戦。儲からなくなってきました。
そして、致命傷となったのが、大資本の異業種からの参入。ファミコン屋、レンタルビデオ屋、古本屋。どんどんカードゲームビジネスに参入。
採算性の高いメイドエステ萌に力を入れるため、カードカルトはどんどん閉店していきました。
そして、現在は、カードカルト神戸三宮店１店舗になりました。
センタープラザ西館には、最盛期３店舗のカードカルトがあり、月商７５０万円を上げていました。
現在は、ここ２－３年。月商２００万円に達したことのない売り上げとなっています。
よく、不動産屋からカードゲームショップ跡のテナントの情報が送られてきましたが、そのショップ名で検索すると、自己破産の公示が出たりしました。
個人経営の場合、カードゲームショップの閉店＝自己破産 となるようでした。
カードカルトの場合、１４店舗→１店舗。普通に考えると自己破産のように思えますが、閉店時には、高収益を上げていたＪＫリフレのメイドエステ萌があったため、何とか、閉店費用を捻出できました。
メイドエステ萌の閉店時は、苦しかったですが、事務所の移転など家賃軽減などで乗り切りました。
現在も、苦しいですが、水着男子や日本霊能者連盟や日本占い師連盟の売り上げでなんとかぎりぎりで過ごしています。
カードゲームショップは、競争相手がなく、市場規模が拡大している時期には、出店しやすいのですが、市場パイが減っていて、大資本の異業種からの参入の多い時期に、個人が出店させるものでもありません。そこを見誤ったので、１年7か月で閉店。多くの借金が残り、夫を殺害し、その生命保険金で借金返済というコースになってしまうのです。
現在、スマホゲームの普及で、カードゲームをする人口は年々減ってきています。市場規模も小さくなっています。今の時期に、個人経営でカードゲームショップをオープンさせるのは、自爆行為です。
殺人未遂容疑：別居の夫を毒入り焼酎で…妻逮捕 宇都宮
毎日新聞 2015年11月30日 18時39分（最終更新 11月30日 21時32分）
別居中の夫を毒入り焼酎で殺害しようとしたとして、栃木県警は３０日、宇都宮市みどり野町、無職、鹿毛（かげ）陽子容疑者（３３）を殺人未遂容疑で逮捕した。県警によると、黙秘しているという。
逮捕容疑は１０月２９日午後３時ごろ、同市内の夫（３４）宅に入り、台所の紙パック入り焼酎（１．８リットル）に毒性のある植物「トウゴマ」から抽出した毒物を混ぜ、夫を殺害しようとしたとしている。
県警によると、医薬品販売会社から９月中旬、劇物に指定されている殺鼠（さっそ）剤数十グラムを購入しようとした女がいたと通報があり、捜査を開始。この女は鹿毛容疑者で、夫とのトラブルで今年３月ごろから別居していたことが分かった。夫は８月中旬、自宅で焼酎を飲んだ後に体調が悪化して病院で点滴治療を受けており、自宅に残っていた別の焼酎を調べると毒成分が検出されたため、県警は夫宅を警戒していた。
鹿毛容疑者が１０月２９日、合鍵を使って夫宅に立ち入るのを捜査員が発見。焼酎は濁っており、鑑定した結果、毒成分が検出されたという。【野口麗子】
テレビニュースはこちら。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2647744.html
山本隆雄（えむびーまん） @nichikon
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