花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

美ヶ原高原と中央アルプスの主峰「木曽駒ヶ岳」登山(その1)

2015年08月20日 | 山シリーズ
私がアルプスに魅せられたきっかけとなった山が、中央アルプスの主峰「木曽駒ヶ岳」です。
40歳を過ぎた頃に、我夫婦とご近所のご夫妻と4人で登り、360度の大展望に感激し
それから本格的に山登りにのめり込んで行きました。

私の山仲間達はまだ登っていなかったので、去年3人で行こうと新宿発駒ケ根行きのバスを予約したのですが
我が家の夫の突然の入院で流れました

その際、夏休み時のロープウェーは大混雑するから待ち時間が計れない・・・
その日の内にどこまで登れるか?、上の小屋に泊まるにしてもどこを予約すれば良いのか?

2600mのロープウェー「千畳敷駅」の横にあるホテルは早くから満室

ですから今年は最初から「登山バスツァー」を申し込み、登ってきましたよ

1日目は足慣らしの「美ヶ原散策」(8月11日)

私と鎌倉に住むKさんは横浜7時出発、そして相鉄沿線に住むYさんは8時過ぎに
町田から同じバスに乗りこみました。

バスは中央高速をひた走り、途中サービスエリアで2回のトイレ休憩をし
そこでお弁当や飲み物などを買いこみ、バスの中で食べたりお喋りをしているうちに
午後1時近くに見覚えのある「山本小屋ふる里館」前の駐車場に着きました。

そうここには5~6年前の夏に夫と来ているのですこちらです。


早速「カワラナデシコ」が出迎えてくれて感激です


こちらは「アキノキリンソウ」?

自由散策で与えられた時間は3時間・・・
私たちはザックを背負って、美ヶ原の山頂「王ヶ頭」(おうがとう・2034m)を目指すことにしました。


道端にはたくさんの高山植物が見られました。
薄いピンクの「白山フウロ」の可愛い事


牧場の間の、整備された美ヶ原パノラマコースの遊歩道を歩きました。

お天気は薄曇り・・・
展望はあまり効きませんが、歩くには丁度良い感じです。


アザミの群落が高原の風に揺れていました

蜂が忙しそうに蜜を吸っています。丁度見頃のアザミですね。


アザミにはノアザミ・ノハラアザミ・タムラソウとあるらしいのですが
私には区別はできません。


花々を愛でながら歩きだして15分で「美しの塔」です。
美ヶ原のシンボル的存在で、霧が発生すると鐘を鳴らして登山者に位置を知らせる
避難塔としてつくられました。

夫と来た時はここでのんびり撮影し、駐車場に戻りました。


美ヶ原高原は400haの広大な牧場に、5月~10月の期間およそ300頭の牛が放牧されます。


各種の電波塔が立ち並ぶのが美ヶ原の最高峰「王ヶ頭」(おうがとう・2034m)
そこには雲上のホテルが建っています。

夫と「いつか泊まりたいね」と話した覚えがありますね。


花火のようなこちらのお花は何でしょう・・・?


園芸種のような美しさの「マツムシソウ」が咲き


初秋の気配を感じさせる「ワレモコウ」が風に揺れていました。

こちらはツリガネニンジンでこちらは「シャジン」でしょうか?、よく似たお花です。




百名山にも数えられる美ヶ原高原の最高峰「王ヶ頭」が大部近づいてきました。

高原の花々は至る所に咲き乱れ、私たちの目を楽しませてくれました。
私も重い一眼レフカメラを持ってきて良かったわ

ピンクと白のお花は「ノコギリソウ」でしょうか?ギザギザの葉っぱが特徴ですね。



こちらも葉が特徴の「シャジクソウ」ウメバチソウも咲いていました。


爽やかな高原の風と高山植物を堪能しました。

毎年梅雨が明ける頃、私たち夫婦は高原に出かけていましたね。
「蒸し暑い中で仕事をしていると、無性に高原の爽やかな風が恋しくなる」と言っていた我夫・・・

去年の7月下旬、頸椎を捻挫して軽井沢で避暑をしていた時(亡くなる3週間前)には
自ら「湯の丸高原に行きたい」と申し出て運転し出かけました。

私一人で湿原まで歩いて高山植物の花々を撮影し、夫は湯の丸高原のビジターセンターのデッキで
のんびりと高原の風を浴びながら、私を待っていましたこちらこちらです。

あれから1年が経ち、8月18日は夫の一周忌でした。

息子一家とごく内輪で、まだ我が家に居る夫にお線香をたむけ家族で食事会でしたが
夫の入院時、2回も松戸から見舞いに来てくれた義弟夫婦と、最後まで夫の仕事を支えてくれた仲間たちが
お線香をあげに来てくれて、会社を休んだ息子と接待・・・

皆で夫の事を語り合い、泣いたり笑ったりシンミリしたりの一周忌を過ごしました。

多くの方々からもお花やお線香、お供物が届き、夫の事を忘れないでいてくれた人々に感謝です

私にとっては何が何だか分からないような、アッという間の1年でしたが・・・
今の心境を一生忘れないためにも、近々改めて私の胸の内を記したいと思っております。


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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (恵那爺)
2015-08-21 06:16:20
美ヶ原を歩くのは気持ちがいいですね。
美しい風景と花々が素敵です。
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高原歩き (とんちゃん)
2015-08-21 08:02:37
爽やかな旅になりましたね
バスツアーなら簡単に行かれていいですね
高原の空気をたっぷり吸いこんで!!!
生き返ったような気分になれたでしょう
自然の懐に抱かれて・・・人の命の源のような気がします。
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あっという間の一年 (mako)
2015-08-21 09:15:05
本当に夢の様な一年でしたね。
私は軽井沢でのお蕎麦屋さんの
くだりが今でも忘れられません。
やっと猛暑が終わろうとしています。
nao♪さんが一日も早くお元気になる事を
お祈りいたしています。
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Unknown (ラッシーママ)
2015-08-21 13:38:34
去年、計画をして2年越しで実現できた登山旅行でしたか。
美ヶ原高原は姉妹と一昨年の5月に行きましたが、雷に追い掛けられての
大変な想い出があり、忘れられない旅行でした。

「山本小屋ふる里館」は美ヶ原高原の入り口の駐車場ですね。
私達は「美ヶ原高原美術館」の駐車場に置いたものですから
王ケ頭のホテル前から雷が鳴り出し、ホテルのバスが慌てて帰る人達を乗せて
「山本小屋ふる里館」まで送ってくれましたが
そこから駐車場まで走って?怖かったです。

未だ5月は所々に雪が残っていたりで高山植物は無縁でした。
やはり高山植物を見たいなら夏ですね。
沢山の高山植物に癒されましたね。
1度行ってるので懐かしく拝見させて頂きました。

ご主人に逝かれて1年、沢山の友人に慰められ1年が経ちましたね。
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美ヶ原高原 (写楽爺)
2015-08-21 15:54:53
こんにちは。
本当にアッと言う間の一年だった事でしょう。
一周忌を前にご主人との想い出がある美ヶ原高原と本格的山登りの切っ掛けとなった木曽駒ヶ岳へのバスツアー、
一つの区切りにされたらと思います。
美ヶ原は私も想い出の有る場所なんです、半世紀前自分たちで大型バスを一台チャーターして「高原でフォークダンスを!」の様な企画を立てて行った事があります。
もう詳細は記憶に残ってはいませんが青春の想い出の一ページの場所なんです。
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Unknown (ななごう)
2015-08-21 16:33:57
美ヶ原高原、花がいっぱいですね。
いつか?行って見たいと思います。

また、一緒に歩ける事を楽しみにして居ます。
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☆恵那爺さんへ (nao♪)
2015-08-21 17:12:44
短大に入って初めての夏休みに、父の会社のテニス部のみんなと美ヶ原でキャンプしました。
ニッコウキスゲが一面に咲いていて、北アルプスが綺麗に見えていました。
高原の素晴らしさを初めて体験した夏でした。
あれからもう50年が過ぎましたわ!
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☆とんちゃんさんへ (nao♪)
2015-08-21 17:28:01
すぐに車を出してくれるアッシー君が居れば別ですが・・・
バスツァーの手軽さを味あうと、個人で行く山登りの大変さが良くわかります。
旅は計画を練る時から楽しめるとは言われますが、前回木曽駒ヶ岳に登った時は、ロープウェーの待ち時間4時間近くかかりました。
2組4人でトランプのポーカーをして待ちましたよ。
40代の若さがあり、夫たちもいて頼りになりましたから安心して行きましたが、60代後半の女三人では不安でした。

気温18度の美ヶ原高原は爽やかな風が気持ち良く、高山植物も豊富で満足しました。

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☆makoさんへ (nao♪)
2015-08-21 17:46:23
軽井沢でのお蕎麦屋さんでの夫の言葉、覚えていて下さいましたのね。
あの時の4日間は半分しかUPしていません。
帰路も半分以上主人が運転し、海老名のサービスエリアで海鮮丼を食べた思い出があります。
元気だったのにと悔やまれます。

人生一寸先は分かりませんね。
私は一見元気ですが、心に大きな傷を負った心境です。
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☆ラッシーママさんへ (nao♪)
2015-08-21 18:01:30
美ヶ原高原で雷に遭った記事はよく覚えていますよ。
あの隠れる所が何もない台地で雷に遭ったら、私ですら考えただけでも怖いです。

車で簡単に行けてしまう高原ですが、標高が2000m以上あるということは東京周辺の山々とは高さの点でも違うということです。
5月で雪も珍しくありませんものね。

夏のお花畑が素晴らしくて・・・
私は18歳の時にここで初めてキャンプをして感動しました。
あの頃はビィーナスラインもまだなくて、翌日は霧ケ峰まで歩きましたが、たどり着けなくて和田峠でテントを張りました。
青春時代の初めて北アルプスを見たり、満天の星を見たりした忘れられない思い出です。

夫ともそんな思い出をたくさん築きましたが、これからは友人たちに付き合ってもらいます。
良い仲間に恵まれて感謝していますよ。

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