沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩395 「人間の国」でない国にいる我々 33 沖縄県東村高江区へ向けて

2012年12月07日 08時08分48秒 | 政治論
 沖縄は約3ヶ月の自称「冬」に入ったが、最高気温が20度前後を維持していて当然日中は連日小春日和であり、最低気温も13度を下回ることが希でほぼ15度近辺をウロチョロしている状態だ。従って数値上は春か秋の風情で体感的に「寒く感じられる」ということだが、ちょっと体を動かすとか食事するとかでもすぐに汗をかくような具合であり、「実際は決して寒くはない」のである。勿論風の吹き具合では場合によって暖房も欲しくなり軽いウインドブレイカー程度は羽織らずにいられないし、人によってはセーター、モモヒキ、手袋も欠かせず電気系の暖房器具を出す人もいるのだが、ちょっと我慢すればこの時期何ら手立てを講じることなく過ごす人もいるにはいるという、どちらかと言えばフリースタイルな季節なのであろう。東村高江地区ではこうした沖縄一般に言える気候とは別に、師走の風はそこに「座り込む」人々にとっては老体にいかにしても冷たいものがあり、適当に暖を取らずにはやってられないに違いない。くれぐれも自愛していただき「人でなし」の国の報われない「弾除け」にならぬよう祈念せずにいない。どうやら本土では、自民系政権がありそうな気配らしいが、それの影響という計り知れない不安も禁じえない。先ごろの「反民主」(期待と絶望の落差に強制された)という力学で生じたかもしれない「反基地」県民総意が切り崩される危険性を孕んでいる。仲井真氏の言葉の上の理念が元来背景にしていた自公系同調姿勢による本土寄りの変節を怪しく危惧する。米軍はそれがねらいであり、政界再編のより実質的な「傀儡化」が諮られる。マスコミがデマる自民圧勝の気配はそこに情報操作による選挙工作が見え隠れし、選挙マフィアの存在を垣間見せる。つまりより改革風の強い勢力の威を出鼻で削ぐねらいがあるらしい。また旧来の体制が復古するかと意欲も奪い、諦めムードでなし崩し的に雪崩れ現象化する。間接民主主義の弊害をそのまま権力で縛り上げる恐るべき奴隷社会が到来するというわけだ。いずれにしろ数の論理に基づく「民意と政治の乖離」から沖縄がより地元の民主主義を「総意」として確立したかどうか不明な状況で行われる総選挙の結果が、今後の基地問題取り扱いに微妙に作用することは間違いなく、議員たちの言動に注意深く対応する必要が反基地運動に生じる。(中断)