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闇の列車、光の旅

2011年07月20日 | こんな映画見ました~(洋画)
『闇の列車、光の旅』
---SIN NOMBRE
  WITHOUT NAME---
2009年(メキシコ/アメリカ)

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ
出演:エドガル・フローレス 、 パウリナ・ガイタン 、 クリスティアン・フェレール、 テノッチ・ウエルタ・メヒア、ティアナ・ガルシア


ホンジュラスに暮らす少女サイラ(パウリナ・ガイタン)。
父親は、彼女が幼いときにアメリカへと渡った不法移民。
ある日、その父親が強制送還され戻ってきた。そして、今度はサイラも連れて再びアメリカを目指す。
父親の新しい家族と一緒に暮らすという提案に気乗りはしないものの、父と叔父と共にメキシコへ向かい、そこからアメリカ行きの貨物列車の屋根に乗り込むサイラ。そんな無防備な移民たちを待ち構えていたのがリルマゴ(テノッチ・ウエルタ・メヒア)率いるメキシコのギャング団。
疑問を感じながらも彼らと行動を共にしていた少年カスペル(エドガル・フローレス)だったが、リルマゴがサイラをレイプしようとするのを見て、ついにリルマゴを殺してしまう。
裏切り者として組織から追われる身となってしまったカスペル。
サイラは助けてくれた彼に恩義を感じ、その後を追ってしまうが…。
(allcinemaより)


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中南米の、アメリカへの不法移民者を乗せた列車で出会う男女の心の一コマを描いた作品です。
監督は日系アメリカ人で、実際に列車の屋根で移民たちとの旅を経験しての製作という事ですので、南米の現実はかなり忠実に描かれているのだと思います。
 
 
映画前半はメキシコが舞台で、カスペルのギャング仲間との生活が綴られていきます
 
後半、移民たちの乗り込む列車の屋根でサイラと出会い、サイラを助けたために共に逃げるはめになります。
川を渡ればアメリカというところで、希望の光が見えるのかっ。。。
しかし、カスペルは川を渡る直前に仲間に殺されてしまい、サイラは川を渡り切り、希望を掴みます。
 
過酷な現実の中で、キラリと放つ一瞬の光を見せてくれるラスト、電話の向こうから聞こえてくる父親の新しい家族の声で、サイラの顔に表れた安堵感にほっとします。
でも、父親が死んでしまった事をその家族に告げ、アメリカで生きていくサイラには、これからが本当の戦いで、ほっと出来る生活は来るのかな、と思いました。。。
 
 
話しの筋書きを楽しむのではなく、ドキュメントタッチの映像を見る映画ですね。
色々な国の人々が見ることに意味のある映画だと思いました。 







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