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ペーパーバード 幸せは翼にのって

2012年02月26日 | こんな映画見ました~(洋画)
『ペーパーバード 幸せは翼にのって』
---PAJAROS DE PAPEL
   PAPER BIRDS---
2010年(スペイン)

監督:エミリオ・アラゴン
出演:イマノール・アリアス、 ルイス・オマール 、 ロジェール・プリンセプ 



フランコ独裁政権下のスペインを舞台に、内戦で妻子を失った喜劇役者と孤独な少年が出会い、少しずつ心を通わせていく姿を描いた切なくも心温まる感動ドラマ。
 
スペイン内戦下のマドリード。
喜劇役者のホルヘ(イマノール・アリアス )は最愛の妻と息子を爆撃で失い絶望とともに行方をくらます。
1年後、内戦は終結し、ホルヘは劇団に復帰、相方のエンリケ(ルイス・オマール)とも再会する。
エンリケは、内戦で両親を失った孤独な少年ミゲル(ロジェール・プリンセプ)を引き取り世話していた。
おかげでホルヘも少年の面倒を見るハメになるが、亡くなった息子を思い出し、どうしても冷たく突き放してしまう。
それでもホルヘに芸を教えてもらいたくて健気につきまとうミゲル。
そんな中、反体制派への締め付けを強めるフランコ政権は、ホルヘの劇団にも疑いの目を向け監視を始める。
執拗な軍の圧力に怯えながらも、なお舞台に立ち続けるホルヘたちだったが…。
(allcinemaより)
 
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思想を持った喜劇役者が活躍する社会派ドラマかと思ったのですが、そういう映画ではなかったです。
 
内戦で妻子を失った喜劇役者のホルヘは、劇中にフランコ独裁を批判するような台詞をぼんぼん飛ばし、民衆の喝采を浴びます。
当然、当局から目を付けられて監視されていきます。
その辺りまでは、ホルヘが何かやらかすと思いながら見ていました。
 
ところが、この一般市民を利用した人が、実はいたんですね。
利用される知ったホルヘは相方のエンリケとミゲル少年とで、スペインから逃げ出そうとします。
しかし・・・。
ラストは切ないシーンですが、少年と心が触れ合うことで生きる勇気を得たホルヘが、少年に託した未来を信ずることで、見てる側は心救われます。
 
涙で見終わるのですが、切なさの中に温かさを感じ取れるのはどうしてかなって思いました。
それは、ホルヘが悲しみの中でも、自虐的にならずに生きようとしたからかなって思いました。
人間の誠実さがホルヘ、エンリケを演じた俳優から、伝わって来るようでした。
 
 
 




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