観 察 月 日 2010、12、18 快晴 15℃
観 察 場 所 千葉県 習志野市 秋津 (谷津干潟)
バスを降り、案内表示に従って歩くのだが、どう考えても海辺とは
逆の方向で、頭と行動がアンバランスだ。
着いてみるとその筈で、海とはかけ離れた場所で、干潟はビルや
マンション、高速道路に囲まれた池の状態であった。開発の名の元
に東京湾の広大な干潟を埋め立てた中、よくも干潟を残せたものと
複雑な思いに駆られた。
何百と群れる野鳥はイソシギの様で、こまめに歩きながら、細か
な餌を啄んでいる。
「他のシギはいないのかしら、ダイゼンが見たい」
同行の一人が呟き、双眼鏡で探すと、単独行動をしているハト程の
シギがいた。ダイゼンだ。
浅瀬に自分の影を写しながら歩き、時折立ち止まる。その内4~5
分身動きせずじっと静止した。「何かあるぞ」と見つめていると、
急に首を後ろに捻り水中に嘴を突き入れた。シギには真後ろも確り
見えるのだ。それは一瞬の出来事で、カニを捕えたシギは誇らしげ
に歩き出した。
浅瀬に来ると弱ったカニを置き、再びくわえるとそのまま呑込んだ。
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