10月中旬から、家の庭が少し賑やかになったので写真に撮ってみた。
まずは、シュウメイギク。
庭の中央に陣取っており、今の季節の主役の花だ。
スーと伸びた茎の先端に白い花弁をつけているのでよく目立つ、しかも沢山の蕾と付けているので、順次咲いてくれる。
シュウメイギクも繁殖力が強く、昨年よりかなり増えたようだ。
シュウメイギクはキクと言う名前が付いているが、キンポウゲ科アネモネ属の植物。
英名はジャパニーズアネモネといわれ、多年草。
古くは中国から渡ってきたものが野生化したらしいが、野生化と言うところからも日本の気候には非常にあう植物なんだろう。
庭のシュウメイギクは一重咲きであるが、この花も茶花としても親しまれている。
つぎに、ミズヒキ。
なんてこともない花だが、茂っていた雑草を引き抜いたところ、ミズヒキが目立ってきた。
庭の端っこのボタンの傍にあるのだが、ミズヒキという名前に、フーンと感じた。
そう言われれば、水引に似ているなー。
先日、テレビで熊本の水引を使った細工の応用例を見せてくれていたが、花のミズヒキの活用例はあるのかな。
茶花として使われるようだが。
そして、フジバカマとヒヨドリバナ。
庭に咲いた赤色のフジバカマを既に紹介したが、その真向かいに白色のヒヨドリバナが遅れて咲いた。
花の形が極めて類似しているので、色の変わったフジバカマがあるのかと思って調べてみたら、白い花はヒヨドリバナだった。
ヒヨドリバナがフジバカマと明らかに異なっているのは、葉の形もそうだが、カナブンやヤブ等の小さな昆虫が盛んに吸蜜している。
フジバカマの方がやや匂いが強いが、実際昆虫が蜜を吸っているのはヒヨドリバナの方だ。
蜜の味が違うのかと思って、両方の花をちぎって食してみたが何れも蜜の味などしない。
一方、フジバカマは秋の七草として有名で、古来より利尿の漢方薬として用いられ、又、刈り取った茎葉の半乾きの香りを匂い袋として使われた。
フジバカマは園芸種として出回っており一般の目に触れる事も多いのだが、ヒヨドリバナは 有名な花と同じ姿をしていながら野にひっそりと咲いている。
フジバカマとヒヨドリバナは、姿、形は良く似ている同じキク科の同属の花でありながら、フジバカマは平安の時代からもてはやされ、ヒヨドリバナは名も知られぬ野草であるが、
自生のフジバカマが絶滅の危機に瀕し、ヒヨドリバナはしっかりと生き残っているのが面白い。
左側がヒヨドリバナ、右がフジバカマ
茶も花をつけた。
実も沢山付けているのだが、実と花が同時になっている。