箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

基地問題は誰にとっての問題か?

2022年05月15日 06時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ
今日5月15日で沖縄返還まる50年ですが、在日米軍基地の70%が沖縄にあるという現実はいまも残っています。

わたしは中学校の修学旅行で何度も沖縄へ行きました。

生徒は一泊はホテルで、もう一泊はホテルではなく、名護市周辺の民家で民泊をしました。

さて、過去にさかのぼり1996年のことです。普天間飛行場が返還されるという「合意」が日本とアメリカの間でかわされました。

しかし、それには代替地に県内移設するという条件つきでした。

その代替地に名護市の辺野古が挙げられたのでした。



修学旅行で行った名護市はパイナップル栽培を行う、人口でみると普天間より少なく、海がきれいな自然環境が豊かなところです。

民泊の民家さんに案内され、橋の上からウミガメをながめることができました。


その美しい海を基地建設のため、土砂を投入して埋め立てているのです。


最新の調査では、米軍専用施設面積の7割が沖縄に集中していることを不平等だと考える人は、沖縄では61%であるのに、全国では40%です。

本土の人は、基地の問題を、沖縄の人といっしょに考える。

このことが必要で、最低限でもそうしなければ、いつまでも基地問題は沖縄の人だけにとっての問題でありつづけることになります。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新着より・・・ (yo-サン)
2022-05-15 20:42:22
お初に失礼致します。

>本土の人は、基地の問題を、沖縄の人といっしょに考える。

御尤もと存じます。
それで、願わくは先生のお考えをお聞きしたいと存じます。

今宵これにて。失礼致しました。
Unknown (Unknown)
2022-05-15 21:22:23
そうですね。わたしの意見は書いていませんでした。何度も沖縄へ行くと、基地問題は肌で感じました。上空を飛ぶ戦闘機の爆音、広大な嘉手納基地を目にすると、沖縄の人だけが7割もの米軍基地を引き受ける理不尽さを思います。本土も応分の負担をもつべきだと思います。
ただ、一番問題だと思うのは、本土の人がこの問題に無関心の人が多いということです。無関心は日本政府の政策を賛成しているのと同じではないでしょうか。つまり、サイレントマジョリティになってはいけない。そのためにともに考えることが大事だと思います。
そこで、修学旅行でこんな学習プログラムを中学生が経験しました。

https://blog.goo.ne.jp/mi3chu-kocho/e/7aed846dbadd4a9ba8e5553cffa3dbed

コメントを投稿