箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもの話を聴くポイント②

2017年09月05日 12時26分28秒 | 教育・子育てあれこれ



9月2日のブログで、子どもから話を聴く場合のポイントを①、②と二つ示しました。

今回は子どもから話を聴くポイント③④を示します。

③他の話題をすぐ持ち込まない

子どもから話を聞いた後で、それについての返事をせず、「それよりもね・・・」とか「ところで・・・」と、違う話題を出す人がいます。

話し手にしてみれば、「わたしの話はどうなったの」、「この人は自分の話すことばかりを考えていたのかも」と、疑問や反感をもちます。

子どもが聴いてほしいと思い話したのに、相手の話を聞かなければならなくなります。

子どもが話しているときはじっと聴き、子どもの話の話題を変えないようにします。


④なんでも自分の話にしてしまわない。

話し手の話を聞き、相手の苦しい状況や気持ちに理解・共感を示さず、「わたしの場合はね」と自分の話をする人がいます。

「わたしも同じことを経験したことがあるので、あなたの気持ちがわかる」ではなく、「わたしはこうやって乗り越えた」は、ある意味自慢に聞こえるかもしれません。

かりに、自分の経験を話し、参考にしてほしいという気持ちから出たとしても、相手にとっては、「それぐらいのことなど・・・」と言われているようにとったり、「もっとがんばれ」と言われているようにとるかもしれません。

あくまで、話し手の子どもの話を軸にしてしっかりと聴き、相手を尊重して思いに共感した上で、「わたしの場合はね」と切り出したいのです。