箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

形がないのに破ればかたなし

2017年09月29日 15時14分41秒 | 教育・子育てあれこれ



昨日の授業研究に続く話題を提供します。

いま、文科省はアクティブラーニングの授業を、奨励し、学校での実践を求めています。

最近では、アクティブラーニングに代わり、「対話的で、主体的な学びのある授業」と言葉をかえ、新しい学習指導要領に盛り込んでいます。

箕面市には、「箕面の授業の基本」という、アクティブラーニングに通じる授業のマニュアルがあります。

教育委員会が、現場の先生といっしょに作りました。

学習のめあてがあり、発問、自分で考える。考えたことをグループで(全体で)交流する。

グループワークから、全体に戻し、発表する。

それにより、さらに自分の考えをさらに深めて、学習のまとめにつなげ、最後に学んだことをふりかえる。

おおざっぱに言えば、このような学習です。

形はマニュアル的に決まっています。

マニュアルはあったほうがいいです。とくに、授業経験の少ない教員には助かります。

まずは、基本に忠実に授業をやったほうがいいのです。

その上で、授業の形を変化させ、応用していくのです。

形をもつ人が形を破るのが「型破り」。形がないのに破れば「形なし(かたなし)」。

授業のプロになるのは、なかなかたやすいことではありません。