柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

円買

2022-09-23 09:47:28 | Weblog

私はここで日英の国葬模様の差を英国贔屓に述べてきましたが、もちろんそうでない意見もあって、よくTVに出ている評論家の宮家さんが産経新聞の自分のコラムで冷や水をかけてくれました、あれはイギリス国教会の宗教葬に過ぎぬのだと。あれこそが国葬だという意見があるがそうではないよと。女王はイギリス国教会のトップなんだそうです。そうかぁ。新首相は弔辞を述べたのではなく聖書を読んだだけだと。そうじゃったなぁ、NHK中継でもわざわざそうテロップ出てたなぁ。日本の国葬では坊さんがずらりと並んで読経するなんて場面は想像できませんね、政教分離とやら特定宗教の強要とやらの横槍です。黙祷献花が精々でしょう、あとは長々の弔辞。儀式としての荘厳さ重々しさに感心しただけだというわけです。全ては演出だぞと。うむ、そう言ってしまえばその通り。

 政府日銀が円買い介入。見出しが躍ります。円安対策だとはわかりますが、黒田さんは金利は上げないと頑固です。金利下げて金を借りやすくして投資や消費を賦活するという因果は素人にもわかり易いのですが(それが当たって給料が上がって景気が良くなるというのがアベノミクスだったですね)、円買いドル売りってのがピンと来ません。同じ価値を円で持つかドルで持つかの違いだろうと勝手に解釈していますが、つまり日銀が損を承知で手持ちのドルを円に換えたということなのでしょうか。金利の差とはそういうことでしょう、ドルで持ってるほうが利子が高いんですから同じ一億円価値ならドルで預けてる方が利子が多い。で、世界中で吐き出された円を損を承知で大量にドルと換える。買い支えるイメージです確かに。するとドル換算レートが145円から140円に下がったとか。経済専門家たちの意見や予想は本当にピンキリです、どれを信じていいのやらわかりません。MMT理論も出たときは新聞も雑誌もケチョンケチョンにこき下ろしてましたが、まだ消えてませんからね。日本は赤字国債にまみれて借金だらけだと言うけれど、それはそもそも借金じゃないんだとか、絶対デフォルトはしないとか、現に多くの評論家が脅かしていた程には危なくなってもいないのですが、どっちが正しいんだ?です。黒田さんの方針は正しいのか。アベノミクスの目標だった物価の2%上昇は思わぬ理由で達せられたことですが、これも当初の見込み通りの進行ではありません。金利をゼロにして景気を賦活して給料上げて消費欲を刺激して結果物価が上がるのが目論見でしたが、給料が全然上がらないうちに、世界の気候変動やロシアの無体がグローバリズムなるバブルをあっけないほどの速さで壊したことによる原材料の高騰がもたらしたやむなしの値上げというのが現状です。電気代やガス代がこんなに上がるとは黒田さんも安倍さんの想定外のことだったのでしょう。そしてこれだけ反応対応が鈍いということはアベノミクス(経済政策)に関しては岸田さんはずっと蚊帳の外だったんですね。きっとわからないんですよどうしたらいいのか。黒田さんも岸田さんには相談しないんでしょう。出口戦略と口酸っぱく報道番組なんかでは討論してましたが、要はアメリカFRBのやってるような金利をいつ戻すか(上げるか)のタイミングでなのでしょう。先にどこがやるか、それについて行くか待つか。機を逸すると大損して尚且つ回復が遅れる。今の日本がそうなんでしょうねぇ。支持率に一喜一憂してる親分はゆっくり外遊されてますから。

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