柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

演出

2007-03-31 08:42:49 | Weblog
中日落合、あの仏頂面でやることはやるからこんちくしょうです。中村、泣かせるじゃありませんか。誰も見向きもしない状態から拾い上げて、順次はい上がる場面を設定して、その手続きを公表しておいて、ズドンと開幕先発です。前にこの欄で私は、6月頃に代打で登場してやんやの喝采、という予想をしましたが、もっと刺激的な演出をされてしまいました。怪我をどうこう言わなければ、まだまだ若い、あれだけ実績のある選手ですからねぇ、二軍でどうのこうのじゃぁないですわ、アメリカでは通用しなかっただけで。きっちり打って、よかったなぁ。名古屋ドームの観客のあの歓声も聞いていて嬉しかったです。昨日の野球放送、地上波、BS、スカパーと選り取りでしたが、阪神戦じゃなくこの試合をずっと見てました。中村見てました。今年も中日でしょうね。
 中国新聞のコラムに、ポケットベルのサービスが今日で終わることを書いています。ポケベルが出た時、便利には思いましたが、しっかり拘束されている感覚が嫌でもありました。で、電話する機会が増えて、テレフォンカードへと進み、すぐに携帯電話に取って代わられたという歴史です。リアルタイムです。コラム子と同様の感想です。でも、ポケベルはそれなりに都合のいい使い方もあって、私が医者になりたての頃全員に持たされてそれこそ夜朝なくピーピーならされるわけです。でもあれ、ボタン押すと自分でも鳴らせたでしょう?退屈な会議やら、教授の長広舌聞きたくないときはわざと鳴らして逃げていったもんです。会議からいつの間にか研修医が全員いなくなるのが常でしたね。皆で目配せして順番に、頃合を測って出ていくわけです。そういうことができましたね。思い出すことです。
 タミフルの副作用を検討する厚労省の研究班メンバーに中外製薬は、主任の教授だけでなく、データ処理を担当した教授にも6000万円の寄付していたんだそうです。さらには、その寄付を厚労省に相談してOKをもらっていたんだそうです。どうです、この腐り具合は。というかこういう業界であり、これが慣例なんです。これから判定評価の俎上に上がる業者から、平気で大金を受ける。手心を加えてくれという金を平気で受け取る。で、果たして「因果関係は明確ではない」なんて結論を出す。何度も言いますが、日本の文化規範において、こんな事は小学生でもいけないと言いますよ。中学生の集会になれば糾弾の的になりましょう。まったくもってどうなってるんだ、専門家達よ。ここまでバカの壁を高くして、オノレ達は驕奢にふけるばかりか。専門家という非常識者達。呆れるばかりですわね。とほほです。
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我慢

2007-03-30 08:38:23 | Weblog
楽天田中のマー君、打たれましたねぇ。昨夜はBSしっかり見ました。なかなかの面構えで堂々としたものでしたが、ううむ、結果としてはプロの洗礼でした。でも、昨日思いましたが、多村と小久保が入ったことですごい打線になってますねぇ、ホークス。城島やら井口やらの穴はもうすでに見えません。すごいこと。こういう打線相手に投げるんですからね、仕方のないことではあったのですが。王監督やっぱり一回りも二回りも小さくなってますね、TVは残酷です、そのままをくっきりと映し出します。野村さん、どうか使い続けて欲しいです。二軍で鍛え直すなんて言わないで。使い続けてダルビッシュ、です。使いながら化けるのを待ってもらいたい、そう思います、この投手は見ていて面白いですから。
 タミフル禍、昨日は長く書きましたが、それに反する事例を横浜小児科医会が発表しています。タミフル飲まないのに14歳が飛び降りた、怪我はなかったけれど本人は憶えていないと言っている、と。だから、この手の異常行動に対してタミフルが真っ黒(悪者)だと断定できるわけではないと言いたいのでしょうか。でもだからといってタミフルの悪さを否定するものではありません。この症例はタミフルを飲まなくても同様の症状を起こすことがあるという事例であって、タミフルの悪さの評価に全く無関係です。「タミフルを飲まなければ起こらない」のではないということで、「タミフルを飲んだら起こる」ことの否定ではないのです。タミフルの危険性を否定するデータでは決してありません。十分に整理しながらこの手の情報は聞いてもらいたいと思います。いつのまにか騙されているというのはよくあることですから。
 小児科医の過労死の賠償請求裁判で、東京地裁が「過労とは言えない」と断じました。東京地裁は期待に応えてくれますねぇ、でも次が東京高裁ですから・・。この未亡人は少なくとも二つ訴訟を起こしていて、一つは労働基準局を訴えて労災認定されました、こちらは国は控訴せず確定、過労過重労働による災害と認められたわけです。先に報道のあった通り。で今回、病院を訴えたものの一転「この程度の労働状態は、他の施設と比して過重とは言えない」とばっさりです。前にこの欄で書いたような趣旨でした。あの程度の当直やら勤務状態では、余所と比べると大したことないはずです。極めて役人的に客観的に断じたわけです。未亡人は時の人風に、外連味を見せながら、異を訴えます。裁判所の判断が白と黒なんですから気持ちはわかりますが、労働基準局相手と病院相手では判断も違いましょうね。今回の判決もおかしくないと思いましたが、いかがですか。
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後手

2007-03-29 08:40:18 | Weblog
朝のニュース、タミフル薬剤自体に問題か?なんてキャプションです、今度は製造過程になすりつけかい?と思って聞いていると、こういうわけです。なんでも幼児にタミフル飲ませたら、奇声を上げて階段を駆け上がるという奇異行動を生じたそうです。次の日、別の病院で調べたところインフルエンザじゃなかったとわかったんだそうです(簡単なキットで調べるやつですから、その信憑性も確実なものではありませんが)。厚労省はこういう奇異行動はインフルエンザそのものの症状でもあるから(熱譫妄なんてやつです)ひとえにタミフルの所為とは言えない、と逃げてきてましたから、あらら、インフルエンザじゃないのであればこの精神症状はタミフルの所為じゃないか!という意味でした。何ーにを今さら・・。薬を飲んで何か不都合が起こればきっとその薬の所為です。必ず飲むのを止めなければなりません。医者はその薬の添付文書に記載してある症状しか副作用として認めませんから「そんなこと書いてないよ」で終わりです。その薬の所為じゃないでしょうなんて言って、薬害が拡がるというわけです。あなたにしか起こらない副作用もあるはずでしょう?普通に考えたらそうですわね。人は一人一人反応が違うんですから。だのに、学者は数が揃わないと(数が多くならないと、つまり何人か死んだくらいでは)副作用と認めません。それが科学だからです、偶然を排除する、一般式を求めることが科学だからです。例えばこういう言い方をします、インフルエンザ予防接種で重い副作用が出る確率は百万接種に一例程度のものだ。だから安全なのです、と。社会の安全安寧を求める観点から言えばインフルエンザの蔓延を防ぐ意味では利益の大きいことでしょう。でもそこには何人かの犠牲は仕方のないことという前提があります。厳としてあります。今までの全ての公害訴訟や薬害訴訟はこういう観点から裁かれてきたのです。でもこの図式をタミフルに当てはめてはまずかりましょね、予防接種ほどの社会的意義がありません。このニュースのキャプションを誰が考えたのか、TV局でしょうか、まさか厚労省が出どころじゃないでしょう、医療評論家でしょうか。科学の衣を着せて、被害者が出続けるを拱手傍観して、結局世論に折れる形で後手後手に対応承認していく。先の、菅直人のカイワレ冤罪事件のような勇み足は困るのですが、間違いで実際の被害を受ける業者には気の毒ですが、被害の拡大を防ぐための失着なれば許容される範囲内の事象でしょう。その逆が多すぎるのです。結局間違いを認めるのなら、何故もっと早くに手を打たなかったのかという憾みは大きいのです。そうです、国民の危険(命)より業者(製薬会社)の利益を優先する体質です。血液製剤によるエイズ問題もそうでしたね。怖ろしいことでしょう?我が身はやはり自分で守るしかないのでしょう。そう思うことです。
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イメージ

2007-03-28 08:41:19 | Weblog
戦略的環境アセスメントなる委員会が環境庁の肝煎りで開かれて、平たく言えば環境破壊を食い止めようという目的であれこれ提言するそうなのですが、業界の圧力でその対象から発電所が除かれたんですって。で、やんやの議論の末、環境庁が座長一任の形でまとめるそうです。絵に描いた如き「御意見を尽くしていただきます」会議。もめたら議長、会長、座長一任でちょん。彼らは主催者の回しモノですから、反対意見は無視されます、当初の計画通りに決定されます。議論しましたという形の末に骨抜きのザル法にしてしまう、そういうお決まりです。天下り禁止のために人材バンクなるモノを作ろうという政府案も、ああだこうだで骨抜きにされる運命です。公共事業を発注する者がいれば受注する者がいる、規制をかける者がいる規制をくぐろうとする者がいる、この図式である限り、癒着の贈収賄の天下りのはなくなりません。と言うことは、反対する側、仕事を待っている側、認可を待っている側で、じっとしていたのでは振り回されるだけだということです。私の頭はそういう方向に進みます。もちろんそう考えるから、接待の金の女ので民は官を籠絡してきたのです、そういう歴史です。どう議論しても何も変わらないでしょうね、猫に魚の番をさせているんですから。
 植木等死亡の知らせです。新聞やTVには一世風靡した無責任男シリーズの映画の一こまが載っています、相手女優は団令子、岩下志麻、これまた若い若い。昭和三十年代ですわ、当たり前。やはりシャボン玉ホリデーですかね、この人の強烈な印象は。ステテコ、かんかん帽、腹巻き姿で、お呼びでない!です。ハラホロヒレハレ、です。あの時代、雑駁でゴミゴミして、日本中がまだ貧乏で、それでも経済発展に向けて確実に歩を進めていたあの時代を知っているきっと最終世代でありましょう私達にとって、白黒TVと火鉢、豆炭あんか、牛乳配達・・今から思えば生活上の「不自由」は多かったのでしょうが、冬は冬らしく寒く、夏は暑さに任せるばかりの、それでもくっきりと綺麗な色合いで思い出に残っている時代の、いわばTV上の象徴であった一人です。植木等というより、シャボン玉ホリデーのイメージですけれども。青島幸男、ハナ肇、なべおさみ、そしてスターダスト。うむ、やはりこの番組のイメージでした。
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科学の力

2007-03-27 08:40:53 | Weblog
能登半島の地震、さぞや怖いことでしょうね。余震が続く気味の悪さ。想像するに余りあります。当地でも思い出したように地震が来ます。九州や四国震源の地震が波及します。「おお、揺れたのう」というもので震度3くらいです。震度6なんてのはきっととんでもない奴でしょう。地震の火山の台風のと、昔から日本を特徴づける自然現象ですが、それこそ大昔から対応策は進歩しません。新聞にありましたが、地震の前触れ(先行波とでも言うのでしょうか)は、本揺れの5秒前に感知できるんですって。「机の下に隠れるだけの時間がある」「外に飛び出るだけの時間がある」なんて言って、そういう情報が一般家庭まで届いてないなんて憤る文を読みましたが、5秒前ですよ、「ええ?!」とびっくりしているうちに揺れてきます。科学の力というのはそんなもんなんですね。火山の噴火前というのはどれくらいの精度でどれくらい前に予測できるのか知りませんが、地震はこの程度ですね。役に立ちません。台風もそうですわね、「無力さ」とすればこっちがもっと典型的ですか、何日も前から来るぞ来るぞとあれだけ煽っておいて、果たして予想通り正確にやってくる、そしてやられ放題やられる。進路をそらすとか、雨風を減ずるとか、これだけ科学が進歩している世の中に何もできません。気をつけてください、早く避難してください、こればかりです。地面が揺れ割れるんですから、地震は逃げようがないとも観念できますし、あのインドネシアの大津波みたいな奴はどうにも逃げられませんが、台風はねぇ。ゆっくりゆっくりやってくるのに、結局逃げるに逃げられないという顛末でしょう、毎回毎回。台風ですらこうなんですから、5秒前にどんな通知もらっても役にたたん!っつうの。学者根性というか役人体質というか、ね。とまれ、被災地には気の毒なことです。どこに起こってもおかしくないこと、今回も幸い難を逃れることができた運を喜ぶことです。
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連続

2007-03-26 14:58:01 | Weblog
昨日の千秋楽、はたきはたかれて朝青龍、二番取って2秒もかからぬ省エネ、汗もかかぬうちに優勝も逃げていったの図。勝てばいいや、ということです。飛んで、変わって、はたいて、蹴って、引いて。それも勝負手なれば仕方のないことですが、そんなにまで現金な勝ち負けを見たくもないですわね。ま、日本人の体たらくが遠因であることには間違いのないこと、少なくとも貴乃花はこんな事しませんでしたから。豊真将、どうかそのまま伸びてくれ!
 高校野球から昭和が消えた、とのコラムです。高校生がみんな平成生まれになったということです。そのコラムも平成19年になれば至極当然のことだけれどと断っていましたが、そうなんですね、昭和は遠くになりにけり、です。18年とか19年とか、あの硫黄島の映画も昭和19年でしょう、あういうキャプション見るにつけ、おお今は平成19年か、なんて妙な気分になってましたから(知っているはずのないあの頃の匂いをかいだような気分になったり、いわゆるデジャブですか)、この子らは昭和を知らないのだなんてね、こっちが五十路踏み込んでますから余計なんでしょうが、おかしな気分です。今日の日付を書類に記すとき、平成19年と書いて、ふと昭和19年に思いを馳せる、そういう気分ないですか。戦況の好転しない中、庶民への締め付けはどんどん強くなって、それでも金もモノもあるところにはあって、軍と癒着した一部の者達の恣になる、英語はおろかカタカナすら使えなくなるという文化の断末魔、灯火管制、食料配給、思想統制、あれもないこれもない、あれも言うなこれも言うなの世情にそれでも国民はこの日本に住んでいたのです。その先に我々が生きている。この厳たる事実。途切れることなく連続する歴史。思ったことないですか?私が歳を取ったということなんでしょうか。
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個人差

2007-03-25 10:55:29 | Weblog
当地昨日は大雨でした。風は強く吹きましたがでも、冷たい雨ではありませんでした。春が来ています。季節はちゃんと巡っています。暑さ寒さも彼岸まででした、今年も。
 卒業入学で象徴されるように春は change の季節です、そういう具体的な出来事にはとんと無縁になった年代にとっても、暖かい風が吹いたりするとこの時節なんとなく気が沸き立つ思いです。季節の巡りというのはまことに有り難いことで、日本にこれだけ明確に四季の区別があることこそが文化熟成の一因だとよく言われますが実感することです、つまりは人間も自然の一部に過ぎないという事実であり、人の体もひいては気分も季節の移ろいに同行する、春はエネルギーが湧き出ずる相なのであります。そうなのですよ、人の体も自然の一部です。流れ流れるのです。諸行無常の原則から外れるものではないのです。昨日とは違う、極端言えば二時間前とは違う、刻一刻あなたの体は移り変わっているのです。一人の人間の体でさえこれだけ変化するに加えて、個人差(個体差)が半端じゃぁありません。さようあなたと私は違うんです。目が二つ、心臓は一つ、そういうパーツ構成が一緒なだけです、機能が一緒なだけです、反応は千人千通りです。風邪のひき方治り方に始まって、薬の効き方副作用の出方もそう、だから血圧の高低やらコレステロール値の高低も背の高低と全く同じ個人差で済ませられることの筈なのです。顔が指紋が皆違うようにね。まったく学者というのは勝手な奴らで、思想やら考え方やらは各人各様でいいんだ、制限強制することは人の権利に抵触することで許されない!なんて言う口で、人の体については個人差を認めません。大勢から引っ張ってきただけの平均値にしか過ぎないのに基準値なんて言い直して、血圧やらコレステロール値やらを強制する。全く馬鹿馬鹿しいこと。どうしてあなたと私が一緒でないといけないの?馬鹿馬鹿しいどころか気持ちの悪いことですわね。その基準値なるものも、どこの誰の数字を合わせたものかもわからないのですよ。もっと言いましょうか、きっと年齢やら性別の区別もないごった煮状態の算数的平均値ですわ、小さな婆さんからむくつけき青年、煙草の酒のにまみれた腹の突き出たおっさんやらあれもこれも。最近はやっと学会も、コレステロール値なんかは年齢別性別でデータを出して来ましたが、以前は一律。ぴちぴちの生殖可能世代の女性も、枯れちゃった婆さんも一律。そんな馬鹿な。でしょう?どうしてそんな数字に我がことを合わせなければならないのですか?これを強制強要と言わずに何と言う?でしょう。あなたの体はあなたの体が持つリズムやルールに従って動いているのです。それをどうして誰かの決めた基準に合わせる必要があるのでしょうか。まさに根本的な考え方と思いますが、それを一定のものでなければならないのだと無茶な前提するのが医学という科学なのです。あたかも理想的なヒトという動物がいるかのような前提です。違うでしょう?そうは思われませんか?となれば、血圧やらコレステロールやら体重やらと人と比べて気にして生きるのも馬鹿馬鹿しいことです。あなたはあなたなんですから。医学とは、数字を悪者に仕立てて命や病気をダシにして素人を脅し強制するもの。私はこう見切っています。
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恩恵

2007-03-24 08:42:39 | Weblog
西武から金を貰っていた早大生、一ヶ月の停学処分ですって、野球部は退部処分です。さてさて。即の退学処分じゃぁ気の毒かとも思うし、大学側としても役に立たぬ(野球できぬ)奴は要らぬといった単純な、非難受けることが十分に予想される対応は避けたいところでしょうしね、まぁ妥当といえば妥当な線なのでしょうが、運動能力の遙かに及ばない者のやっかみで言えば、スポーツ枠推薦で入った者がスポーツできなくなったら、当人居辛いでしょうね。そうでもないのかしら。在学中に怪我するといったケースは多いでしょうし、思ったほどに技量の伸びない者もいるでしょう、それでも連中居座って早大卒の肩書きが貰うんですかね。入試も受けずに、金も払わずに、勉強もせずに野球ばかりやっていればよかったものが、野球できなくなったんです。ううむ、やはりやっかみですね。
 タミフル騒動、柳澤「産む機械」厚労相、得意の知らん振り、逃げの一手。悪いと思ってませんからね、どうしようもないことです。昔、薬剤エイズ禍問題を当時の菅直人厚生相が剔りましたでしょう、大臣として謝罪したでしょう、ああいう意識から最も遠いところにいるオッサンですから。もっとも、あの時の菅直人は外連ばっかりで、あれは売名行為、それが証拠に調子に乗ってO-157事件ではカイワレ大根業界に大迷惑をかけたでしょう、この人が優れているわけではないのですが、学者と業者と官僚がつるんだ医療行政を剔ったという事実は事実でした。石原都知事が昔環境大臣だった頃に水俣公害事件を大きく前に進めたこともありましたね。ああいう意気のかけらも持ち合わせないお爺ですから。で、まぬけなことに、今後は中外製薬から寄付金を受けている学者は研究班には入れない、そうです。中学生の学活並みです。猫に魚の番をさせるの譬え。李下に冠を正さず。瓜田に靴を履かず。構造汚職と言ってもいいことなんでしょう。
 向井夫婦が最高裁で負けました。夫の高田某プロレスラーもそれなりに有名な人なのに、この夫婦を称するにいつも向井夫妻です、これも不思議なこと。刑法は行動規範、刑事裁判は人の正邪を裁くもの。民法は人と人とのトラブル解決規範、民事裁判は損害賠償裁判です。でも、その裁く基準となるべき法律に不備があれば、あれ?となるのは当然です。先の300日ルールもそうです。DNA鑑定など思いもよらぬ時代には、単純に十月十日説に拠ればよかったのです、女性の「身の堅さ」を信用していればよかったのです、事実そういう人が多かったのでしょうし、世論も厳しい。でも今は違いますわ、世の中上げて「不倫」を勧めるし、性交渉にもはや何の恥ずかしさも伴いません。親子鑑定は、結婚の有無とか同居の有無とかではとてもできない、また血液型のような大雑把(実のところは血液型鑑定は実に詳しいのですが)なことではなく、唾液や髪の毛でできる時代です。そうです、時代は進んでいます。その科学の恩恵を受ける権利も当然あるわけです。今できることをなぜやっちゃいけないんですか?そういう理屈は理解します。でも、300日問題と、代理母問題は次元が違いますね。最高裁はあくまで現行の法律を基準に判断しました。司法として至極当然な判断でしょう。そう思います。やっていいこと悪いことという判断を、どういう風に法律に反映できるか。私は今回の最高裁判断は正しかったと思います。いかがですか。
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恣意

2007-03-23 08:42:01 | Weblog
BSでは昼一時から相撲中継しています。序二段、三段目といった若い(若くないのもいますが)力士達の相撲が見られます。素人目にもスピードがないです、迫力がないです。立ち会いでもふわっと立つ、ガツンとはぶつからない、何しろ遅い緩いのろい感じです、むろん幕内の取り組みと比べての話です。ワールドカップ見慣れた目でJリーグ見たときのような感じ。NBA見た後に実業団リーグ見たときの感じ。まぁ、これが番付の差というわけなんですけれど。たまたま昨日昼休みに見ていたら、三段目の取り組みで小さな奴が大きな奴を見事一本背負いで投げ捨てるを目撃しました。決まり手に一本背負いがあるのは昔から知っていましたが、柔道じゃあるまいし、まさかねと思うくらい見事にひっくり返して。相手が大きかったから見事に決まったんでしょうね、長い腕を上手く巻き込んで、体を上手く寄せて。小気味よかったですよ。小が大を投げ捨てる快です。へぇ~あるんじゃほんまに、と笑ってました。
 国の失着は誰の所為でもないのです。TVで度々流れる厚労省官僚のあの物言い見ていて、そう思われたでしょう?あれだけしらを切って、知らぬ存ぜぬを決め込んでいたのに、一旦手のひらを返すと決めると全く厚顔無恥もいいところ、あの態度です。しれっと言います。今までの見解を撤回するんだそうです。あの見解を出した調査委員会の座長に(どこかの大学の教授です)中外製薬からがっぽり金が回っていたのは先日既に報道されて、当の教授は居直ってましたよね。当の教授は所詮飾りですからね、調査にもデータ処理にも、さらには結果の考察にも一切関わっていませんでしょう。全部中外製薬が誰かにやらせて、こういう結果でしたので、で終わりです。食わせて飲ませて持ち上げて金握らせて終了です。その結果が厚労省に上がります。補助金のついた調査であれば、またここにも金、金、金。で、何人か死んで、世論がうるさくなってくると、こういう顛末。もっと早くからやれよ!というのもいつもと同じ、どんな事例も同じ。役人はひと事然と喋るだけです。私達は悪くありません、手続きに沿っただけですと。じゃぁあんないい加減な調査結果を出した委員会が悪いかと聞けば、あの教授も逃げますよ、あそこに出てきたデータからはああいう結果なのだってね。では元データの真贋か?役人の言葉聞いていると、データが十分に上がっていなかったようですね。つまり故意。恣意に無視した。調査委員会も、その気になればおかしいことに必ず気づく筈なんです。データはどうにでも読めるんです、極端言えば白にでも黒にでも(これはこの欄で何度か言ってきました)。この教授達は製薬会社の都合のいい読み方しかしなかっただけです。他を考えようともしなかった。金もらってますからね、敵さんは文句言えないように金握らせるんですからね。こういう構造的な問題なのです。誰の所為でもなくなるようにできているわけです。何人も死んでも、製薬会社の利益は上がり続けるのです。誰も悪くないのです。直接に処方する医者の所為ですか?私はこの構造的な無体を食い止めるはここしかない(医者が出さない)と思っていますが、でも医者も逃げられます、あれだけインフルエンザにはタミフルと宣伝されているんですよ、しかも国(厚労省)も乗っかっている。最後に残るはあなた。飲んだあんたが悪い。そんな馬鹿な。でも、笑い事じゃないですよ。誰もそんなことは言いはしませんが、結局そういうことで処理されていくんですから。これが人の社会なのです。ピラミッド型の民主主義社会の常態です。
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常識

2007-03-22 08:40:36 | Weblog
最後の真剣師と呼ばれる賭け将棋指しの死亡記事です。92歳だったそうです。記事を読むと格好いいこと、こんな仕事していては所帯は持てないと一生独り者を通し、篤志家からの援助も断りドヤ街の木賃宿に居住まいし、最後は一局500円の指導料で食いつないできた、羽振りのいいときには一晩で車が買えるほどの実入りがあった、孤高身綺麗さにはファンが多かった、ただの一回だけ63歳時にアマチュア選手権に出てあっさり優勝した、プロへの勧めにも頑なに固辞し続けた、などなど。でもこの文章にはぐっと来ました、対戦相手にもう一局と言わせる極意を心得ていたと。十分に攻めさせて、あるいは・・と思わせておいて終盤一気に盛り返し一手あるいは少しの差に見せかけて勝つんでしょうね。その気になりますわね、なにしろ相手は有名な真剣師ですから。ううむ、とんでもない実力差があればこその技です。こういうところに凄みがあるわけです。「いやぁ、危なかったなぁ、あんた強いねぇ」なんて言いながらね。一手違いで勝つなんてのが真の技でしょうね、しびれますわ。
 タミフル大騒ぎです。医者が慌てているって。馬鹿ですね、薬屋の言いなりになって、厚労省なり学会なりの言いなりになって。それは何故かというと、決められた薬を使わないでトラブルが起こったときに不利になるなんて医療訴訟予防方面からのつまらぬ右習え主義なんです。新聞記事にには、タミフル使えなくなったからリレンザが払底したとあります。医者が次を捜しているんです。患者が望むから処方するんだと言い訳するんでしょうが、要らぬ薬を要らぬと言えばいいことなんです。でも薬出せば医者の儲けですからね、ここは科学的社会的考察云々のほかにその医者の人格の問題もとっても大きいのです。リレンザというのはタミフルと同型の薬で、同時に発売されたんですが、こっちは吸い込まないといけない薬で普及が遅れた、かたやタミフルはカプセルで飲みやすいですわね、一気に広まった。でも効能も効き目も全く同一です。吸入薬ですから幼児に使えませんわね、小学生当たりもどうでしょうか。理屈言えばタミフル禁じてリレンザ禁じないは、マイルドセブン禁じて他の煙草はOKと言うが如し。おそらく薬害は出続けます。厚労省も巷溢れる医者どもも目の前のハエを追うばかり。薬害公害の類はこういう構図から常に生まれてきたのです、そして今現在も生まれています。人が死んでも、誰の所為でもないと言う構図です。身を守るは自分しかないですよ。病気したら薬、熱出たら解熱、下痢したら正露丸。この「常識」にストップです。
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