威厳

エリザベス女王の死亡記事が各紙に溢れます。そうですね、思えば外国の君主で名前を知ってるのはこの人だけですよね。タイなどの東南アジアの国王さん達の名は何か事件が起こった時には知りますがそれだけですね。ヨーロッパのイギリス以外の国の王様たちも同じです。でもこの女王様は別格です。もちろん日英両国の歴史が大きく影響してましょう、日露戦争に勝てたのは、バルチック艦隊に東郷平八郎が勝てたのは当時の日英同盟が大きく寄与していたことは司馬遼太郎が教えてくれてました。でも昭和の戦争では敵国として戦った間柄です。インドやそのほかの植民地を手放す契機となった戦争です、憎しみの対象でしかないでしょう。75年に訪日された時に昭和天皇と会われている写真が載ります、歴史的ショットだなと改めて感じ入ることでした。女王様だからとのバイアスはもちろんあるでしょう、でもそれ以上の存在感ではあります。比類なき模範。安定の錨。欧米の首脳からの弔辞だそうです。大英帝国（ではなくなった後の即位でしたが）の誇りの体現。改めて合掌（異教徒からの）です。