たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

心に残る思い出の山 備前楯山

2020年07月31日 | 心に残る思い出の山

標高差も無く山頂まで僅か40分で登れてしまう備前楯山を取り上げたのは私にとって思い入れのある山だからです。

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H10・5/31

今回、備前楯山を選んだのは久し振りに白石さんに会いたくなったからだ。 風はあるが久し振りの好天に恵まれた。銀山平への林道に入ると庚申山に登った時に気付かないまま通り過ぎていた林道沿いに小・中学校跡、仕事を終え一日の疲れを癒したで有ろうコンクリートで造られた共同浴場、爆薬庫、苔むした石垣、各家々の敷地跡がそこここに残されているのが目に留まった。 活気に満ちていた当時の繁栄は鉱毒という二文字で終止符を打ち今、自然の中に静かに溶け込む姿が言い知れぬ寂しさを投げかけていた。変わらないのは岩盤の上を滑る様に流れ下る庚申川の水の色と言ったところか。

山頂直下まで35分、緑陰の山道は涼しく早くも蝉の声が聞こえる。 山頂から聞こえる賑やかな声を耳に一登りすると目の前がパッと開け足尾の町、日光方面が一望された。そこから狭い露岩を西にほんの僅か行った所が標柱の立つ備前楯山だった。 

北側がスパッと切れ落ちているので眺めは素晴らしい。先ず正面に男体山、その下に袈裟丸連峰、庚申山とそれに続く鋸山、更に皇海山の尖った山容が木の一本一本確認できる近さで並んでいる。どれも登った山ばかりだ。今日はどの山も登山者で溢れている事だろう。 

着いた時、混んでいた山頂も一人去り二人去り・・とうとう私達だけになった。静かになったそんな山頂で至福を貪るのも悪くない。 地図を取り出して一つ一つの山の同定を楽しんだ。 男体山の奥に見える大真名子と赤薙山、右に目を転ずれば夕日岳、反対側には遠く草木湖が光っている。足元には鉱毒の恐ろしさを剥き出しに赤茶けた山肌を露出する足尾の山並み

近年、緑を戻そうと植樹活動が盛んに行われる様になった。が、増え過ぎた鹿の食害によりイタチゴッコであると聞く。一旦、失った自然を取り戻すには気が遠くなる様な歳月が必要なのだろう。  足尾の町に双眼鏡を当てて見た。町のはずれに荒れるにまかせた精錬所の跡が痛ましく目に飛び込む。

備前楯山は人間の強欲の集結を嫌と言う程、見せ付け反省を促す山なのかもしれない。

かじか荘のスベスベとした湯でサッパリの雄さん、後方、庚申川の流れ

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鉱毒の犠牲になった町、足尾

白石さんへの手土産にと足尾の町に車を停めた。ヒッソリとしていて店らしきが見当たらない。通りがかったおばあさんに尋ねると「日曜は何処もお休みだからね、もしかしたら駅前の八百屋さんが合ているかもしれない」と教えてくれた・・・・・・・昭和の匂いを感じさせる鄙びた店だった。しかし一件しか開いていないとあって狭い店内は結構混んでいる。 「嘘でしょう!」 値段を見て驚いた、目が引っくり返るほど高いのだ。私達はスイカとリンゴを買い帰りは大通りを避けて小さな家が立ち並ぶ狭い路地を歩いた。

その路地のあちこちに数人の主婦が立ち話をしている光景あり、未だに使用されている共同水道(ポンプ)あり、玄関の戸が傾いた家ありと昭和初期の雰囲気が至る所に漂っている。そんな中、公共の施設だけがいやに立派に目立っていた。

(長くなりますので本日は此処までにします。よってコメント欄は閉じます)

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狐の剃刀&グラハムトーマス

2020年07月29日 | 

 

葉を落して開花するせいか何処か怪しげで何処か切なそうな狐の剃刀    遥々九州・福岡からやって来て5年の歳月が過ぎました。今年は三株となり順調に子孫を増やしています。

 

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バラの生命力は凄いものですね。春に沢山の花を見せたグラハム・トーマスが幾分 小振りながらも二番花を持ちました。 ありがとう、とっても美人さんですよ~

 

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無性にラーメンが食べたくなる時って有りませんか? それもアッサリ系でなくギトギトのラーメン。 少林山の近くに在る達磨大師はギトギトが売りで連日、大賑わいの博多ラーメンが主流の店です。コロナ禍に関わらず順番待ちでした。 前回来たのは数年前、客が「替え玉」を注文するとラーメンが宙を飛び、待ち構えた店員がそれを受取り客の所へ運ぶと言うパフォーマンスに「エッエッエッ!」と驚いたものでした。 取り敢えず本日のギトギトに満足、次に来るのは又、数年後かな!続けて食べに来るには、ちょっと無理が有りそうです。

コメント (22)
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又々、mm単位の花に挑戦してみました・・・が!

2020年07月27日 | 

コシキブ(コムラサキ)

     

 

  

ウッカリすると見落してしまいそうな小さな花ですが、よくよく見れば何と美しい!花が終わり紫の実が付くその時こそ、この木の本領が発揮される時でしょうか。 ウメモドキがそうで有る様に実を楽しむ為の木と言えますね。

この花は家の小さな畑の隅にある芹の花。以前、三つ葉の花を載せましたが何処となく似ている気がします。 芹の胡麻和えは乙な味ですよね

 

 

万両の花も咲き始めました。 なかなか上手く撮れないので「呆けてしまうのは天候のせいかしら?」と言ったら一言、雄さん「腕の問題だろ!」・・・だって!

「本日はコメント欄を閉じてます」

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教えて下さい、この花(?)の名前は何でしょう

2020年07月25日 | アウトドア

 

家を出た通りに雑木が並んでいます、その中にザックリ花を付けたこんな木を見つけました。 つまらないと言えばつまらない花なのですが、これだけ咲いていると気になります。名前が判らないからよけいです。 お分かりの方、いらっしゃいますでしょうか。 教えて頂けると助かります。

クサギだそうです。教えて下さった皆さん有難うございます。

梅雨が長引き何処も彼処も草だらけ、今日は農大の畑にグループになり草取りをする姿が有りました。 作物が大きくなると機械が入らず手作業になるのですね。

昼咲き月見草

如何にも弱弱しそうで手を差し伸べたくなる様な花ですが意外や逆境に負けないしたたかさを持つ花なのですよ。 ほら!こんな雑草の中でも澄ました顔です。

 

両方ともジャノヒゲ(リュウノヒゲ)なのでしょうか? 家にあるのは草丈の低いグランドカバー用ですが、それも確かリュウノヒゲと言う事で購入したはずなのですが花が違う様です。(上はジャノヒゲ、下はヤブランの様です。教えて頂き有難うございました)

へクソカズラ

この花も前回の臭木と同じく有り難くない名前を付けられてしまった花です。 へクソカズラ・・へクソカズラ・・屁糞葛・・・やはり臭いんですね。 だからと言ってオナラやウンチはないですよねぇ、可哀そうに。

ヒマワリが咲くといよいよ夏到来を意識します

畑の一角にオニユリがグチャグチャと咲いていました。すんなりとした姿を写したかったのですが畑の主が散らばるのを避けるため紐で纏めてしまった様です。 あまりにも暴れる物だから終にお縄にかかってしまったのですね。哀れ赤鬼 

コメント (26)
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ボタンクサギ

2020年07月23日 | 

庭に植えるにはそぐわない・・・でも藪で咲かすのは勿体ない・・・そう思うのは私だけかもしれませんが、いずれにしても歩いていると藪の中から呼び止められるのがこのボタンクサギノ花です。

蕾の内は濃い粒々の固まり

私が名前を知ったのは未だ昨年の事でした。友人が花の咲いていない時期に「ボタンの様な綺麗な花が咲くから庭に植えて!」と下さったのです。ボタンの様なとはどんな花なのだろうと調べてみましたら成るほど成るほど・・・しかし幸か不幸か根が付かず枯れてしまったわけで・・・結果的には\(^o^)/だったかも。

ところでこの「ボタンクサギ」カタカナでは「そうか」とただ受け入れてしまう名前ですが漢字にするとそうはいきません。「牡丹臭木」 臭い木なのです。美しいからと言って仏壇に飾ったら樹液が放つ独特の臭気に父も母も顔をしかめてしまう事でしょう。でもね、良い事も有るのです。リウマチや高血圧、下痢止めの生薬として用いられるほか葉を乾燥すればお茶に、若葉は天麩羅にと立派な食用になるのだそうです・・・・・臭わないのでしょうかね (>_<)

コメント (10)
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