たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

浅松山は藪漕ぎの山だった

2011年11月29日 | 登山

5時起床

エッ・・・何これ

空が燃えてる










時間と共に鮮やかさは薄れ10分のドラマは幕を閉じましたが、こんな朝焼けはかつて見た事が有りません




懸念していた雪の心配も無く7時半、登山口に到着










上越国境の山




上州武尊山




日光白根山






尾根コースに入り一端、未舗装の林道へ下りてあづま屋まで約3時間(休憩含む)

道中、樹間越しでは有りましたが上越国境の山や武尊山、日光白根山がお供です

あづま屋からは尾根に上がり浅松山頂へ・・のはずでした

ところが今は歩く人も居ないのか山全体、笹が生い茂り踏み跡が何処にも見当たりません

仕方なく林道に戻り途中から笹を掻き分け遮二無二、尾根を目指し・・




這う這うの体で山頂に。しかし

頂上へ行けば見えるだろうと期待した展望は低山の宿命か

パルプ材に使用するカラマツが邪魔をし此処でも樹間越しです






皇海山、日光白根山、赤城山、谷川岳そして四股の間に見える武尊

という名山揃い踏みに囲まれた(総て100名山)浅松山頂

このカラマツさえ無ければ最高の展望を満喫する事が出来たのに・・

標識が寂しく方向を指示しているだけでした

でも風もなく暖かな日溜りです

SLの汽笛を耳に食べるおにぎりの美味しかったこと




標識やテープも一切ない荒れた尾根から何度となく笹を掻き分け蔓に足を取られ枝で顔を叩かれながら

見覚えの有る林道に下り立って一安心も束の間

周回コースに入ったのが運のつき

長い急傾斜を一時間以上ここでもルートファインディングを要求される過酷な道が待っていました






時に急に飛び立つヤマドリに驚かされながら、ただひたすら下ります




ン?これは?




ようやく飛び出た林道を左に進めば良いものを真っ直ぐ進んだのが又もや間違いの元でした




かなり疲れてます




民家を手掛かりに無理矢理、下り立った場所は登山口からかなり北のようで




薄根川を渡り




村道を一時間余りトボトボと・・・






そんな情けない状態で歩く姿を余所に周囲の景色は飽く迄も長閑そのものでした






皮肉にも草鞋が、そして優しい眼差しの石仏が










川場と言えばリンゴ

リンゴで財を成したのでしょうか、重厚なお屋敷がアチコチに見受けられます

車に戻ったのはもう、4時近く

何と8時間を要した浅松山は散々な目にあいながらも無事終わりました






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車輌火災

2011年11月26日 | 日記
こんな長閑な山里を揺るがすハプニングが起こりました

激しく炎上する乗用車

怪我人は出なかったものの我家の直ぐ近くで何故・・・




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ある秋の一日

2011年11月25日 | 日記





関東平野が目覚めました

纏わりついた霧が少しずつ上昇を始め

モミジや山茶花が束の間のオシャレを楽しんでいます



傍らでは そんなモミジ達を横目で見ながら

傷つき~汚れ~た~私~で~も~~~」と歌う原種山茶花の何という意地らしさ





コスモスが空を見上げ・・「あれは?天女の羽衣?もしかして天女降臨?」と騒ぎ立てます

そして・・その天女とは・・もしかして・・傷ついた山茶花・・だったのでしょうか

「外見では有りませんよ、さあ、胸を張って」

そんなコスモス達の声が聞こえてきそうな・・・







秋の日はつるべ落とし

陽は西に傾き空を仄かに紅に染めます

主が蔓を誘引しそして間引き、大切に大切に育てたツタが恩返しか茶室へと続く石段を優しく照らしていました

仕事を終えた主はその灯りに導かれる様に引き戸に手を掛けるのでした



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九鬼山(山梨県)

2011年11月22日 | 登山

当初、予定していた浅松山は昨夜、雪が降った為スタットレスタイヤに履き替えていない車では心もとなく

それではと我がスクラップブックの中から幾つかピックアップし山梨の九鬼山を選びました

未だ日の出前の関越道から中央自動車道をひた走り甲府へと向かう途中

目の前に秀麗な富士が、そして相模湖辺りでは陽が登り水温が上がったのか大量の霧が発生し

一服の日本画を見て居る様な光景に出くわしました






登山口周辺に駐車場は有りません

近くの工場に人影が見えたので尋ねると「R139工事で廃道になった所が有るのでそこへ置けば良いでしょう」と

わざわざ案内して下さいました



信玄の時代から山梨は用水路に掛ける精神が息づいているのでしょうか

灌漑事業はお手のもののようで

100年以上も経つと言うのに如何なる水害をも物ともしない強固さが感じられました




レンガ造りの落合橋を潜り8時40分イヨイヨ登山開始です

970mという低山なので紅葉は中腹辺りまで目を楽しませてくれましたが

一服の場所も無いダラダラ登りはけっこう足にきました







ん?山中に柿が・・・



リニア展望台で九鬼の里を俯瞰し



カラマツの尾根道を辿ると



ようやく出ました、見晴らし台です



山頂は見晴らし台から5分ほど先

今一物足りなさを感じるのはそこに富士山が見えないからなのでしょう

ここは記念の写真だけに留め先ほどの見晴らし台でお弁当にすることにしました





秀麗富嶽十三景の十番、掛かる雲はご愛嬌、堂々としたものです


やはり富士の見えない山頂より見晴らし台へと登山者は集まります

みな単独の男性ばかりでしたが一人は物静かに話をされる50代

2000山くらい登ったと自慢する60代

盛んに独り言をいう40代

人それぞれでしたが思いは一つ「あの雲・・・」

しかし一時間以上、粘りましたが とうとう雲は・・・



帰りは愛宕神社を経由するルートを取ると登ってきた時よりも遥かに急な下り道

再び富士が顔を出す分岐点まで下り取り敢えず休憩を。周囲は黄葉の只中でした



これより急坂、要注意という看板が

こちらを登りに取らなくて良かった・・・










体まで黄色く染まってしまう様な黄葉が終わり杉林へと変わって一下り

愛宕神社で幕は閉じました



「無事下山、ありがとうございました」





再びレンガの橋を潜りその先に見えた九鬼山にも

「十分楽しめました、本当にありがとう」と





そして駐車出来る場所を案内して下さった奥さんに挨拶をし帰る道すがら

車窓には以前登った岩殿山がお見送りです
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船尾の滝~伊香保かじか橋 (2)

2011年11月15日 | 登山

ん?光琳風さて


船尾滝を後にして伊香保温泉かじか橋へやってきました




今ここは紅葉の名所になっています

見頃は4,5日前の様でしたが満足度はマダマダ十分



伊香保の湯は鉄分が多く空気に触れると褐色になります

その川に垂れるモミジがまるで襖絵の様でした



帰りは伊香保名物、石段方面へと向かいます

そこに流れる一筋の滝もやはり褐色でした



お見せを冷やかしながら歩いて行くと




さんしょう煎餅の看板が目に留まりました

店頭にそれが有りませんでしたので声を掛けてみますと「10枚で良ければ有るよ」との事です

もう八十を超え体が不自由で袋に詰める作業もおぼつかない感じでしたが

このお店は今のご主人(佐久間勇二さん)で2代目

「山椒の葉を青々と」と言う題名で当時40代の勇二さんが親子で写る新聞記事が飾られていました

現在でも手焼き製法なのは糖分と粉を混合して焼くため機械が使えないのだそうです




写真はある写真家が写したものを写真家の奥さんが切り絵にしたものだそうです

とても細かい手間のかかる、それだけに見応え有る作品でした



そうした昔話の数々を語る勇二さんのお顔はとても穏やかな表情です

「頑張ってね」と声を掛けた時に「あゝ」と言って見せた笑顔もまた素敵でした



Kさんの家に帰り着いたのは3時半

街の中なのに広い敷地の一角で栽培する菜を戴いて私も家に向かいます



秋の日は短い

4時半と言うのに陽は西に傾き妙義の山に隠れようとしています



今日も一日、楽しかった
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