たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

下田邸の夕暮れ時

2018年11月30日 | 散歩




   









人の姿も無く静まり返る邸内

ぶらりと散歩の途中、訪れました(11月17日撮影)

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ここのところ暖かな日が続いております

この暖かさを利用して我が家は昨日から暮の大掃除に入りました

本日は障子貼りです

(何時も有難うございます、今日はコメント欄を閉じました)


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(続)思い出に残る山(31) 浅間山(2568m )

2018年11月28日 | 心に残る思い出の山
続き

高度を上げる毎に浅間山は更に大きく、その左右にはまた新たな山が望まれ

一歩進んでは半歩下がるザレ道の後押しをしてくれる

山道が少し狭まった所で格好の石を見つけ小休止を含め4度目の休憩


私達が休むと必ず一緒に休むX氏が追いついて「富士山が見えましたよ」と言った

(略)

さぁ最後の一踏ん張り 気合いを入れて山頂めがけた・・・が

山頂だと期待して登りあげれば、その先にまた同じ景色が・・・

今度は騙されないぞと思いながらも「どうかあそこが頂で有ります様に」と

どこかで神頼みしている私がいる


やがて登山道は次第に右に巻きながら東前掛山との鞍部に差し掛かった


その時だ 奥秩父の山並みの上に富士山!青紫の美しい姿だった

お解りでしょうか、雄さんの頭の上、一番奥に薄っすらと)

そしていよいよと思いきや又も騙しの頂 

さすが浅間山 幾ら歩いても頂上は本当に遠い

この先、道は一変して岩石が点在する中をジグザグに登っている

上方に白い物を見つけた 今度こそ山頂で有る事を確信した

最後の詰めはK氏が先行、二本のストックを駆使してグイグイ登り

やがて見えなくなった  恐るべしラストスパート

そして私達も標高差1163mを頑張りぬいて終に山頂に・・・

リュックを投げ捨てる様にしてお釜に駆け上る


足元からスパッと切れ落ちた赤褐色、黄色の複雑な縞模様の火口壁

優美な姿でしか知らない浅間山が今、凄い形相で私達を迎え入れた

360度の展望を誇る独立峰

妙高、戸隠から北・南・中央アルプス、富士山、西・東上州、日光連山

上越国境の山並みと実に見事な勢揃い

とりわけ嬉しかったのは今年縦走した鹿島槍~針ノ木のスカイラインと

その後ろの剱が確認された事だ


山頂は物凄い風だった 一気に体温を奪われ足がガクガクした、が体を震わせ

ながらも私達は四囲の大観を存分に楽しんでいた

足元の凄惨な景観と天下一品と言っても良い程の展望との対比は

さながら天国と地獄の絵図その物であり登山禁止を無視しても

なお登りたいと思う登山者の気持ちが此処に来て頷けた


Jバンド

昼食後セーターと防寒着を着こみ黒々とした溶岩ドームの荒々しい壁を見ながら

火口の回りを半周 今まで見えなかった前掛山の旧火口壁も凄い形相だ

前掛山を登山者が数名、頂点を目指している

直ぐ目の前に有りながらその姿はまるで蟻が蠢いている様だった

尚も進むと黑斑山からJバンドの稜線も見えてきた

双眼鏡で覗くと狭い山頂は登山者でイッパイ

来週の月曜日には寺さん家族と、その黑斑山を約束して有る


同行した好み、、X氏と富士山を背景に記念写真

(略)

気が付けば13時40分 何と飽きもせず2時間半も滞頂していたと言う事だ

山頂から少し下った岩の脇にケルンと最近、、手向けられたとみられる二束の

花を見る 今朝、登る途中の砂礫道でも同じ花を見かけた

これは、今年の春 動けなくなった登山者4名を残し助けを求めに下山した仲間も

力尽きて動けなくなり男女6名全員が凍死した悲しい遭難の跡だったのだ

死者に鞭を打ちたくはないが鬼押し出しを観光に来たグループが簡単に登れると

判断したらしく、どうやら軽装で入山してしまったらしい

小浅間山だったら未だしも2600m近い高山を甘く見てしまった結果の

出来事だったのだろう

再び砂礫に転じた道を下った 滑りやすく足首に負担が掛かって辛かった

ゆっくり下ろうと言いながらも傾斜のきついザラ道は自然に小走りしてしまう

靴もズボンも真っ白で元の色を留めていない

前方の波のうねりの様な曲線を描く溶岩台地には草紅葉が幾重にも縞の模様を

浮かび上がらせ不思議な世界を形成している

明日から天気が崩れるのか雲が馬返しの辺りを包みこもうとしている

日光方面の山々も、もはや姿を消してしまった

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下って下って飽きるほど下って漸く樹林帯を抜け馬返しに着いた

もう急な下りは無い  靴を脱ぎ石の上に座り込んで思い切り休んだ

苦しい登山だったが喜びが何倍にも膨れ上がって私を包み込む

ここから駐車所までの樹林帯は勝手知ったる道

先週の小浅間の帰り「もう少し経てば真っ赤になる」と娘に説明した

マムシグサは見事なまでに色付いていた

そして今朝ポーチを忘れた事を攻められた為に気付かなかった数本の紅葉が

午後の陽を浴びて眩く輝いていた






日帰り入浴も出来ずに家に戻った雄さんは先ず煙草に手を伸ばした


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思い出に残る山(31) 浅間山(2568m)

2018年11月27日 | 心に残る思い出の山
前回、小浅間山をアップしましたが丁度良い機会ですので

思い出に残る山として浅間山を取り上げてみました

「絶対登ろうな」「登ろうね」と言いながらも延ばし延ばししてきた浅間山

思った時に行かなかったら又、遠のく

小浅間山登山から8日後の事、終に私達は腰を上げた訳です

H11年10月

(略)

峰の茶屋に近いコンビニで煙草とバナナを買おうと車を停めた時

財布とフィルムの入ったポーチを玄関に置いて来てしまった事に気が付いた

今から家に戻る事も出来ないし雄さんのグダグダお小言は耳に痛いし・・・

登山口に車を置き歩き出しても暫く後ろから責められた

今日はバカにシツコイ  きっと煙草が買えなかったせいだ

「お金なんか無くったって山登りは出来るんダイ」と無言で反発

途中、男性登山者に追いついた

山頂まで行くとの事・・・同じ穴のムジナを見つけて登山禁止への

後ろめたさが多少、楽になった (皆で登れば怖くない)


馬返しから樹林帯の急坂を登りあげると、もう高い樹木は無く後方には

西上州の山並みが広がり、その先に奥日光、尾瀬、上越の山々が

霞の上に浮いていた  行く手を見ればなだらかな山肌に茶色く枯れた

オンタデと未だ緑を残すスゲの原が実に伸びやかだ

(略)

実際、歩いてみると目で見た感じより勾配がきつく砂礫に足を取られて

筋肉が引き攣りそうで辛い  おまけに変化のない登り一辺倒の道

私を頑張らせているものと言えば高さを増す毎に超広角に開ける展望と

汗を拭ってくれる高原の心地よい風、そして見ているだけだった浅間山の

山肌を足裏で感じている嬉しさ・・・だろうか


(浅間隠山の上の奥日光の山々 雄さんの後ろの山は小浅間山)

私達は今まで登った山々から秀麗な浅間山を視野に入れる事が多かった

逆を言えば、それらの山が一同に望めると言う事に繋がる

登山道脇に『植生再生区域につき立ち入り禁止』の立て看板を見る

入山禁止で有りながら登山者へのこんな呼びかけを、はて!どう解釈したものか


右に観測所の赤いドラム缶の様な物が見える標高1900m地点で

先ほどの登山者と共に休憩 漸く三分の一の距離をクリアしたところだ

雲一つない秋空が目に痛い

その青さが肌色の稜線を一層、際立たせそれはそれは素晴らしいハーモニーだ

登山者X氏は理容業で有る事、新宿から来て昨晩は峰の茶屋の駐車場で寝た事

仲間は乾徳山へ行ったが持病の足の痛みが出たので一人で浅間山に来た事

今日は鹿沢風呂に入り明日は志賀の山へ登ると聞きもしない年齢や素性を披露

(あれ?足が痛いんじゃなかったでしたっけ! まぁどうでもいいか・・・と心の中で)

あまり休んでもまた辛くなるので程良い所で腰を上げ

相変わらずの単調な登りを開始した

長くなりそうですので今日は此処までにして明日続きを記したいと思います)

と言う事で本日はコメント欄を閉じました



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(続)浅間山の分家・小浅間山

2018年11月25日 | 登山
続き


ずり落ちそうな砂礫の斜面を慎重に横断して稜線にやって参りました






山頂へ進むにつれて姿を見せる浅間隠山、赤城山、榛名山、妙義山等々の

上州の山々に一同大歓声


ガスに見え隠れしていた浅間山も、いよいよガスの衣を脱ぎ始めました

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ニュース


この写真は23日に撮影したものですが

その赤城山がついに冠雪いたしました

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山頂での憩いは朝の気候も緩み小春日和の中での山談義

そこへ地元の単独女性が加わり一層、賑やかになります

その女性は普段から買い物の帰り“一寸、一山 歩いて帰ろう”と言う

この辺りを庭にしているほどの山好きらしい

こうなると、もう恐れ入りましたと言うしかないですね

   

この写真2枚は孫(2歳)が山デビューした時のものです

その孫も成人となり来春からは晴れて社会人です

就職も決まり、そこには山岳クラブも有るんだと意欲を燃やしておりました

この時も同じ場所でお弁当を開いていたんだ! 懐かしい写真です


その時にも見たイオウゴケも健在

むしろ数を増やして踏みつけないよう足を置くのに苦労する程でした






食後、単独女性の案内で小浅間の西峰に足を向けます

単独では迷いそうなカラマツ林を潜って藪を掻き分けて歩く事15分ほど

急に視界が開け四阿山を始めとする志賀の山々が一望出来る場所

ここが小浅間の西峰と言う事でした

目に見える山々は登った山ばかりですが改めて眺めれば

その時々の思い出が鮮明に蘇って参ります

山頂ピストンだけで有ったら単なるトレッキングで終わっていた事でしょう

地元の女性に感謝しなければいけませんね




さて! ここからは気の抜けない砂滑りを一気に駆け下ります

少々 ヒヤヒヤも、ドキドキもする傾斜を一直線

実際の斜度は写真では出ておりません、もっと急です


全員が無事に下りられたところで、このまま登山口に戻るのは惜しく

お世話になった人達とは此処でお別れする事にしました


腰を据えてたった今、降りてきたばかりの西峰を見上げれば

正三角形の山体の何と美しい事!


目を先ほど眺めた西の山に転じれば逆光で定かではなかった志賀の山の

冠雪を確認する事が出来ました

草津白根スカイラインは既に通行止めに入ったかもしれませんね

登山口に戻りますと3人組の女性が帰り仕度をしているところでした

「しっかり駐車料金1000円とられました~」

戻るとワイパーに請求書が挟まれていたのだそうです

私達は移動した事で高い駐車料金を払わずに済みました\(^o^)/


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浅間山の分家・小浅間山をトレッキング

2018年11月23日 | 登山
11月20日 小浅間山


11月20日の天気の予報は晴れなのだが

あらららら・・前日の夕方の空には一面、黒雲が

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目覚めると

この写真は別の日のものですが大方こんな風に晴れ上がりました


小浅間山は二度目ですが、この辺り全く様子が変わってしまっていて

雄さんも私も狐につままれた気分です

峰の茶屋が駐車場と言う事はネットで調べ済みで問題はなかったのですが

「嘘でしょう!」  入口に1000円の張り紙です

「高過ぎ」と思いながらも店は閉まっている様子なので

今日は休業日なのだろうと取り敢えずそこに駐車する事にしました

隣りの公衆トイレに清掃員がおりましたので登山口を聞きに行きましたところ

「トイレの脇に車を停めている人を見かけるよ」

良い情報を得た私達はさっそく、そちらへ移動する事に \(^o^)/

後で聞いた話ですが登山口の脇にも3代位、停められるスペースが有るとの事




外は手袋を持って来なかった事が悔やまれる程の真冬の寒さでした

以前来た時には無かったこんな道を途中に在ったケルンを見て

「蹴るん」なんて馬鹿な事をしながら奥へ奥へと進みます


どのくらい歩いたでしょうか 30分位だったか?

小浅間山への道を示す標識が 此処も全く記憶が有りません

左に行けば浅間山登山道ですが今は立ち入り禁止となっております




少し萎びたナナカマドの実が印象的なザレ道を辿りますと

年齢マチマチな三人の女性に追いつきました

最年長者は82歳  年齢にはとても見えない軽やかな歩みをした人でした

その年齢に達するまで未だ先が有りますが良い手本になりますよね




上の写真のゴツゴツとしたのが浅間の鬼押し出し

浅間の大噴火により流れ出して固まって出来た溶岩台地です

下の写真が浅間山ですね


急速に親しくなった計5名、砂礫に足を取られながら稜線を目指します


浅間山の裾を取り巻くカラマツが霧氷の様ですねぇ


写真の枚数が多くなりそうですので今回は此処まで・・・

と言う事でコメント欄を閉じました

(続く)

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