続き
近辺の案内板を見て滝まで行くべきか、どうしようか逡巡している所に
「明治館まで下ればおしどり隠しの滝は梯子を降りた所ですよ」
滝好きと思われる男性たちが私達の迷いを断ち切って下さいました
(もしかして、この方・・・いや違うな こんな偶然有り得ない)
明治館までの道は私有地なので宿泊者以外は車の乗り入れは出来ません
暑い日差しが照りつける中、坂道を下り明治館の脇に設置された梯子を降りますと
オー! 思わず声を上げてしまいました (冒頭の写真)
乙女の滝の様な迫力こそ有りませんが上部から下部までの長い距離を
岩を舐める様に流れ落ちている様は前者とは対照的に女性的な美が有りました
岩の赤さとのコントラストが美しい緑のこの苔は
酸性水だけに生えるチャツボミゴケだそうです
草津にしか無いと思っておりましたが此処にもあったんですね
光を受けてヌメヌメと輝く苔に手を当てれば、まるでビロードの感触でした
この滝は色んな角度から眺める事が出来ます
脇に道が有りましたので上流部へ行けるのかと思い草の繁る中を進んでみましたが
やがて道は左にカーブしその先は草の中に消えていました
思わぬ涼を戴いた私達は最後にもう一度、滝の全景を目に焼き付け
少々辛い坂道を駐車場へ戻ります
相変わらず御射鹿池はツアー客が列をなしておりました
この池は御射鹿池から車で10分ほど下った場所で見た名も無き池
誰一人、車を停める者も無く緑に包まれて眠っている様です
もしも、東山魁夷画伯がこの池をスケッチされたなら
ここに大きな駐車場が出来たのでしょうか
どんどん下って振り返れば八ヶ岳は屏風の様に連なって後退しておりました
こうして見ますと裏山の榛名山が其処に在るかの様です
天女山を巻く道からは甲斐駒ケ岳・鋸山
富士見と言う場所からは淡く富士山が中天を飾ります
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臼田町の川の端に造られたミニ公園で一息入れた時に道路の反対側の
こんもりした山に祀られた臼田稲荷神社に目を留めた私達 「行ってみようか!」
登ってみますと神社の裏手(南側)は広い公園になっており町の人の
憩いの場として親子や散歩をする人の姿が垣間見られました
「あれ!このロケット」
臼田を通る時に丘の上に建つこのロケットが何時も気になっておりましたが
高さ35メートルの宇宙ロケット展望台だったのですね
漸く謎が解けました
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最後にもう一度、八ヶ岳の雄姿です
諦めかけていた場所に行け、計画に無かった二つの滝を廻った八ヶ岳ぐるり一周の旅
思いも掛けず日常を忘れた一日を過ごす事が出来ました
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