経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

パラダイムがないと見えない

2013年11月04日 | 経済
 今日の日経・「経済指標」は、北海道の好調ぶりを伝えている。長年、経済を見ている者にとって、北海道が全国に先駆けて景気が良いなんて「異常事態」。いかに追加的な需要が効くかということだね。しかし、それを理解するパラダイム(枠組)をもっていないと、見えるものも見えない。大塚さんのコラムも、構造改革を訴える形で結び、需要を保つべしではない。

 もし、本当に資本収益率の向上策が効くのなら、低利融資と補助金に規制緩和を組み合わせた「特区制度」は大成功を収めてもおかしくはないのに、今日の日経は、「失速する先行2特区」である。そして、「そもそも収益率の向上策は大して効かないのでは」という疑問を持つことなく、ひたすらバージョンアップを求めることになる。パラダイムがないと見えないのだ。

 今日の日経にはEUの経済政策に係る記事もあるが、彼らは、なぜ、ユーロ安による輸出需要を求めるのか。低金利にすれば、輸出需要とは関係なく、設備投資が出て、景気が上向くはずではないか。また、外需が効くなら、なぜ、内需は効かないと考えるのだろう。結局、「需要は問題ではない」というパラダイムが邪魔しているように思える。

(昨日の日経)
 都市型鉄道を輸出。先端基礎研究に2000億円。厚年基金の代行割れ半減。M&A2年連続増へ。安倍主導人事。リーマン5年・GM救済。熱風日本史・小林一三が独創の生活革命。沖縄の美らさ。読書・マッキンゼー、数字を追うな。

※アジア太平洋で伝統芸能を見ると感動する。それも村の素人のものに。不思議なことだが、岡本太郎の沖縄経験は同じだったんだね。

(今日の日経)
 全商品ネット通販・セブン。法人減税で税金資産2700億円取り崩し。ユーロ高、追加緩和の時・ビーニスマギ。南欧の自律成長・ディーニ。北海道とアベノミクス・大塚節雄。経済教室・規制改革・八代尚宏。失速する先行2特区。東北楽天が頂点。

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