経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

3/2の日経

2015年03月02日 | 今日の日経
 核心の平田さんがビケティに違和感を覚えるのは、財政再建はすべてに優先するという感覚を持っているからだと思うよ。もちろん、財政再建は喫緊の課題だが、物事には限度がある。日本は暦年で1.5%強の成長の実績しかないのに、GDP比で1.5%もの消費増税をするとか、原油安だからと今年度も8兆円の緊縮になっているとか、やることが極端なんだね。

 実は、リフレ派も似たところがあって、金融緩和はやればやるほど良いという感覚があるように思う。財政再建も金融緩和も、経済には役立つが、どんな薬も分量が多過ぎては、かえって健康を害してしまう。どの程度が適量なのかが決定的に重要なのに、それを素通りし、方向性の議論に終始するような「楽」をしてはいかんのだよ。

 定量的な議論をするために、本コラムでは、補正、本予算、地方財政、公的年金と点検作業を積み重ねて来た。需要不足に対応するには、公共事業では無理が出るだろうと読み、消費増税前から、どうやって社会保険で還元するかの具体策まで開発した。日本の経済論議には、もう少し地道さが必要なんじゃないのか。

(今日の日経)
 地銀融資が6年ぶり高い伸び。核心・ピケティさん、それはどうかな・平田育夫。十津川・村内移住で流出防げ。常磐道が全線開通。

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