私の著書とブログをお読みいただき、ありがとうございます。いろいろと勉強をされている様子がうかがえますね。他の方への参考にもなると思いますので、こちらの本文にて回答させていただきます。
読者の方のプロフィールの登録は、集計の都合上締め切っていますが、私のノートにはその後に開示いただいた方もしっかりと追加記入しています。健康一番さんも登録しておきますね。
さてそのプロフィールに書かれていたこれまでのヒストリーや現在の資産内容ですが、相場の大変動をしっかりと乗りきったとのこと、よかったですね。こつこつと貯めた資金は相場ですったりしないよう、大事に大事にしてください。
ではまず、現在のポートフォリオへのコメントから、
>資産内容は米国REITファンド70%、日本株10%、米ドルFX15%、円預金5%です。
このうちでREITの7割という配分の高さと、ドルFX15%がちょっと気になります。米国REITの為替をヘッジしているのではないと思いますが・・・。FXは多少の勉強にはなっても、ストレスが一番溜まる投資だと思いますので、ストップするにこしたことはないと思います。たとえストップしても、いったん相場を見るクセがついていれば、相場のフォローは自然に行うと思うからです。
次にご質問の件です。
>退職後の生活費(月50万目標)は、米国REITファンドのたこ足配当金を中心にして、日本株をいじりながらの生活かな?と考えております。ちょっと考えが甘いでしょうか?
本当は米国債に投資しストレスフリーが一番と思いますが、利回りを考えると原資がもう少しほしい所です。その他、バークシャーハサウェイ株、豪ドル債も検討中です。
全体の方向性は間違っていないと思います。タコ足高配当のREIT投信も、配当を再投資すると保有口数はメキメキ増えますよね。この方法はドルコスト平均法にもなります。つまり投信が配当し過ぎたりパフォーマンスが悪くて価格が低くなる時は再投資コストも安いし、逆に価格が高い時にはたくさんは買えないので、高値づかみになりにくい。資産を増やすにはうってつけの戦略です。日本株は現状の配分以上にならない範囲で遊んでください。増やさないのが正解だと思います。
そして米国債ですが、イールドが低い状態ではなかなか投資に踏み切れませんよね。代替手段として米国REITは妥当です。ただし比率が高いのが気になります。何故かと申しますと、米国債金利が上昇し乗り換えようとするタイミングでは、REITの価格が低下するのが一般的な相場の動きだからです。REITはインカム狙い、つまり債券と似た利回り商品の面があります。値動きは米国債金利レベルとそれに上乗せするスプレッドで決まる面があり、金利が高くなると価格は低下傾向になります。そのため、米国債投資への待機資金の置き場としては、パーフェクトではないことに注意してください。
その他の代替としてバークシャーと豪ドル債を私は上げていますが、いずれも予想が当たりすぎていて(笑)、今のレベルはちょっと買いづらくなっています。これらも相場の変動次第で買い場は来ると思われますので、ウォッチは続けてください。それと雪風ファンドさんも代替案を出されていますので、そのあたりも検討の材料に加えたらよいと思います。
ということで全体の方向は決して間違ってなどいません。年齢が進んでいくごとに安全志向をより強めて行くことを是非心掛けてください。
それと「8千万円の金融資産で6百万のインカム(7.5%)」はちょっとハードルが高いですね。ハードルが高いとどうしてもリスクを大きく取ることにつながるので、注意が必要です。あてにはできない年金も、一応2百万くらいを計算に入れれば、運用の目標値は5%に下がります(4百万÷8千万)。そして将来のこととして、金融資産は早目に元本も使い始めることが肝心ですよ。私がアドバイスしている高齢者の大半の方は、ほとんど元本に手を付けないまま大きな元本を持って天国に行きそうな方ばかりですので(笑)。
アメリカの石油輸出の解禁についてですが、今回の解禁は規模も小さく政策変更ではなく、どこぞの首相が得意とする解釈変更程度のことです。ある調査会社は「将来的に拡大していけば、収入・雇用に○○くらいの大インパクトになる」という楽観的な計算を示していますが、開発への反対論も多いので手放しというわけにないかないようです。
この事実の大事な点は、アメリカは大きな有効カードを一枚手にしたということだと私は思います。経済だけでなく、政治的にも大きなカードですので、アメリカ全体には非常にポジティブです。しかし日本への影響は、出てくるまでにはまだ相当な時間がかかりそうです。
読者の方のプロフィールの登録は、集計の都合上締め切っていますが、私のノートにはその後に開示いただいた方もしっかりと追加記入しています。健康一番さんも登録しておきますね。
さてそのプロフィールに書かれていたこれまでのヒストリーや現在の資産内容ですが、相場の大変動をしっかりと乗りきったとのこと、よかったですね。こつこつと貯めた資金は相場ですったりしないよう、大事に大事にしてください。
ではまず、現在のポートフォリオへのコメントから、
>資産内容は米国REITファンド70%、日本株10%、米ドルFX15%、円預金5%です。
このうちでREITの7割という配分の高さと、ドルFX15%がちょっと気になります。米国REITの為替をヘッジしているのではないと思いますが・・・。FXは多少の勉強にはなっても、ストレスが一番溜まる投資だと思いますので、ストップするにこしたことはないと思います。たとえストップしても、いったん相場を見るクセがついていれば、相場のフォローは自然に行うと思うからです。
次にご質問の件です。
>退職後の生活費(月50万目標)は、米国REITファンドのたこ足配当金を中心にして、日本株をいじりながらの生活かな?と考えております。ちょっと考えが甘いでしょうか?
本当は米国債に投資しストレスフリーが一番と思いますが、利回りを考えると原資がもう少しほしい所です。その他、バークシャーハサウェイ株、豪ドル債も検討中です。
全体の方向性は間違っていないと思います。タコ足高配当のREIT投信も、配当を再投資すると保有口数はメキメキ増えますよね。この方法はドルコスト平均法にもなります。つまり投信が配当し過ぎたりパフォーマンスが悪くて価格が低くなる時は再投資コストも安いし、逆に価格が高い時にはたくさんは買えないので、高値づかみになりにくい。資産を増やすにはうってつけの戦略です。日本株は現状の配分以上にならない範囲で遊んでください。増やさないのが正解だと思います。
そして米国債ですが、イールドが低い状態ではなかなか投資に踏み切れませんよね。代替手段として米国REITは妥当です。ただし比率が高いのが気になります。何故かと申しますと、米国債金利が上昇し乗り換えようとするタイミングでは、REITの価格が低下するのが一般的な相場の動きだからです。REITはインカム狙い、つまり債券と似た利回り商品の面があります。値動きは米国債金利レベルとそれに上乗せするスプレッドで決まる面があり、金利が高くなると価格は低下傾向になります。そのため、米国債投資への待機資金の置き場としては、パーフェクトではないことに注意してください。
その他の代替としてバークシャーと豪ドル債を私は上げていますが、いずれも予想が当たりすぎていて(笑)、今のレベルはちょっと買いづらくなっています。これらも相場の変動次第で買い場は来ると思われますので、ウォッチは続けてください。それと雪風ファンドさんも代替案を出されていますので、そのあたりも検討の材料に加えたらよいと思います。
ということで全体の方向は決して間違ってなどいません。年齢が進んでいくごとに安全志向をより強めて行くことを是非心掛けてください。
それと「8千万円の金融資産で6百万のインカム(7.5%)」はちょっとハードルが高いですね。ハードルが高いとどうしてもリスクを大きく取ることにつながるので、注意が必要です。あてにはできない年金も、一応2百万くらいを計算に入れれば、運用の目標値は5%に下がります(4百万÷8千万)。そして将来のこととして、金融資産は早目に元本も使い始めることが肝心ですよ。私がアドバイスしている高齢者の大半の方は、ほとんど元本に手を付けないまま大きな元本を持って天国に行きそうな方ばかりですので(笑)。
アメリカの石油輸出の解禁についてですが、今回の解禁は規模も小さく政策変更ではなく、どこぞの首相が得意とする解釈変更程度のことです。ある調査会社は「将来的に拡大していけば、収入・雇用に○○くらいの大インパクトになる」という楽観的な計算を示していますが、開発への反対論も多いので手放しというわけにないかないようです。
この事実の大事な点は、アメリカは大きな有効カードを一枚手にしたということだと私は思います。経済だけでなく、政治的にも大きなカードですので、アメリカ全体には非常にポジティブです。しかし日本への影響は、出てくるまでにはまだ相当な時間がかかりそうです。
また、こんな私の質問に詳細に回答をいただき感激しております。
米ドルFXはレバレッジ1倍で、単なる円安に備えての預金の避難先で動かしてはいません。
他に代わるものがあればご教授いただけませんでしょうか。
雪風ファンドさんの米国REIT以外の代替案検討させていただきます。
雪風ファンドさんありがとうございます。
「年齢が進んでいくごとに安全志向をより強めて行くこと」本当におっしゃる通りですね。
肝に銘じておきます。
アメリカの石油輸出解禁よく中身も知らず質問させていただきました。
解説ありがとうございました。日本経済の先行き厳しそうな気がします。
日本東証で購入できるETFは、
iシェアーズ 米国リート・不動産株ETF(1590)
http://jp.ishares.com/product_info/fund/overview/TKSE/IYR.htm
ですが、これはいかがなのでしょうか?
私の場合、買わないと、ほっとおいてしまうので、ウォッチングの意味で、最小単位だけ買っておきましたが。
昨日サラッと書いたJDRの二重課税問題が該当してしまう銘柄ですね。収益分配金計算書の写真付きの体験談を紹介しておきます。二重課税問題がクリアにならないと東証では買いにくい銘柄ですかね・・・
http://haitoukin.blog.fc2.com/blog-entry-2494.html
林さんはどう思われますか?
>配当を再投資すると保有口数はメキメキ増えますよね。この方法はドルコスト平均法にもなります。
確かにそうなのかもしれないですが、タコ足配当は利益が出ていなくても配当実績を作るために
配当している事ですよね?
タコ足は投信で一番良くない点かと思っていましたが、場合によってはいいのでしょうか。
私もタコ足投信買って基準価額が下がらず売り逃げして利益確定した事あるので、場合によってはいいのでしょうけれどもストレスフルと思いますがいかがでしょうか。
一昨日の記事を再掲します。以下の3点をお読みください。
>私は一般論として「高配当の投信を買うくらいなら、自分で自分に配当したほうがマシだ」と言っています
>高配当投信をさけるべきだという一番の理由は、自分で自分に高額配当をするのに、課税されてしまうからです。課税をされながら自分に配当するのは間尺にあいません。しかし、しっかりとした運用により元本を減らさずにかなりの配当を得られれば、全くダメというわけではありません。その代表が米国REITの投信です。
>ある程度の年齢の方でどうしても高いインカムゲインが欲しい方には、リスクを覚悟の上でこの商品をお薦めします。
以上のように、元本が減っても配当が欲しいという方だけに限定的なお薦めをしています。
そうですね条件付きですね~。
それにタコ足といっても多少は配当もあるわけなので、確かにある程度の年齢の方で元本が減ってもよい方向ならアリですね。
ありがとうございます。理解しました。
林さんは米国債利回りが年末にはかなり上がる可能性があると、書いていらっしゃいます。では、米国リートは今あたりが売り時なのでしょうか?ブログの中では、これから米国リート購入を検討されている方も見受けられますし、米国経済に対する比較的長期間の楽観論もあります。
林さんがリートに対して、今、どんなイメージをお持ちか?お聞かせ頂ければ、有り難いです。
ずばりと私のイメージは、という問い合わせをいただきました。当たるも八卦ではありますが、本文にて回答させていただきます。