大阪ナオミ選手の出場辞退が世界に波紋をひろげていますね。4大大会での活躍を心待ちにしていたテニスファンにとっては、本当に残念な決断でした。
私は彼女の主張する心的ストレスも理解できる部分が多々ありますし、逆に「インタビューはプレーの一部なんだからルールに従うべきだ」、というジョコビッチなどの主張もよくわかります。ちなみに、たしか彼も過去に同じことで罰金を受けていたと思います。
一番わからないのは、彼女をマネージするIMGの対応です。対処の仕方はいろいろあるはずなのに、主催者やマスコミとの間で何故あんな泥仕合にしてしまったのか、理解に苦しみます。
IMGをご存じない方のために説明します。現代スポーツ界において世界の頂点に立つアスリート・マネージメント会社、International Management Groupです。多くのアスリートをタマゴ時代からIMGアカデミーで育て上げ、開花してからも試合出場に関するマネージから体のケア、心のケア、そして宣伝への出演やマスコミ対策などすべてを請負い、果ては選手生命が尽きた後の人生の処し方までをアドバイスする会社です。
そもそもゴルフ界において60年代からビッグ3と言われたニクラウス、パーマー、プレーヤーをマネージして力をつけ始め、今やどのスポーツにも進出しています。
日本人のプロスポーツ選手では錦織圭、松山英樹も、浅田真央や紀平里香もマネージしています。もっとも最近は「力を持ちすぎている」という批判を受けるほどスポーツの世界を自在に操っています。
マネージメントフィーは契約にもよりますが、選手のあらゆる収入の15%―50%くらい取ります。世界のすべての女性プレーヤーで一番収入を得ている大阪ナオミであれば、彼女だけで数十億円のフィーを得ているはずです。
才能を見出せば子供のころから関係を築き、長年の付き合いをするため、大阪ナオミのすべてを知っているはずなのに、大事な試合の最中にマネージメントをミスるとは、いったいどうしたというのでしょう。
彼女が早くこのトラブルを脱して試合に復帰してくれることを祈ります。
ガンバレ、ナオミ!