“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学者の話ってなんて面白いんだろう」(青山千春著/ワニ・プラス)

2017-07-06 07:50:05 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:科学者の話ってなんて面白いんだろう~メタンハイドレートの対論会場へようこそ~

著者:青山千春

発行:ワニ・プラス

 2016年4月、東京海洋大学准教授に就任した著者が、2017年4月に新設された海洋資源環境学部スタートのタイミングで、メタンハイドレートを専門的に且つわかりやすくまとめた一冊。日本海側の表層型メタンハイドレート研究の第一人者である青山千春博士が、この貴重な我が国の自前資源に関わる第一線の研究者、実務者20人と現状とその問題点、そして希望と展望を語り合った。

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★バイオニュース★日立造船、秋田バイオガス発電所が竣工

2017-07-06 07:49:40 |    ★バイオニュース★

 日立造船のグループ会社でバイオマス発電事業を行うナチュラルエナジージャパン(NEJ、秋田市)が秋田市内に建設した秋田バイオガス発電所がこのほど竣工した。 事業開始は、2017年8月下旬(本稼働)。

 同事業は、地域貢献を目的に、主に秋田市内の食品廃棄物を原料にメタン発酵させ発生したバイオガスにより発電を行うもの。

 これにより、食品循環資源の再生利用および天候や時間帯に左右されない安定的な地域電源を目指している。現在多くが焼却処理されている事業系の食品廃棄物を収集し、メタン発酵させ発生したバイオガスで発電を行う。

 同発電所では、秋田市内のホテル、飲食店、食品加工会社、学校および病院等から発生する事業系食品廃棄物を、高速でメタン発酵させる同社独自技術「生ごみの無希釈二相循環式メタン発酵システム(WTMシステム)」により、バイオガスを生成して発電を行い、再生可能エネルギーの固定価格買取制度による売電を行う。

 年間の発電量は約523 万kWhで標準世帯約1,600 戸分の年間電力消費量に相当し、年間のCO2削減量は2,544トンで標準世帯約500世帯分に相当する。

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★科学技術ニュース★産総研、日本列島の地殻変動の謎を解明

2017-07-06 07:49:16 |    宇宙・地球

 産業技術総合研究所(産総研)地質情報研究部門の高橋雅紀研究主幹は、アナログ模型を併用した思考実験に基づいて、第四紀の日本列島の東西短縮地殻変動の原因が、これまで考えられていた太平洋プレートの運動ではなく、フィリピン海プレートの運動であることを明らかにした。

 山が隆起し陸地の拡大が続く日本列島の地殻変動は、本州で頻発する内陸地震の原因でもある。

 今回の研究により、日本列島を取り巻くプレートの運動と地殻変動が論理的に結びついたことで、過去のプレート運動と過去の地殻変動の因果関係だけでなく、将来の地殻変動についても、地質学的なシナリオを描くことが可能となる。

 今回明らかにしたフィリピン海プレートの北西方向への動き、東北日本の西への移動、日本海東縁での地殻変動の関係をベースに、今後日本列島周辺でのさまざまな現象が説明できるようになることを示していくことにしている。

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