“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「リスクベースメンテナンス入門」(日本学術振興会編/養賢堂)

2017-05-09 08:19:28 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:リスクベースメンテナンス入門~RBM ~
 
編者:日本学術振興会・産学連携第180委員会「リスクベース設備管理」テキスト編集分科会

発行:養賢堂

 リスクとは何か?といった基本を学び、RBMを適用するための手順を示す入門書。

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★水素ニュース★NEDO、燃料電池とガスタービンを組み合わせたハイブリッド発電システムの実証を開始

2017-05-09 08:19:05 |    ★水素ニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、トヨタ自動車を助成先として円筒形の固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)を組み合わせた「加圧型複合発電システム」(ハイブリッド発電システム)を同社元町工場(愛知県豊田市)に設置し、実証を開始した。

 実証運転では、このハイブリッド発電システムを工場の自家発電設備として使用し、エネルギー効率や運転性、耐久性を検証・評価し、SOFCの実用化に向けたシステムの開発および初期導入の加速を目指す。

 ハイブリッド発電システムは、天然ガスを改質して取り出した水素と一酸化炭素を使い、燃料電池とマイクロガスタービンのそれぞれで発電する二段階の発電機構を採用しており、定格出力は250kW。加えて、発電で生じる排熱をエネルギーとして活用するコージェネレーション(熱電併給)を採用している。

 二段階の発電により、高い発電効率(55%)を達成するとともに、コージェネレーション採用により、総合効率(65%)を高めており、低炭素社会実現に向けた有効な技術と位置付けている。

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★科学技術ニュース★分子科学研究所、ドーピング有機単結晶のホール効果測定に世界で初めて成功

2017-05-09 08:18:40 |    電気・電子工学

 分子科学研究所の平本昌宏教授、大橋知佳氏の研究グループは、ppmレベルドーピングした有機単結晶のホール効果の観測に世界で初めて成功した。

 同研究グループは、有機単結晶成長技術と、研究グループオリジナルの1秒当たり10億分の1ナノメータ(10-9 nm)の極超低速蒸着技術を組み合わせて、1 ppmの極低濃度でドーピングしたルブレン単結晶を作製し、ホール効果シグナルを検出することに世界で初めて成功したもの。

 その結果、有機単結晶のドーピング効率は24%と、同じ物質のアモルファス膜の1%にくらべて格段に高性能であることが分かった。また、キャリアの速度がドーパントによって散乱され低下する現象を初めて直接観測した。
 
 以上の成果は、シリコン単結晶ウェハーを用いたエレクトロニクスと同様の、有機半導体単結晶ウェハーを用いた有機エレクトロニクスの扉を開く意味を持ち、高性能の有機単結晶太陽電池などの有機単結晶デバイスという新しい分野を創造するもの。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「日本の電機産業失敗の教訓」(佐藤文昭著/朝日新聞出版)

2017-05-09 08:18:07 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:日本の電機産業失敗の教訓~強い日本経済を復活させる方法~

著者:佐藤文昭

発行:朝日新聞出版 

 電機業界再編の仕掛け人が描くメイド・イン・ジャパン再生の処方箋。総合電機メーカーが乱立することによって生じているヒト(技術者)・モノ(設備)・カネ(資金)の分散・非効率をなくさない限り、日本の電機産業に未来はない。

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