“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

★バイオニュース★日立造船、秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業へ出資

2015-10-27 13:33:10 |    ★バイオニュース★

 日立造船(Hitz)は、このほど、ナチュラルエナジージャパン(秋田県秋田市)に出資し、同社が計画する秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業への参画を決定した。

 同事業は、地域貢献を目的に、秋田市内の食品廃棄物を原料にメタン発酵処理をし、生成したバイオガスにより発電を行うもの。

 これにより、地元自治体のごみ処理費用の低減および天候や時間帯に左右されない安定的な地域電源を目指す。

 また、従来は焼却処理していた食品廃棄物をメタン発酵処理することで、老朽化が進む既存のごみ焼却施設の負担を減らし、施設の延命化にも寄与する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

★科学技術ニュース★NIMS、マヨラナ粒子の物質の中での確認に大きく前進

2015-10-27 13:32:51 |    物理

 物質・材料研究機構(NIMS) は、今年1月に中国の研究グループによって報告された特殊な超伝導状態に関する実験結果が、マヨラナ粒子の存在証拠になっていることを理論的に示した。

 マヨラナ粒子は、1937年にイタリアの理論物理学者E.マヨラナによって予言されたもので、フェルミ粒子でありながら、自身の反粒子と同一である。素粒子としてのマヨラナ粒子は80年近く経った今でも確認されていないが、近年、トポロジカル超伝導体と呼ばれる特殊な材料の準粒子励起がマヨラナ粒子として振舞うことが理論的に指摘さた。

 しかし、エネルギーがゼロで、電気的に中性等のユニークな性質ため、物質の中でマヨラナ粒子を捕らえることが難しく、その存在確認に向けて国際的な競争が繰り広げられている。

 自身の反粒子に等価なマヨラナ粒子の集団としての振る舞いは、電子や光子と異なり、強靭な量子計算機の構築に使えると考えられている。また、エネルギーがゼロになっているマヨラナ粒子のダイナミクスも非常にユニークで、さまざまな新規量子機能の創成に役立つ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書<新刊情報>●「学術書を書く」(鈴木哲也、高瀬桃子著/京都大学学術出版会)

2015-10-27 13:32:26 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:学術書を書く

著者:鈴木哲也、高瀬桃子

発行:京都大学学術出版会

 “Publish and Perish”──ただ書いても評価されない時代に、読まれるものをどう書くか。学術コミュニケーションの変遷とその本質的問題まで立ち返って、読者の措定、編成と記述の在り方、読まれるための演出の方法など、原理的・実践的に論じた初めての手引き。生き残りをかけたすべての研究者・研究機関必読。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする