風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

サラリと触れてみた

2006-05-24 | 風屋日記
昨日話題にしようと思ったことを、
どう表現すれば重過ぎずに取り上げることができて
やりきれない脱力感を感じることなく真摯に考えることができるか
いろいろと考えてみた結果、
いくつかの他の話題と一緒にサラリと触れるのが良いように思った。
あとは読んでいただいた方々がそれぞれ考えてもらえれば・・・。

    ◇      ◇      ◇

アメリカ産牛肉の輸入再開は、
日本政府が日本の消費者に対して説明を行った上で
(といっても世論のコンセンサスを得るまでもなく)
即再開される見通しとのこと。
アメリカ農務長官は
「6月中には日本市場の店頭に並ぶことを期待」
という声明を発表している。

えーっと・・・
アメリカ産牛肉の輸入停止は誰の責任だったんだっけ?
上記のような現状だけ見ると
日本政府が責任を負っているような感じなんだけど。
アメリカさんは「早くしろよ」と言ってるね(^^;

    ◇      ◇      ◇

昨日の朝刊に載ってたんだけど、
小学生の万引きを発見した場合、最近はすぐ警察に届けるのだとか。
かつてのように親御さんを呼び出すと
「要はお金を払えばいいんでしょ?」と言われるらしい。
「それだけですか?」と尋ねると
「コミック1冊で土下座しろって言うのか?」
と逆ギレする親御さんが最近多いみたいなんだな。
そんでもって親より先に学校へ連絡すると、
後で親から「個人情報を漏らした!!」と抗議されるらしい。
やれやれ・・・。

教育基本法を改正して愛国心を教えるよりも
こっちの方が大問題だと思うけど。
でもね、「もっと道徳教育を」ってのもお門違いだと思う。
机に座って道徳教わる時間が増えても、何かが変わるとは思えない。

    ◇      ◇      ◇

アフガニスタンでタリバンによる反攻が始まっているらしい。
軍同士の衝突であれば、
考え方の違いを暴力でなんとかしようとしているだけで
まぁ、あえて言わせてもらえばどっちもどっち。
だけどイスラム原理主義に基づき、
「女に教育はいらない」とばかり女子学校を攻撃するのは許せない。
その思想もさることながら
相手は戦うつもりもない、武器も持たない一般市民。
そこへの一方的な爆撃は「虐殺」以外のなにものでもない。

どんな宗教、法律においてでも老人や子ども、女性をはじめとした一般市民を
武力傷つけることは絶対に許されていないはず。
タリバンだろうが、アルカイダだろうが、スンニ派だろうが、
あるいはアメリカ軍やNATOだろうが、
自分達の行為について多くの人達が納得できる説明があればしてみるがいい。
どんな理由があろうとも許される根拠はない。
国際法にもコーランにも聖書にもそれを「正しいこと」とは書いていない。
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4 コメント

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怖い話 (bikki)
2006-05-24 22:22:15
水産商社にいた頃は大手の取引先の養殖地偽装問題にぶつかり、今の会社では肉の産地偽装問題にぶつかり、食の安全と信頼性がくずれたら会社が傾くぐらいの認識を持っています。国としてアメリカの巧妙な押し売りにはどう対抗するのでしょうかね。一般の小売業界は今のところ受け入れる姿勢は見せていないはずです。怖いのは、食材調達・食品表示について曖昧なところはマーケットの大小関係なくまだまだありますから、そんなところから崩れてしまうのかもしれませんね。
返信する
>bittiさん (風屋)
2006-05-24 23:16:41
会社が傾くのも大変ですが、

このままでは国そのものが傾きそうですね。

すでに東寄りに随分と傾いていますが・・・(^^;



政治とは一体何のためにあるのでしょう。

国民と国民の財産を守るためにあると思ってましたが、

憲法改正案といい、教育基本法改正案といい、

結局「国民が国の体制を守る」ことになってます。

牛肉の強引な輸入再開も、

結局は消費者たる国民が犠牲を強いられる。



「私は牛肉は食べません」では済まない事態です。
返信する
コメントありがとうございました。 (塾講師)
2006-05-27 10:47:10
風屋 様、はじめまして。

コメントありがとうございました。

お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。



私も風屋様と同じ思いをしています。

親の価値観が多様化し、それが理不尽なことでも認められてしまってきた結果であり、これを改善していくのは至難の業でしょう。であれば学校と地域がしっかりしていくしか今や健全な教育は望めないのかもしれませんね。



今後ともよろしくお願い致します。
返信する
>塾講師さん (風屋)
2006-05-27 12:23:58
ようこそいらっしゃいました。こちらこそよろしくお願いします。



これまでにも何度か書いているのですが、

私の住んでいるところは昔ながらのコミュニティーが生きてる農村地帯。

地域全体で子ども達を見守る風土が残っています。

かくいう私の息子達も、親は何もしなくても地域の人達に育ててもらった感じ。

自分の子ども達はすっかり大人になり、学校とは縁がなくなった人も

みんなで「オラだの子どもら」を育ててくれています。

学校もPTAだけではなく、地域の人達による教育振興協議会というものがあり、

これまた「オラだの学校」にたくさんの人達が関わってくれています。

そういうものを見聞きし、私も地域の重要性を実感したわけです。

私がそういうものにまだ触れていなかった頃(息子達が小さかった頃)

にはわからなかったことですね。



「個人」ばかりがひとり歩きしている現代社会。

「家族」や「地域」をもっと大切に考える時期にきていると思います。
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