風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

権利と義務

2005-10-05 | 風屋日記
せっかくお気に入りのテンプレートだったのに、
時々うまく表示できなくなっていたので変更。
重くならないように、シンプルに、シンプルに・・・。



アメリカ産牛肉の輸入解禁が決まりそうだ。
しかもその基準は以前からアメリカ側が求めていたものと変わりない。
20月齢以下の牛肉に関しては検査なし。
しかも月齢は肉質と出征証明書で判断とのこと。

以前は「そんな基準では認められない」って言ってなかったっけ?
結局はアメリカの言い分に屈する形となったわけだ。
「アメリカのポチ」と揶揄される政府の姿勢もさることながら、
何だかんだ言ってファストフード業界の圧力もあるよね。
金と票のためなら何でもOKだというわけだ。
国民の健康や命よりも・・・。

ファストフードの利用者は圧倒的に若者が多い。
ということは将来のことに目を瞑っていることになる。
教育に対する予算削減や効率化も合わせ、
あるいは年金制度改革が遅々として進まないことも合わせ、
政府の考え方に長期的視野が全く感じられない。
国民の命を守るのが政府の義務だと思うけど、
「今、しかも多くの人間(票)がいるところが良ければそれでいい」
という単眼的、刹那的、利己的姿勢しか見えない。
これが現代の日本の政治。

仕方ないよね。
少数意見は抹殺され、
政策に反対を唱えれば刺客を送られ、
他人と違うことを言えば顔が見えない不特定多数から攻撃され、
今の日本はものが言えない、
戦前と同じような状況に陥りつつある。

それでいいのか? 若い人達よ。
「憲法を守る」「靖国公式参拝を認めない」「イラク派兵に反対」
する人達以上に、国民の命を犠牲にしてまで牛肉を輸入しようとする方が
君たちの言うところの「売国奴」にあたると思うのだが。


ところで、
昨今の自己チュー人間や何でも学校のせいにする保護者達などと
かつての日本の戦争責任に真摯に向かい合うことを「自虐的史観」と言う人達、
何だか似ているような気がするのは私だけ?

「権利ばかり主張し義務をないがしろにした社会」と感じるのは
右派の方々と同じなんだけどね(笑)
その「義務」の考え方が違うだけなんだよね、実は。
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