夜の駅。
会いたくて、会いたくて、
ドアが開くと同時に飛び出して、
階段を駆け上がり、改札を走り抜けて
駅前に停めた車で待つ君の元へと
一目散に向う彼のことを知っているか?
50を少し越えたように見える歳格好に似合わず、
階段をひとつ飛ばしで軽やかに、
降りた乗客達の先頭をきって行く。
周りのことには見向きもせず
まっしぐらに君の元へと向う彼の姿を君は知っているか?
車のサイドシートに飛び込み、
運転席の君にニッコリ微笑みかける彼の顔なら
毎晩見ていると思うけれども。
会いたくて、会いたくて、
夜の駅の白々とした灯りの下を
風のように駆け抜けて行く彼の姿も
君に知って欲しいのだ。
仕事からの帰り道、
花巻駅で見掛ける光景。
彼は毎晩走っていく。
車で待つ、たぶん奥様の元へ。
会いたくて、会いたくて、
ドアが開くと同時に飛び出して、
階段を駆け上がり、改札を走り抜けて
駅前に停めた車で待つ君の元へと
一目散に向う彼のことを知っているか?
50を少し越えたように見える歳格好に似合わず、
階段をひとつ飛ばしで軽やかに、
降りた乗客達の先頭をきって行く。
周りのことには見向きもせず
まっしぐらに君の元へと向う彼の姿を君は知っているか?
車のサイドシートに飛び込み、
運転席の君にニッコリ微笑みかける彼の顔なら
毎晩見ていると思うけれども。
会いたくて、会いたくて、
夜の駅の白々とした灯りの下を
風のように駆け抜けて行く彼の姿も
君に知って欲しいのだ。
仕事からの帰り道、
花巻駅で見掛ける光景。
彼は毎晩走っていく。
車で待つ、たぶん奥様の元へ。