風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

深夜放送

2020-10-07 | 音楽
私たちの年代では、
ラジオの深夜放送を聴いていた人たちが多い。
早い者で小学校高学年から、中学生ぐらいまでには
ほとんどみんな聴いていたと言っても過言ではないと思う。
学校では前夜のオールナイトニッポンやセイヤング、
たむたむたいむなどの番組内容が話題の中心だったし、
流行歌もそこから知った連中も多かったのではないだろうか。
だからアイドルや歌謡曲よりも
いきおいフォークやニューミュージックの話題が多かった。
(女子はアイドル系が多かったのかもしれない)
自室にテレビがあるヤツなんてあまりいなかったし
当然インターネットなどもない。
自分で自由にできるメディアはラジオしかなかったのだ。

私はといえば、なぜか中学時代深夜放送はあまり聴かなかった。
みんなに合わせてDJごっこなどもしたけれど、
よく聴いた番組といえばせいぜいNHK盛岡放送局による
FMリクエストアワー(Fリクと言った。土曜午後放送)ぐらい。
そこでかかるのは地元のNSPやフォーク系。
ということで流行歌(特にアイドル系)の知識はほとんどなかった。

中学時代は野球部だったし、夜は疲れきっている。
高校に入ってからが本格的なラジオデビューだったのかもしれない。
オールナイトニッポンもたまに聴いたが、
お気に入りだったのはその前の番組だったコッキーポップ。
ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)で
入選以上の曲が紹介される番組だったのだが
ここでかかる曲が素晴らしいものばかり。
中島みゆきやチャゲ&飛鳥、長渕剛などを輩出したコンテストだが
入選した1曲だけであとはいつの間にか姿を消した人も多かった。
それでもその1発が名曲だったりするのだ。

コッキーポップを聴き始めた頃に
オープニングのテーマ曲だったのがこれ。


このイントロで
コッキーポップのファンになったと言っても過言ではない。
今でも好きで、たまにギターを爪弾いたりする。
その次に出た「セプテンバーバレンタイン」はバンドでも演った。
この曲を聞くと、高校1年の頃の自分が心の中に頭をもたげてくる。
ちょっと泣きたいような、痛いような心持ちになる。

コッキーポップも聴き続けたが
(翌年は八神純子やツイストがブレイクした)
だんだんFMに戻り、
23:15からのNHK FM「クロスオーバー11」を聴くようになる。
当時はクロスオーバーと言われていたフージョンや
今でいうAORなどの世界にハマっていった。
大学時代によく聴いたジェットストリームもその延長線上かな。

という、ちょっとおセンチ(もう死語か^^; )な思い出話。
コメント
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