風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

夫婦

2005-07-01 | 風屋日記
私と家内は高校の同級生・・・というと
「長い付き合いだったんですね」と言われることが多いが、
実は高校時代は話もしたことがなく、それぞれ別に彼女、彼氏がいた。
どういう経緯で結婚に至ったのか・・・という話は置いといて(笑)
少なくとも密かに惹かれ合っていたなどという
ロマンティックな関係ではなかった。

時になかなかトリッキーな行動に出る彼女。
私が彼女との結婚を決意(って程でもなかったけど)したのは
「こいつとだったら飽きることはないだろうな」
という理由だったような気がする。
何しろ、お互いの過去をほぼ知っていながら気にならないし、
現在もまったくお互いに干渉しあうことはない。
私が盛岡での飲み会の時、いつものように酒は飲まずに車で帰っても、
その時すでに寝ていた家内の翌朝の一言は
「あれ!?帰ってきたの?ホテルかどっかに泊まると思ってた」
というものだったりするのだ(笑)
10年程前のことながら未だに語り種なのは、
たまたま家内が家にいた昼間、会社の人間を連れて帰った時のこと。
「あ、いつもお世話になっています。
 今お茶入れますから、2人で洗濯物畳んでてもらえます?」
もちろん同僚は目がテン・・・私は大爆笑だった。

最近の彼女は仕事がとても忙しくて大変だが、
私はといえば、英会話やら神楽やらバンドやらで遊んでばっか。
子ども達の野球の追っ掛けも長らく私の仕事となっている。
お互いに相手のための何かをするというよりも
それぞれてんで勝手に自分のしたいこと、しなきゃいけないことをしている感じ。
彼女にとっては、ダンナも息子達も、はたまた犬まで
「勝手なことばかりしているウチの男達」の一言で済まされる存在だろう(笑)

さて、同級生夫婦というのはなかなか面白い。
我々の結婚式には私の初恋のY子ちゃんも、
小学校の時にラブレターを突っ返されたことのあるH子ちゃんも
新婦友人席でニコニコしていた。
新郎友人席と新婦友人席を近くにしたことにより、
新郎新婦そっちのけで同級会が始まったのはご愛嬌だが、
その後、同級生同士の飲み会もたまに一緒に午前様になったり、
お互いの友人達が遠慮なく遊びに来たりということもある。
そういう時は結構楽しいかな。
昨日も愛知県に住む同級生のA子から私にメールがあった。
「お盆にそっちへ帰るから一緒に飲もう」という内容に
2人していそいそ手帳のスケジュールを確認。
結婚前に3人で会って以来だから約20年ぶりの再会だが、
そういうことを夫婦で楽しめるというのは同級生夫婦ならではだね。

平日はもちろん、週末でも片割が何をしてるかすら知らないような生活だが
(週末の昼食は、いつも家族全員バラバラだなぁ・・・)
この先、子ども達が家を離れた後もそれぞれの世界を持ち、
お互いに別々の方向を向きながらも並んで歩きつつ、
歳とっていけたらそれでいいんじゃないかと密かに思っている。
コメント (8)
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