ひとり旅への憧憬

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自衛隊が町にやってきた ②

2024年03月08日 20時51分15秒 | Weblog
午後は更に隣の町へと移動し、お目当ての「野外炊具」を見に行った。
「食」に関する町を挙げてのイベントへの参加のようで、多くのテントが出店として設営され、いい匂いがそこここで漂っていた。

(「陸自はどこだ~?」)と、思いながら歩いていると、一目で分かる独特のカラー(オリーブドラブ色)の車輌が目に留まった。
(「おぉ~これが野外炊具かぁ・・・」)
写真や動画では何度も見てはいたが、実物を目にして驚いた。
想像していたものより車体が大きかったのだ。
すぐ横に説明担当の自衛官の方がおり、人の大きさと比較することができたからでもあろうが、“WAC”(女性自衛官)の方だったので、小柄故に車輌がより大きく見えたのかも知れない。


「野外炊具1号(22改)」
この方が詳細に説明をしてくださった。


車輌の説明書き。
大まかなことは知ってはいたが、こうして実際に目にして説明を受けることで関心は高まるばかりだった。


蓋を開けて説明をしてくれた。

「これ一台で炊く、焼く、揚げる、煮るなどなんでもできるんですよ♪」と、明るく説明。
知ってはいたが実物はやはり胸躍る思いだ。


野菜などを切るカッター的な役目の装置。


ん? 何故かここに89式アサルトライフルが置いてあった。
訓練用の物だが、重さは実物とほぼ同じ。
持たせてもらい、正しい構え方を教えてもらった。
すごく得をした気分。(笑)


トラックに牽引して移動するが、移動中でも炊飯は可能らしい。


広報課の幹部自衛官の方も来ており、この方からも多くの情報を聞くことができた。


本来であればこの移動式野外炊具は、自衛隊の方々が野外訓練時に食事をするために作られた車輌であり、
寒い冬期であれば、温かな食事を提供できる優れものだ。
しかし、一般的にこの車輌が有名になったのは災害時における支援活動があった時の事だと思っている。

過去に起きてしまった地震を初めとした災害時においてニュースで見た記憶がある。
また、You Tubeでもその支援活動を何度も見てきた。
興味本位で「食べてみたい」などと思っている自分にはばちが当たるかも知れない。
災害支援活動時の説明を受けながら胸が痛くなる思いだった。
だからこの車輌が活躍するのは、本当は自衛隊の訓練時だけの方がいいのかも知れない。

最後に一つ、味付けについて付け加えておきたい。
同じメニューを作るにしても、各駐屯地ごとに「隠し味」の様なものがあり、味は微妙に違っているとのことだった。
言い換えるなら「味へのこだわり」だろうか。
例えばカレーのルーを作るにしても様々な隠し味があるようで、それは一般的な調味料と呼ばれている物とは限らない。
「えっ、そんなものまで!」と思えるような物も入れている。
これはネットで調べればすぐに分かるのだが、特に海自においては各艦ごとにかなりのこだわりがあって、それぞれの艦のレシピまで事細かに紹介されている。

今日は一日中陸上自衛隊に浸ることができた。
個人的には充実した日となってくれたが、この数日後に更に陸自にどっぷりと浸かる一日を体験することになる。

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