ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

サッカー五輪アジア予選に思う

2024年04月27日 18時34分52秒 | Weblog
パリオリンピックに向けて、数日おきにサッカーの代表戦を見ることができるという幸福感。
プレイする選手にとってはこの上ないハードな期間である故に「何を勝手なことを!」と思われてしまう発言かも知れないが・・・

さて、グループ予選から始まり、決勝トーナメントに至る現在まで4試合が終わった。
グループ内でのトップ通過こそならなかったが、トップで通過したK国がインドネシアに負けるという波乱が起きた。
さすがにこの結果は予測できなかった。
日本においては開催国でもありホームという大きなアドバンテージがあるカタールに勝利。
一人レッドカードで退場し、数的優位であるにもかかわらず延長戦までもつれ込んでしまったことには素直に喜べないが、結果がすべてである以上良しとしなければなるまい。

日本戦以外はニュースやネットでしかダイジェスト的に観ることはないのだが、今大会においては今までと少し違った観点で試合を観ている。
それは「主審の笛」である。
アジア大会であるが故に、審判団も当然アジアの各国から招集されておりピッチ内で笛を吹く。
まぁ本音を言えば、アジアの審判のレベルは欧州と比べれば低いと言わざるを得ない。
ではどのような部分で低いのか・・・
一言で言うなら「中東の笛」だ。
これは今に始まったことではないし、サッカーに限ったことでもない。
いろいろと言いたいのだが、先ずはそれは置いておく。

(ここから綴るのはあくまでも個人の主観で観た限りの感想であって、そう大した内容ではない。)

大会が始まるに当たって、審判団全員によるミーティングがあるはずだ。
内容は推測だが、ルールの理解。
理解と言ってもハンドやオフサイドなどの基本的なことではなく、「VARの活用基準」「アディッショナルタイムの基準」など、国際試合ならではの内容だろう。
そして笛を吹く基準、カードを出す基準、またそれらの共通見解と理解。
他にもあるだろうが、素人の自分には分からない。

因みに自分が嘗てサッカーの審判をしていた頃は、試合前にミーティングを行い審判全員で共通理解をしていた。

決勝トーナメント一回戦、対カタール戦。
な・な・なんと、カタールと同じ中東の主審ではないか!
「あぁ~これでもう終わっちゃったかな・・・」
そんな思いになった。

ところがいざ試合が始まるやいなや、「へぇ~まぁそれなりに平等に笛吹いてるなぁ」と思えてきた。
カタールのGKが退場のきっかけとなったVARにおいては、「おそらくは見ないだろうなぁ・・・」と、半ば諦めてはいたのだが、主審が両人差し指で長方形を描いた瞬間には驚いた。
もちろんそこには日本の選手からの強い要望もあったのだろう。
VARを見るのも、それを見て判断を下すのも主審だが、「どうせ・・・」と、当てにはしていなかった。

中東の主審による中東のチームへのレッドカード。
新たな中東の笛・・・ってところだろうか。

それでも、日本のペナルティーエリア内でのバレバレなシュミレーション(三文芝居)の時には何のお咎めも無しだったり、明らかにスパイクで足を踏みつけているのに知らぬ存ぜぬ。
ましてや松木には全く意味不明なイェローカード。
統一感も基準もあまりにお粗末な判定は相変わらずだ。

ただ一つ言えることは、VARが用いられるようになってからは今までの様な勝手すぎる笛は吹き難くなったんだろうと思う。
審判に裏金をばらまき買収し、それで勝ち進んだ日韓W杯のK国にとってもやりにい時代になったものだと感じているのだろう。(笑)

りっくんランドへ行ってきた 5

2024年04月12日 20時46分39秒 | Weblog
室内展示で最後にじっくりと見させてもらったのは、個人装備だった。
これは大きく二種類に分かれており、一つは一般的な陸自隊員の戦闘装備品。
そしてもう一つは空挺隊員の個人装備だった。

空挺隊員と言われても、一般的にはあまり馴染みのない言葉でピント来ないかもしれない。
つまりは落下傘、パラシュートによる降下の後に作戦に移行する隊員である。
千葉県にある習志野駐屯地がそうであり、「第一空挺団」と呼ばれている。
詳細は分からないが、陸上自衛隊における最強部隊とも言われ、精鋭無比の部隊である。
最近では「水陸機動団」と呼ばれる離島奪還を目的とした部隊もあり、こちらも陸自最強と言われている。
それだけ特殊な技術や知識、そして体力を必要とし、そのための訓練も素人では想像もできな程厳しいものなのだろう。


空挺隊員。
画像では分からないが、主のパラシュートと予備のパラシュート。
そしてアサルトライフと戦闘背嚢が主な個人装備だが、それらを身につけて高度から降下をする。


この画像であればよくわかるだろうか。
背中に主となるパラシュート、胸に予備のパラシュート。
足元に背囊がある。
背囊は直接身体に取り付けている訳ではなく、降下の際は一定の長さのロープで身体と距離を置いており、背囊が先に着地し、身体はその直後に着地するようになる。(らしい)
動画では何度も見てきたが、個人装備を実際に目の当たりにしてその大きさと量には驚いた。
因みにマネキン背後のガラスケース内に展示されているのは個人装備のライフル類で、空挺隊員は通常の89式ではなく、銃床部分が折りたためるようになっているもの。
少しでも軽量コンパクトにするためだろう。


パラシュートの装備の仕方が説明されている。
実際に背負ってみたがかなりずっしりときた。
重いザックを背負うことに慣れているとは言え、ザックとはまた違った感覚だった。


空挺隊引用背囊。
約15キロの重さで、降下後はこれを背負って任務に当たる。
15キロとは、自分にとって夏のテント泊時(二泊三日程度)のザックの重量だが、隊員の方達はこれを背負って走るんだなぁと想像したらゾッとした。

説明の方が「よかったら背負ってみませんか?」と言ってくれたので、せっかくだから体験してみた。
背負い方、ハーネスやバックルの固定順など、いつもの登山と同じ要領でやってみたところ「おっ、慣れてますね。」と言われた。
「いえいえ、これを背負ってライフル持って走ったりかかんだり、匍匐だなんて無理です。」
本音だった。


こちらは一般的な陸自隊員の装備。
背囊や弾帯、水筒、円ぴ等々が装備されている。


戦闘用防弾チョッキ。
これだけで確か10㎏以上の重量があるらしい。
命を守るためとは言え、非日常的なものを身に纏わねばならない苦労がある。


個人装備品。
背囊、飯盒、弾帯、円ぴ等々。
よく見るとドーランもあった。


個人用ライフル。

上から最新式の20式ライフル。
真ん中が現在でもまだ主たる装備の89式ライフル。
一番下が通称 “minimi” と呼ばれている機関銃。
口径はすべて5.56mmで、弾は互換性がある。

館内を一通り見てまわったが、屋外にはもっとどでかい展示物がある。
何度か見たことのある車輌もあるのだが、今回初めて見ることができる車輌もある。
楽しみだ。

りっくんランドへ行ってきた 4

2024年04月07日 20時05分06秒 | Weblog
前回の記事においてアップを忘れてしまった写真が一枚あった。


懐かしい缶詰タイプの戦闘糧食Ⅰ型である。
思い出の赤飯やウィンナーが展示されていた。

16式機動戦闘車と向かい合うようにして展示されていたのは「AHー1S」コブラだった。
説明によるとかなり初期のタイプらしいが、それでも対戦車ミサイルやロケット弾、20mmガトリング砲は標準装備されていた。


斜め正面からのAHー1S


コックピット辺りを真横から見た画像。
タンデム式(二人乗り)であることがよく分かる。


左手の4つの筒の様なものが対戦車ミサイル、通称 “TOW”。
右手の穴が開いているポッドが70mmロケット弾。


ほぼ真正面から見た画像。
ロケットポッドに19発の穴が開いているのがよく分かった。


TOW発射管を真横から見た画像。


記憶が定かではないが、70mmロケット弾。
その大きさや長さを比較できる物を並べて撮れば良かったと反省。


20mm機関砲(ガトリング砲)の銃口。
ガトリング砲だから、これもライフリングがあるのかな・・・と思って近づいてみたがよく分からなかった。


20mm機関砲の弾薬。
2発展示されており、上の弾が小さく見えるのはおそらくは遠近法でいう目の錯覚。


20mm機関砲のアップ。
これが毎分約700発で発射され、しかも貫通能力を考えれば、機甲車輌などは別としても破壊力は容易に想像がつく。


複座式、所謂タンデム式で、画像は前席なのでガンナー(射撃手)が座る。
後部席はパイロットとなっているが、どちらか一人が負傷しても操縦できるようになっているらしい。


一向に足が前に進まない。(笑)
まぁ時間はたっぷりとあるので慌てることはないのだが、こうも全方向陸上自衛隊のオリーブドラブ色の世界に包まれていては、いい意味で身動きが取れない。
こんなことならもっと早く来るべきだったなぁと思いながら顔はにやけっぱなしだった。

りっくんランドへ行ってきた 3

2024年04月03日 17時37分41秒 | Weblog
二階から一階へと下りる階段の途中の壁に、数枚のポスターが貼られていた。
ふと何気なくその内の一枚を見てみると・・・
「あれっ、この人達って中部方面隊の三人組じゃないかな・・・」

陸上自衛隊中部方面隊に関する内容をYou Tubeを通して広報活動している隊員さんたちだ。
通称「ひょっとこ曹長」「おかめ二曹」「ギリー一曹」で通しており、一般世間から見ればちょっと未知の部分もある自衛隊を、如何に身近に感じてもらえるかという為の広報活動なのだろうと推測している。


少し分かりにくいのでもう一枚の方も撮っておいた。


ポスターの説明書きには「おかめ三曹」となっていた。
確か現在は二曹だったと思うので、自分の得ている情報が正しければこのポスター自体が少し古いものなのだろう。
ちょっとしたことだったが、自分にとっては勝手に身近に感じている隊員の方達であり「こんなところで」という思いもあり嬉しかった。

さて、階段を下りてすぐ左手に展示されていたのは、お目当ての一つである「16(ひとろく)式機動戦闘車」だ。
最新の戦闘車とは言え、既に改良型が出ているらしいのでこれは配備された当時のものだと思う。
それでもこれほど間近で見ることのできる嬉しさと感動はひとしおだった。


う~ん、やはり影が強く写ってしまう。
この画像の反対側からでは逆光となってしまうため仕方のないところだ。


上からでも見ることができる台があったので、上から撮ってみた。


かなり気になっていたのが上部に搭載されていた「12.7mmブローニング重機関銃」。
以前、練馬駐屯地だったと思うが、そこの記念式典で実際に使用されている同重機を見たことがある。
幾たびと改良されてきているが、WWⅡ当時から現在に至っても世界中で使用され続けている将に名銃であろう。

そして最も見てみたかったのが、16式の主砲のライフリングだ。
因みに16式の主砲は105mmのライフル砲で、一般的な戦車と比べれば口径は小さい。
また履帯(キャタピラ)ではなく、車輪(タイヤ)を用いることでも全体の軽量化を図り、またそれにより機動力や即応性の高さを生かしたと聞いている。
105mmと言えば、つい最近退役した74式戦車と同口径だが、74式で使用していた砲弾をそのまま使用できるのだろうか・・・
実生活では何の役にも立たないような事が気になってしまっている。


いろいろな角度から撮ってはみたが、これが限界だった。
螺旋状のライフリングが分かるようで分からない微妙な画像になってしまった。
極めて残念だった。

お目当ての展示物は大袈裟に言えば数限りなくある。
次に見てみたかったのが「戦闘糧食」だ。
自衛隊の方々が実際の野外訓練や演習時に食べている物ではなく、それらを限りなく似せて一般でも販売されている戦闘糧食はある。
それは何度も食べているし、日帰り登山でも昼食時に実食している。
しかし、本物を目にしたことは滅多になかった。
現在は「戦闘糧食Ⅱ型」と言って、約30分ほど湯煎することで寒冷時期の屋外でも温かな食事が摂れるタイプの物。
嘗ては所謂「缶詰」タイプの「戦闘糧食Ⅰ型」だった。
実はこのⅠ型、かなり昔の話になるが「赤飯」「とり飯」「たくあん」「ウィンナー」の四種を大量に頂いたことがあった。
たくあん以外は温めてから食べたが、特に美味しかったのは「とり飯」と「ウィンナー」だった。
今ではもう手にすることのできない物だけに、あの味が懐かしい。


ずらりと並んだ「戦闘糧食Ⅱ型」。
通販や駐屯地記念祭において売られていた物しか食べたことはないが、ハッキリ言って「美味い!」の一言に尽きる。
お世辞抜きで美味い。


少しアップした画像。
すべての種類を知っている訳ではないが、名前を見ただけで食べたくなる物ばかりだった。

話は逸れるが、新年早々の能登地震における自衛隊の方々による災害支援活動は今でも続けられている。
早朝から身を粉にし、寒さの中で活動されている隊員の方々にとって、食事は大切なエネルギーの供給源であろう。
その一つが戦闘糧食Ⅱ型である。
世間では、あの国会議員を筆頭にまだまだネガティブな事を言い続けている人たちが多いのが実情であるが、身体一つで頑張っている自衛隊の方々に温かな食事くらい食べる権利はあってしかるべきである。
官品の半長靴では十分な防水力や保温力がなく、自腹で課金した半長靴で現場に臨んでいる自衛隊の人たち。
もちろん自腹で課金した準備物はその他にも多くあり、決して安価ではない。
更には被災地の方々からは絶対に見られることの無いよう気遣い、ひっそりと隠れて食事をする。
温かいものを食べたくらいで、何故文句を言われなければならないのか!

ちょと熱くなってしまったが、身体が資本の自衛隊員であれば、それに見合った量と味、そして種類は満足のいくものであるべきと考えている。