ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

W杯 1/3が終わった

2018年06月28日 01時29分33秒 | Weblog
2018サッカーW杯の1/3が終了した。
と言っても全日程の1/3が終わったのではなく、あくまでも個人的なもの。

今大会においては、イタリアそしてオランダが出場できなかった。
当然のことだが、ヨーロッパ予選が厳しいということに他ならない。
それだけにドイツとイングランドの存在がこれほどありがたいと感じた大会は初めてだろう。
他の国としてはデンマーク、クロアチア、セルビアといったところだ。



グループリーグが順次終わり、決勝トーナメントへの出場国が次々と決まり始めている。
日本代表と等しく愛して止まないドイツだが、グループリーグの第1戦から「どこかおかしい、何か変だ」「いつもの美しい流れるような組織的攻撃が見られない」。
そう感じていた。
原因がどこにあるのか・・・、自分のような素人では分析できなかった。
「このままじゃ・・・」
悪い予感が的中してしまった。
なんと、韓国に0-1で破れグループリーグ敗退が決定した。

ボールポゼッションは圧倒していたが、相手エリア内での連携ミスがあまりにも目立った。
シュートを打てども、キーパーの正面かゴールマウスを大きく外してばかりだった。

予選2試合を終えた時点でネットを中心にドイツ代表の情報を探してみた。
「内部で何かあったんじゃないか」とか「世代交代のミス」とか、技術以外の部分が気になって仕方がなかったが分からずじまいだった。


認めたくはないがドイツの敗北は事実である。
残っているのはイングランドと日本代表の2国となった。
2018ワールドカップ、残り2/3。

変わらぬくだらなさ

2018年06月26日 22時08分15秒 | Weblog
ただ今2018サッカーW杯のまっただ中。
グループステージ1勝1分で善戦している日本代表の評価は高く、大会前とは大違いだ。
まぁそれがサッカーに限らずスポーツの怖さでありおもしろさでもあろう。

さて、スポーツニュースをはじめとし各TV局のワイドショーでも日本代表の活躍ぶりを大きく取り上げているようだ。
サッカーが注目されることはいいのだが、そこはワイドショーならではの視点というか、話題作りというか、試合からかけ離れたポイントに的を絞っているようだ。

今日は仕事が休みであったため、昼間にTVを観たところ偶然にもW杯の特集内容であった。
「おっ、ラッキー」と思い食い入るように観ていたのだが、試合内容に触れたのは最初の数分間のみで、あとは試合で得点を決めたHEROの生い立ちや、監督が選手だったころの特集だった。
あまりのくだらなさに辟易しOFFにした。
「4年前も8年前も12年前も、何も変わっちゃいないな・・・」
個人技や連係プレーを専門的な視野で解説したところで、昼間のワイドショーではあまり意味をなさないことは分かっている。
この時間帯で視聴者が求めているものは単なる「かっこよさ」だけであろうし、テクニックではない。
だから自分が観た番組にそれを求めていた己自身がただ愚かであっただけだ。

得点をした選手のみに注目が集まり、それに釘付けになる。
TV局だって、その選手が得点をしたからこそ組んだ特集であり、大会前から注目していた訳ではあるまい。
しかもフジテレビでは相変わらずミーハーのK柳R子をレギュラー出演させ、ミーハー目線で言いたい放題の超低俗ぶりだ。
だからフジは試合以外の時は一切見てはいない。
TV番組に専門的解説を求めることに無理があることは分かっているが、それでも稀に「これぞ!」ということを言ってくれる人がいることが唯一の救いだろうか。

すべてのワイドショーは普遍的であり不変的でもある。
何を求めるのかは人それぞれで良い。

読めないW杯

2018年06月21日 01時42分27秒 | Weblog
2018ロシアW杯。
なんとも展開の難しい先の読めない試合が多い。
開催国(ホーム)の利があるとはいえ、ロシアの快進撃に始まり、アルゼンチン、ブラジルのドロー。
そして、なんとドイツが敗れた。
さらに特筆すべきはやはり日本の勝利だろう。

まだ1試合が終わっただけではあるが、ドイツの負けはショックだった。
ある意味日本代表の試合以上に楽しみでならなかっただけに「まさか・・・」である。
勝ち点0は痛すぎる。
仮に残り2試合を勝ったとして勝ち点6となるが、おそらくは得失点の差でグループの順位が決まるのではないだろうか。
いかん、俺も気持ちを切り替えなくては・・・。


さて、日本代表だが。
これもまた何と言えばよいのか。
本音を言えば「予想外」の結果であった。
よくてもドロー。
ずっとそう思っていたのだが、あのコロンビアから2点ももぎ取ってくれたではないか!
だが、敢えて辛口で試合を振り返り「勝った勝った!」で浮かれている輩への警鐘としたい。

先ず先制点のきっかけとなった大迫のシュートについて。
個人的に考えると、このシュートが入らなくて良かったと思っている。
実際にはシャドーストライカーであった香川のシュートが相手DFの手に触れ、これが意図的なハンドとしてジャッジされ一発退場となった。
結果はご存じの通りPKによって先制点へと繋がり、しかも退場により一人減った。

では、何故大迫のファーストシュートが先制点とならなくて良かったのか。
もし入っていたなら1-0のスコアではあっても、フィールドプレーヤーの人数はそのままであり、「この野郎!」とばかりにコロンビアに攻められ一方的な試合展開になっていた可能性が高いと考える。

開始早々に退場者が出ることなど、およそ誰もが想定はしていなかったことだろう。
それ故にその直後の展開を如何に持って行くかは、攻めるにしても守るにしてもお互いどうすべきかが明確にできず、ちぐはぐになってしまっていた感じに受け止められた。
日本においては数的優位であるにも関わらずかえって攻めが難しくなってしまっていたし、コロンビアにしてはベンチに下げていた(温存していた)エースのハメスロドリゲスをどのタイミングで出すべきか迷いが生じたのではないか。

それにしても日本はやっぱり日本なんだなぁ・・・。
退場者が出た後の試合運びの下手くそさにはガッカリである。
「今しかないだろう。予想外ではあれ、この好機にリスクを冒さずしていつ冒す! 相手がまだ対応不十分である今がその時だろう!」
これほど見ていて歯がゆいことはなかった。
それが追いつかれてしまった要因の一つと考える。


二つ目として選手交代について。
MF「乾」をいつまでピッチに置いておくつもりなんだということ。

確かに攻守の両面において献身的に動いていたのは分かる。
しかしそんなことはプレーヤーであれば当たり前のことであり、凄いことでもほめることでもない。
乾の攻撃がワンパターンでしかなかったことが腹ただしいのだ。
左でボールを受け、ドリブルでセンター寄りに進みシュートを打つ。
「何とかの一つ覚え」とまでは言わないが、このパターンのシュートのみであり、最後は敵DFにすっかり読まれていたではないか。
自分のような素人でも、彼がボールを受け取った直後の左足の動きを見ただけで「おっ、チャンスだ!」ではなく「またか・・・」とため息が出た。
こんな事をやっていては各上相手には通じない。

三つ目として審判について。
これは主審がどうのこうのと言うのではなく、「主審個人の基準をもっと読め!」ということだ。
世界共通のルールに則りジャッジしているとは言え、審判も一人の人間である。
人間である以上は「個性」があり「癖」があると言うことだ。
バックチャージを取らない確率が高いと分かった時点で「ではどうすべきか、どう試合を進めるべきか」を即座に判断すべきだろう。
日本がバックチャージ的な行為を受けたが、主審は笛を吹かない。
つまり試合はそのまま続行されているわけである。
なのに「おい、今のはファールだろう!」と言いたげに指を指し、足は止まってしまっている。
当然相手選手はそのままボールを追い、日本のゴールへと攻め上がっている。
言いたいことは分かるが、すべては主審の笛が鳴ったか鳴らなかっただけのこと。
試合は動き続けているのだ。


なぁ~んて偉そうなことばかり書いてきたが、あくまでも個人的な主観であり、これもひとえに日本代表を愛しているからに他ならない。

では最後に大迫について。

「大迫、半端ないって!!!」

サッカー特集番組に出演している外野

2018年06月15日 23時59分36秒 | Weblog
2018サッカーW杯が始まった。
4年に一度きりの、国と国とが威信とプライドを懸けた国際大会だ。

この時期になるとテレビ局ではほぼ決まってW杯直前番組が放送されている。
もちろん期間中もだ。
各国の実力を事前に知る上では大変ありがたい情報番組であるが、今回に限っては「うざい!」としか思えないコメンテーター(ゲスト)が引っ張りだこのようだ。
名前は敢えて載せないが、大物女性歌手「K」とだけしておこう(笑)。

かなりのサッカー好きで、年間2000試合は観戦すると豪語しており、チームや各選手の個人情報まで詳細に知っているようだ。
しかし、「だから、それが何?」

知りたいことはそんな枝葉的なことではない!
これだけ大きな国際試合がほぼ毎日見られるなんてW杯以外にないのだ!

「この選手は幼い頃はああでこうで・・・」「クラブではこんな意外な面を見せることもあって」

だからそれが何だと言うのか?!

試合が終わり、再びスタジオにカメラが戻れば「すばらしいドリブルでしたね」の一言。
ドリブルが素晴らしいのは誰にだって分かる。
何がどのように素晴らしいのか。具体的な技術面を説明しろって言いたい。
(説明できるものならしてみろ)

一人のドリブラーがいて、一人かわし二人かわし敵陣へ突入する。
同時にチームメイトは、そのドリブル突破を有利にするために陣形とバランスを考えながらサポートする動きに徹し、相手選手を引きつけスペースを作り出す。
それでもDFはカウンターに備え目を光らせている。
そう、「個人技+隠れた連係プレー」がかみ合ってこそのドリブル突破なのだ。
そしてこれは一つの例に過ぎない。
W杯であれば、より幾つものファンタジーなプレーを見ることができるのだ。
そこを的確に説明できるのは現役選手、元代表選手、監督でしかない。
余計な外野が知ったかぶりの態度と言葉でギャーギャーとわめきまくる姿ほど惨めだなと感じるものはない。

番組MCもいい加減「はい、今夜のゲストは年間2000試合も観戦しているKさんです」といって持ち上げることはやめてほしい。
自分が知りたいのはもっと奥深いところにあるのだ。

阿弥陀岳:摩利支天へ

2018年06月14日 00時36分55秒 | Weblog
行動食を少しつまんだが、腹を満たすほどではなかった。
「昼飯どうする?」と聞くと「行者に下りてからでも大丈夫です。」
と言う返事だった。
今日は赤岳までは足を伸ばさないことになったこともあり焦ることはない。
それにまだ10時だしね。

早速「摩利支天」まで行くことにした。
視界が良好であり、目指すポイントははっきりと見えている。
歩いて10分もかからないだろう。

「摩利支天」とは岩の塊となっている10m程の小高いポイントであり、美濃戸口から直接阿弥陀を狙う場合に通過するポイントでもある。
山頂に来れば誰でも目につくポイントだ。

摩利支天まできたが、はて、取り付くポイントが分からない。
夏山であればすぐに分かるのだろうが、この雪を被った状況では・・・。
「このあたりからなら」と思える場所を決め、登り始めた。
「グギギ」というアイゼンの爪が岩肌を噛む音が聞こえる。
完全に雪を被っているわけではないので、所々岩を噛まなければならなかった。

誰も登った形跡がない。
岩と岩の間に積もった雪がどれほど固まっているのかは不明だ。
ピッケルで確認しながら恐る恐るアイゼンを乗せ進むが、10m程の高さとはいえ落ちれば骨折は免れないだろう。


てっぺんの岩に刻まれた「摩利支天」の文字。


ここから眺める風景は将に絶景だった。

暫し佇み360°の雪山を愛でた。
気持ちが良い・・・のだが、ここを下りる時にも注意が必要だ。


北陵のバリエーションルートがすぐ目下に見えた。
あのナイフリッジも分かる。
雪山ならではの贅沢なひとときを堪能し、摩利支天を下りた。
下りは別ルートだったが、この時にも「グギギ」という鈍い音。
「こりゃ帰宅したらまた(爪を)研ぐようかな」
そんなことを思いながらPEAKへと戻った。


まだ11時前であり、もう少しここでのんびりとしたかった。
かといってのんびりし過ぎてしまうと、下りの時に雪が緩んでしまっていては危険性が高まるだけ。
もどかしいところだが、せめてゆっくりと一服してから下山することにした。


煙草が美味い。
碧空を見上げながらの一服は至福の時。

「じゃぁそろそろかな」
ナイフリッジに向け下山開始だ。

阿弥陀岳:誰もいないてっぺん

2018年06月11日 20時49分00秒 | Weblog
練習を兼ねたダブルアックス、キックステップでの登攀を終え一息ついた。
ふり返れば赤岳、そして彼方には富士山。


「穏やかだね・・・」
難所を登り終えたことで、お互い行動食を食べ一服しながら静かに充実感を味わっていた。
しかしこれだけ天候に恵まれ、雪質も上々なのに、現実として滑落事故は起きた。
ルートは違うが、3名もの方が亡くなってしまったあまりにも痛ましい事故だ。
今回の事故の詳細はまだわからないが、きっかけが何であったのか、生死を分けたものが何であったのかを知りたい。

休憩を済ませ頂上を目指した。
頂上へ向かう手前で、大きく左へ回るポイントがあった。
「このあたりのはずだ。」
そう思い地図で確認した。

あった。
あれだ、間違いない。

それはバリエーションルートの途中にあるナイフリッジポイント。
そのポイントに下山時に立ち寄ってみることになっている。
積雪があるせいか際だったナイフリッジには見えないが、今回のルートにおいて楽しみな「おまけ」の様なものだ。

山頂と思える指標の手前でAM君を待った。

「やっほい 、あそこがてっぺんだぜぃ!」
あまりに広い山頂に驚いていたようだが、初めての阿弥陀岳を堪能して欲しい。


9時50分、登頂。

行者小屋をスタートし、なんと4時間近くもかかってしまった。
休憩を取りすぎたわけではない。
中岳を越えてからの稜線とナイフリッジで遊び過ぎてしまったのだ。
この後「摩利支天」と呼ばれるポイントまで足を伸ばす予定にもなっており、そうなると赤岳へは無理かもしれない。

AM君に赤岳をどうするか提案してみたところ、考えは同じだった。
二人とも阿弥陀岳で満足!


そうと決まれば山頂でのんびりできる。
360°の雪景色を堪能してから摩利支天を目指そう。

阿弥陀岳:東陵へ(ダブルアックス)

2018年06月05日 01時00分08秒 | Weblog
阿弥陀岳東陵へと入った。

その東陵へと向かうリッジ通過が楽しくて、予定をオーバーしてリッジでいろいろと遊んでしまった。
「まだここは入り口だから大した斜度じゃないけど、このすぐ先の東陵核心部に入ったらダブルで行ってみよう。一本でも登れるけど、せっかくのあれだけの急斜面だし、ダブルの練習にはもってこいだ。後々絶対役に立つから。」
そう言ってダブルアックスの準備だけはしておくよう伝えた。

最も斜度の厳しい核心部へ入るにはそう時間はかからなかった。
懸念されていた雪面の状況はそれほどでもなく、想定していたより固く締まってくれていた。
「よっしゃ、これならスムーズに登れそうだ。」
思わず笑みが浮かぶほどピッケルもアイゼンの前爪も程よい感じで突き刺さっている。

先ずは自分が先行し、ダブルアックスでの登攀を示した。
一定ポイントまで登り、上からAM君を待つ。


まだどことなくぎこちない。
体を起こし過ぎって感じだ。
雪面と体との距離が開きすぎてしまっていることで力が入りすぎてしまう。
腕はそれほど大きく振り下ろす必要はないことを教え、登攀してもらった。

スタカット形式で登り続けたが、徐々に斜度の厳しさが増してくるのが分かった。

キックステップにおいては、前爪の刺し方(蹴りこみ方)の角度を意識すること。
何も考えずに蹴りこめば、先ず間違いなく斜度に大して斜め下方向に蹴りこんでしまう。
これでは安定性に欠ける。
AM君には基本を徹底して体得して欲しかったのだ。


つい先日の大雪による積雪の多さにも驚いたが、標高を上げれば上げるほど雪の固さが増してきていた。
(「まさかアイスバーン・・・ってことにはならないでくれよ」)
切にそう願うのだが、今はAM君に技術を習得してもらうことに専念した。


自分にとっても久々のダブルアックスであり、楽しいひとときでもあった。
もちろん「楽しい」というのは天候に恵まれているからに他ならない。


見上げれば青空で、あまりの心地よさに調子こいてここで一服した。


ついでにダブルアックスではあまりやらない技術だが、ダブルステイクポジションによる登攀を教えた。
このテクニックは、北穂高岳のイルンゼを過ぎた最後の急登攀時に必ず役に立つ。
覚えておいて決して無駄ではない。

もうすぐ核心部が終わり、緩やかに右方向へとコースを変える。
一度見てみたかったポイントがあるはずだ。
バリエーションルートにあるナイフリッジだ。