味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

此れ亦流俗の忌む所なり、と。

2020-02-17 16:18:28 | ブログ
第4048号 02.02.18(火)

此れ亦流俗の忌む所なり、と。上曰く、君臣の義は、父子に同じ。情、衷より發す。安んぞ辰日を避けんや、と。遂に之を哭す。『貞観政要』479

そして、これは世俗でも忌み避けていることでございますから」と、〔中止されるようにと願い出た〕すると太宗が言われるには、「君と臣との情義というものは、父子の場合と同じである。〔悲しみの〕情が心の底から起こ〔って哭泣す〕るのに、どうして辰の日を避けて、別の日に行うことができようか」と。かくて、〔張公謹の死を悲しむ〕哭の礼を行った。480

 【コメント】教育も文化も著しく進歩している現代でも、非科学的な方位とか日柄とかに拘束されているのであるから、まして、今から千三百年以上もの昔には、いかに迷信が横行していたかは、想像以上であったに違いない。そういう時代に、世俗の迷信などを問題にしなかった唐の太宗の英知と臣下を思う誠意とは実に敬服すべきものがある、と「余談」にあります。

 今日18日は本格的な冬の寒が来ている感じです。日本の四季は人々の頭脳を明晰にする役割を果たしているから歓迎すべきことだと思います。

 今朝は初雪が降りて、屋根に積んだ雪を楽しんで眺めました。こういう時は車の運転は安全に配意して欲しいと念じています。

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◎今日のひと言「独自の改良を加えたい」

 日本人は昔から、世界中から輸入したものに独自の改良を加えて、オリジナルを上回るものへと進化させることが得意であると思います。

 こういう感覚も上にかいた四季に対応した生き方のセンスが、功を奏しているのかも知れません。禅やラーメンなども発祥は中国かもしれませんが、いまでは世界中の人々が「日本のもの」だと考えているとのことです。オリジナルを完全に陵駕しているのですから、卑下すべきことはないと思います。

 こういうときに心掛けなければならないのが、「誠実」「冷静」「寛容」「勤勉」「安全」という日本人の美徳を忘れてはならないと考えます。

 近隣の国民のように、偉そうに振る舞ってしまうと、内面の美しさが失われ返って逆の印象を与えかねないと思うのです。

 ですから、自分をより成長させるためにも、日々に地道な努力が大事だと思うのです。そのため、才能を引き出すのも教育の使命だといえるでしょう。

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『善の研究』第426回

 アウグスチヌスに従えば元来世の中に悪という者はない、神より造られたる自然は凡て善である、ただ本質の欠乏が悪である。また神は美しき詩の如くに対立を以て世界を飾った、影が画の美を増すが如く、もし達観する時は世界は罪を待ちながらに美である。
 試みに善の事実と善の要求との衝突する場合を考えて見ると二つあるのである。一は或行為が事実としては善であるがその動機は善でないというのと、一は動機は善であるが事実としては善でないというのである。

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貞観七年、襄州の都督公謹卒す。

2020-02-17 10:02:17 | ブログ
第4047号 02.02.17(月)

貞観七年、襄州の都督公謹卒す。上、聞きて嗟悼(さとう)し、出でて次し哀を發す。有司、奏言す、陰陽の書に準ずるに、甲子、辰に在るときは、哭泣す可からず、と。『貞観政要』479

貞観七年に、襄州の都督の張公謹が死去した。太宗は、その知らせを聞くと、ひどく嘆き悲しみ、宮中から出て郊外に舎し、張公謹のために喪を発表した。係の役人が申し上げるには、「〔
今日は辰の日であります。〕陰陽の書によりますと、辰の日には死者を哭してはいけないとあります。


 【コメント】太宗が張公謹が死去した際、嘆き悲しんだ、とありますが、辰の日であっても、死者を弔うのはよい事だと思います。それは感情と思いですから、いいと思います。

 私事ですが、仲間の宇都伸一師範が亡くなりましたが、私は毎朝の仏壇へのお経は、身内同様、宇都伸一師範にも合掌しています。彼の素晴らしい人格を忘れることが出来ないのです。

 学校時代の勉強も大事なのですが、それより社会生活でどれほど貢献したかが大事なのです。成績が良くても性質の悪い人間はたくさんいるのです。校長先生に性質悪く立ち向かう教師の方が、本当は悪いのです。

 今は春闘の時期ですが、これらも考え物です。懸命に働きますので、賃金を上げてくださいとお願いをするのが妥当なのです。

 一方的に賃上げの額をきめるのは考え物です。これらがいいとすれば、家庭で子供が、母親に小遣いの額を決めて一方的に要求してもいいということになります。

 我々日本人は、美徳を旨とする民族です。ですから、誰が見てもその行いはいいと絶賛されるべきだと思います。

 槇原という男が麻薬を所持していたとして逮捕されましたが、ふざけたようなこういう男の何処がいいのでしょう。西郷さんの『南洲翁遺訓』等を繙けば、槇原みたいなふざけ男は見たくもないと思う筈です。

 槇原みたいなふざけた動きをすれば、それを見ている子供たちにも悪影響を及ぼすのです。視聴者もその芸人としての品格を見定めて欲しいものです。

 相模原殺傷事件を起こした男に死刑判決が求刑されました。こういう男は直ちに刑を執行して欲しいものです。

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◎今日のひと言「中国発のコロナウイルス」

 今世界を震撼させている中国発の新型肺炎(コロナウイルス)は、環境汚染など気にすることなく、自分たちの利益追求を最優先させる中国人の考え方が、公害被害を大きくしているという人がいますが、そうなのかも知れません。

 中国の大気汚染が問題になったとき、ある国際会議で中国政府は、先進国、とりわけ煤煙から有害物質を取り除く排煙脱硫装置の技術が発達している日本に、その技術協力や資金援助を求めてきたとあります。

 その会議の席上、中国政府の代表は、「もし日本がその費用を出さなければ、中国は排煙を出してきた煙突の高さをこれまでの五〇メートルから一〇〇メートルに変える。そうなれば、日本に届く汚染された大気は、これまでの二倍になる」と脅かしをかけてきたとあります。

 世界各国の代表が揃う会議で、このような品性のかけらもない発言を堂々と吐けるのも、他人の迷惑を顧みない中国人の厚顔ぶりを象徴しているというのです。

 何れにしても、お互い気持ちよく会話したいし、できるだけ協力しあいたいものです。いがみあうということは、人間の愚かな精神性を露呈しているようなものだと思います。協力しあって物事が円満に、成就出来れば、当該人も、周囲も天も、喜ぶと思うのです。

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