叡聖の聡明を以て、幽微として燭さざるは無し。頁652
(訳)陛下のすぐれて聖なる聡明は、どんな幽微な所も明らかに照らさないことはございません。頁653
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書籍の紹介
『生きよう今日も喜んで』平澤與語録
平澤先生は神経解剖学、特に運動神経の研究では世界的権威であり、且つ偉大なる教育者でありました。私が初めて先生の謦咳に接したのは昭和四十年、先生が住友生命の審議員になられた時でした。
私はその翌年社長なったのですが、数年後先生に監査役をお願いし、次いで取締役になっていただきました。
先生がわが社の役員になられた時、ある新聞記者が「京都大学の総長までやられた方が、どうして一民間会社の重役を引き受けられたのですか」と質問しました。先生はこれに対し「生命保険事業は世のため、人のためになり、社会的に重要な仕事だと思っていますし、この会社には話のわかる男がいるからです」と答えられました。
この言葉は私どもには非常に印象的であり、大変感激したものでした。