味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

太宗曰く、易に云ふ、勞謙す、

2020-02-09 09:52:19 | ブログ
第4039号 02.02.09(日)

太宗曰く、易に云ふ、勞謙す、君子、終有り、吉、と。誠に卿の説く所の如し、と。詔して物二百段を賜ふ。『貞観政要』474

太宗が言われた、「周易に、『功労があっても謙遜する君子は、最後には功労が報いられて、吉を得る』とあるが、本当に公が言う通りである」と。詔して〔孔頴達に〕絹二百反を賜った。

 【コメント】「功労があっても謙遜する君子は、最後には功労が報いられて、吉を得る」とありますが、これはひとり君子だけでなく、どういう人でも吉を得ることが大事だと思います。

 ところが平和と繁栄が長く続いてきた日本では、自分の利害が先行しているように思われます。これらは労働組合が賃上げ要求をする、その姿勢・考え方が蔓延してきたと私は見ています。

 私は『貞観政要』を参考にしてブログを書いていますが、平和と繁栄が続けば組織は崩壊すると訓戒していますが、まさしくその通りになったのでした。

 電電に入社した時、組合の責任者は、会社が潰れようが知ったこっちゃないと弁じていたものでした。これ程無責任な態度はないと断じたいと思います。

 そういう姿勢・考え方は国民の反感を買い、三公社は民営化されたのでした。当り前のことです。貧乏世帯に育った私は、自分で働いて給料を戴くという精神が当然だと思って今日まで来たのでした。

 精神の腐った組合の責任者は、妻とトラブルを起し、海に飛び込んで死んだのでした。私は深夜の電報配達もしていましたので、終日人間観察が出来たのです。

 私が勤務した電電には、遊びに来ているのではないかと思われる青年たちが、たくさんいたものです。

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◎今日のひと言「自ら彊めて息まず」

 『易経』[乾卦]にはこうあります。
 「天行は健なり。君子以て自ら彊めて息まず」
 とあります。易の乾の卦に表れた天の運行は何年経ってもやむことなく、また少しも遅速がない。有徳の人は、これを手本にして自ら励み努力して道を実行し、修身休むことがないのである。天の道を私欲を捨てて歩き続ける人に幸運は必ずもたらされる。
「天行は健なり」の健は「進んで大いに為す、いろいろの仕事をぐんぐん建設する力」というのだそうです。「人間はまず自己を得なければならない。本当の自分というものを知らなければならない」と説いています。

 大志を実現させるための努力を怠ることなく、毎日初心を忘れずに精進していけば、それが習慣になり、やがては自分の性格にまでなってきて、第二の徳性をつくりあげていくようになるといいます。
 とにかく実践したいものです。

 昨夜は本部の空手道教室でした。おけいこの終盤に組手の指導をしました。興が乗ってきたとき、腹部を打たせました。森永礼弥君の突きは凄いパワーがありました。ずしりと応え、ウーンと唸ってしまいました。
 身体がフラフラしていましたので、逆療法をやった次第でした。打たせた後は、充実感がありました。それでも死なないで生きています。

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