味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

貞観二年、關中旱し、大いに饑う

2020-02-15 09:41:17 | ブログ
第4045号 02.02.15(土)

貞観二年、關中旱し、大いに饑う。太宗、侍臣に謂ひて曰く、水旱、調はざるは、皆、人君の徳を失ふが為めなり。朕が徳の修まらざる、天當に朕を責むべし。『貞観政要』478

貞観二年に、関中の地方に旱害が起こり、大飢饉となった。そのとき太宗が左右の侍臣たちに語って言われた、「雨や日照りが、うまく調わないで、水害や旱害が起こるのは、すべて人君の徳に欠陥があるからである。我の徳が修まらないために天がたたりをするのは、我一人の不徳の罪であるから、天は当然我を責めるべきである。478

 【コメント】「関中の旱害が起こり、大飢饉となった」のは人君の徳に欠陥があるとありますが、私にはそれはわかりません。

 ただ、地球上で起こる数々は、その責は人間にもあると何時も思っています。地球の気象、前後左右を慎重に観察し、自然を冒涜することのないようしたいものです。

 北極の氷の山が砕けるのは人間にもその責はあるのでしょう。私共が棲息している地球は素晴らしい住処だと思うのですが、人間は自分に都合の良いように解釈しがちです。

 後々の人のためにも、天のたたりが来ないように配意したいものです。

---------------------------
◎今日のひと言「人生を生き抜く要諦」

 二度とない人生に処するためには、注意力、勤勉性、正確性、手際のよさ、時間厳守、そして迅速性、人様への親切が挙げられると思います。

 これらを実践するためには、すばやい直観力と計画を断固やり抜く強烈な意志が必要だと思います。あわせて、世渡りをする上での如才なさも重要な資質でもあると思います。

 ところが連日テレビ等で放映されるのに、目を背けたくなるのが何と多いことでしょう。それらは自分さえ良ければいいと早や合点している事例が多いようです。

 世の中は地球に生きる人々が、より協力しあって、楽しく意義あるべく過ごすことが大事であると思います。

 ところが人をだます、人をいじめる、暴力をふるう、窃盗をするという非違行為が、何と多いことでしょう。そいうことをしていながら、自分の子供には立派に生きて欲しいと願うのを天はヨシとしてくれるでしょうか。

 人様に親切にし、人々が幸せそうに日々を過ごしているのを見て、喜ぶことはいいことだと思うのですが、如何でしょう。

-------------------------
『善の研究』第425回

 然らば何故にこの世の中に偽醜悪があるかの疑が起るであろう。深く考えて見れば世の中に絶対的真善美という者もなければ、絶対的偽醜悪という者もない。偽醜悪はいつも抽象的に物の一面を見て全豹を知らず、一方に偏して全体の統一に反する所に現われるのである。203

---------------------