太宗曰く、卿が輩,自ら崇貴にして、

第4262号　令和2年9月30日(水)

　貞観政要-------------

　太宗曰く、卿が輩、自ら崇貴にして、我が児子を卑しまんと欲するが、と。魏徴對へて曰く、漢魏以来、親王の班は、皆、三公の已下に次す。今、三品はならびに天子の六尚書・九卿なり。頁585

　(訳)それを聞いて太宗が言われた、「公等は自分を貴くして我の子どもたちを卑しもうとするのですか」と。魏徴がお答えして申し上げた、「漢・魏以来、親王の席次は皆、三公の下にございました。今の三品は天子の六尚書と九卿でございます。頁585
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　現在アメリカでは、トランプ氏とバイデン氏の公開討論会が行われています。世界の最高権力者を選出する選挙の事前討論会です。ただ世の人々を騙すようなことはしないで欲しいものです。トランプ氏はこれ以上欲しいものはないという位の富を有しているみたいです。そういう人間ですから、包み隠すことなく、誠心誠意尽くせば永遠のヒ－ロ－になると思うのですけど、人間は欲深いものだなと思ってしまいます。

　昨日はあおり運転のやり放題が展開されたようです。そして若い青年たちの押し入り強盗事件も散見されたとのことです。欲しいものがあったら働いて手に入れるよう努力すべきだと思います。私の母は学問のない女性でしたが、掃除をしない、働かない、言いつけたことをしないということがあれば、厳しく厳しく叱られたものです。囲碁・将棋・マ－ジャン等々ギャンブル好きの父とは真逆でした。

　そういうやかましい母に厳しく育てて貰って有難かったと思っています。

貞観十三年、禮部尚書王珪、

第4261号　令和2年9月29日(火)

　貞観政要---------------

　貞観十三年、禮部尚書王珪、奏言す。令に準ずるに、三品以上、親王に路に遇へば、合に馬を下るべからず。今、皆、法に違ひて敬を申ぶ。朝典にそむく有り、と。頁584

(訳)貞観十三年に、礼部尚書の王珪が申し上げて言うには、「法令によりますると三品以上の人は、路上で親王に出会ったときに下馬して礼をしてはなりません。ところが、今は皆、法令に違反して敬意を表しています。これは朝廷のおきてにそむくものでございます」と。頁585
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　平和と繁栄を満喫している我々日本国民にも事件事故が何時降りかかってくるか、安全を幾重にも点検して日々に臨みたいみのです。昨日のテレビ報道によると、鉄パイプみたいなもので、人様の家の壁を打つ傷つける、そして玄関においてある植木の鉢を盗むとか、押し入り強盗をするなどの非違行為が横行しているみたいです。

　古典のおしえ

　「仁は人間の本来持っている心であり、義は人間の必ずふみ行うべき道であります。ところが、世人はこの正しい道(義)を捨ててこれによらず、この心(仁)をなくしてしまっても、これを探し求めようともしない。まことに嘆かわしいことであります。世人は誰しも自分の飼っている鶏や犬が見えなくなると、大騒ぎをして探すことを知っているくせに、肝心なこの心をなくしてしまっても、一生懸命に探すことすら知らない。これこそ、本末転倒も甚だしいものだ。学問の道は外にない。ただ、自分のなくした心を探し求めるだけのことである。

頃聞く、考使、京師に至る者、

第4260号　令和2年9月28日(月)

　貞観政要--------------

　頃聞く、考使、京師に至る者、皆、房を賃して以て坐し、商人と雑居し、わづかに身を容るるを得るのみと。既に之を待禮すること足らざるなり。必ず是れ人多く怨歎せん。豈に背て情を共理につくさんや。乃ち京城の閑坊に就きて、諸州の考使の為めに、各々邸第を造らしむ。成るに及び、太宗親しく観行す。頁583

(訳)このごろ聞くところによると、毎歳、諸州から政務と会計の報告に都に来る考使は、邸舎がないために皆、部屋を借りて居り、商人たちと雑居し、やっと体をいれることができるだけであるという。礼遇が欠けているのであるから、これらの使者は必ず恨み嘆いていることであろう。そんなことではどうして共に国を治めることに心を尽くすことがあろうか」と。そこで都の閑静な町に諸州の考使のために各々邸舎を造らせた。できあがったとき、太宗は自身で出かけて見てまわられた。頁584
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今日は全国的に晴れているようです。秋の日本晴れで清々しい気分です。全国的にガス点検を装って家に入ってから住人を縛り上げ金をぬすむ強盗が増えているようです。昨日は交差点で19歳の青年が母親と子供を引いたとのことです。車で引いたとなると一生涯その罪はなくならないのです。そういう不幸な事件を起こすよりか、車を運転できない方がよかったのではと慮っているところです。世の中が贅沢になり、贅沢の競争をしている現状のようです。

　昨日で大相撲九月場所が終わりました。熊本出身の正代が優勝しました。優勝決定戦の相手は新進気鋭のとび猿でしたが、どび猿も果敢にとびかかっていきましたが、土俵際で払い腰で正代が投げ飛ばしました。優勝決定戦に相応しい取り組みでした。試合終了後のとび猿の平常心の顔がなんともいえないさわやかさでした。熊本の人たちは豪雨災害でうちひしがれていましたが、正代の優勝で元気が沸き上がったようです。

　トランプ大統領は過去十年間の税金を納めていなかったと報じています。トランプ本人はフェイクニュ－スだと言っていますが、本当はどうなのでしょうか。

興に相見て其の労苦を問はんことを

第4259号　令和2年9月29日(日)

　貞観政要-------------

　興に相見て其の勞苦を問はんことを思ふ。又、漢家の京城にも、亦、諸郡の為めに邸舎を立つ。頁583

(訳)対面して遠路来朝の労苦を尋ねようと思うのである。また、漢代の都の長安にも諸郡の使者のために邸舎を建てた。頁585
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先日、鹿児島大学病院に入院した優李さんは一先ず退院したとのことです。昨夜は弟の賢斗さんがやってきました。今日、日曜日は中学校の運動会があるからとして傳田兄弟も昨夜の空手道教室はお休みしました。外山諒哉さんはやってきました。礼弥君もお休みしました。山田師範は指導のためやって来てくださり、セーエンチン、チント－など指導してくださいました。

　今日の読売新聞によると、昨日北海道でトラックに乗用車が衝突して、20代の青年が三名亡くなったとのことです。菅総理や警察関係者にも一考して欲しいのは、交通法令の緩和をお願いしたいと思います。車の制度をよくしても運転技術のミスによる交通事故は防げないのです。

　私も念入りな運転をする方だと思いますが、ヒャリハットはあります。出来るだけ交通事故で人が死なない政策を講じて欲しいものです。81歳の私は過去危ないという事故を経験しています。

　

貞観十二年、太宗、侍臣に謂ひて曰く、古者、

第4258号　令和2年9月26日(土)

　貞観政要------------

　貞観十二年、太宗、侍臣に謂ひて曰く、古者、諸侯入朝すれば、湯もくのいう有り。すう禾百車、待するに客禮を以てす。ひるは正殿に坐し、夜は庭りょうを設く。頁583

(訳)貞観十二年に、太宗が左右の侍臣たちかに語って言われた、「昔は諸侯が都へ入朝したときには、湯もくのいうという宿泊して身を清める場所があり、車百台の馬の飼料のまぐさやわらを賜り、賓客の礼をもって待遇した。そして昼は正殿に座し、夜は庭にかがり火を設けた。頁584

　連日若い人々の非違行為が報道されています。俺が金を盗んでも、人を殴っても捕まることはないとたかをくくっているのだと思います。そういう人に教えてあげます、二度とない人生です、人には親切を施し、助ける人間になってくだい、そうすれば、思いもしない幸せ感が舞い込んでくるのです。性質の悪いことをしたら死後の世界まで追いかけてくるのです。
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古典のおしえ

　『口で味わう場合、誰もがこれは旨いと思うものがあり、耳で音楽を聞く場合、誰でもが素晴らしいと聴きほれるものがあり、目で美人を見る場合、誰の目にも美しいなあと等しく見とれるものがあるのに、ただ一つ人の心だけがみながみな一致して認めるものがないはずがあろうか。必ずあるはずだ。では、その万人が一致して認めるもの、とは何か、というと、それは[我々の心に固有する]道理であり、徳義である。そして、聖人といわれる程の人は、この万人が一致して認めるものを誰よりも先に見つけ出した人というにすぎない。だから、この道理と徳義がひとり聖人だけでなく我々の心を満足させることは、ちょうど牛や豚の肉が我々の舌を満足させてくれるのと同じでありましょう。』