味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

夫れ帝王は、内、神明をつつみ、外、

2020-02-07 10:09:58 | ブログ
第4037号 02.02.07(金)

夫れ帝王は、内、神明をつつみ、外、玄黙を須(もち)ひ、深くして測る可からず、遠くして知る可からざらしむ。故に易に稱す、蒙を以て正を養ひ、明夷を以て衆に莅(のぞ)む、と。『貞観政要』474

そもそも帝王というお方は、内には神のような明らかな心を持ちながら、外は奥ゆかしく、何も言いませんから、人々に奥深くて測ることができず、遠くて知ることができないように思わせております。4744

 【コメント】我々凡人も帝王同様、「明らかな心を持ち、外は奥ゆかしく、何も言わず」思いやりある人間として世に処したいものです。

 今の日本の国は平和で自由であり有難いのですが、昔の日本国民が内在していた尊崇される精神性を棄て去り、内面の美しさが喪失しているようです。

 先の大戦で敗北し、平和、自由、繁栄を希求する左派の運動が蔓延し、今日的頽廃か進んで来たと思います。戦争・爭いはいけませんが、日常的には戦争時同様、厳しい日々に挑むべきだと思うのです。

 経済の繁栄も大事ですが、その前に、日本民族の「質」が牢固としたものでなければならないと思います。総理の安倍さんは、IR導入で経済の活性化を論じていますが、金で栄えて心は滅びゆくことになると思います。今日の日本のように。

 ですから私は、西郷隆盛の教えとされる『南洲翁遺訓』を空手道の門下生に教えているのです。美しく強固な精神を造るためには、『南洲翁遺訓』初め漢籍が最良の教材だと思うのです。

 米軍と自衛隊の訓練に対して、人権派の人々は猛反対をしていますが、国家を守るためには、外敵の戦力を防がなければならないのです。そういった視点に立脚すれば、安倍さんの思考は的を得ていると思います。

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◎今日のひと言「何事も誠実に」

 青少年に空手道を指導している私は、「ひたむきで正直で、誠実に決意の固い活力みなぎる日々でありたいと願っており、老体に鞭打ち、日々に挑んでおります。」
 
 私は凡人ですが、「偉人と取るに足りない人間との違いは、その人間が旺盛な活力と不屈の決意と実践力を持っているかどうかにかかっている」と思います。そこに天の理を崇めるものがなければなりません。

 ひとたび目標が定まったら、あとは勝利か敗北のいずれしかないと思います。それゆえ、納得できるべく実践できるか否かが大事だと思います。

 旺盛な活力と不屈の決断さえあれば、この世に不可能なことはないと思います。その昔、国鉄職員だった男の人は、空手道修行をしながら、身体を鍛え、日々に裸で走っていたものです。

 天の理を無視していたその男は20年前にあの世に逝きました。

 昨夜は第二道場の空手道教室でした。生徒さんは『南洲翁遺訓』発表女王・マサダカナコさま、と田上慈昭青年の二人でした。

 昨昨日、鹿児島日赤病院から退院し、体の状態を確認しています。そういうことを自覚し、昨晩は腹部を力一杯打たせました。

 門下生が来ようが来まいが、私は道場に行くことにしています。その際、書籍を三冊以上携行しているのです。決めたことは実践する、その気概が健康と長生きに資すると、私は自覚しています。

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『善の研究』第421回

 この両様の見解よりしてなお一つ重要なる問題を説明せねばならぬ必要が起って来る。内に大なる満足を与うる者がまた事実においても大なる善と称すべき者であろうか。即ち善に対する二様の解釈はいつでも一致するであろうかの問題である。202

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