味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

徳を輝かして兵を観さず。

2013-12-31 13:09:23 | ブログ

タイトル---徳を輝かして兵を観さず。タイトル---第1832号 25.12.31(火)

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 徳を輝かして兵を観(しめ)さず。『十八史略』

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 真の王者は、徳の力を発揮して世を治め、決して武力でその威を示そうとはしないものである。(穆王が外征の軍を起こそうとしたとき、祭公謀父がいさめたことば)

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 【コメント】

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 争いごとを起こすよりか円満解決を図るべく、徳の力でおだやかに治めたいものです。

短歌の紹介

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寛永より明和安永わたる時代

               奢侈遊惰財的窮乏 6371 『名君忠徳公』8

道学ぶ者は努めてねばりつよく

               求める心がけるべきなり 6372 『菜根譚』110


至誠は神の如し。

2013-12-30 10:30:24 | ブログ

タイトル----至誠は神の如し。第1831号 25.212.30(月)

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 至誠は神の如し。『中庸』

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 至誠は神のごとき大いなる力を持つ。

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 【コメント】

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 荘内が産んだ『南洲翁遺訓』を学び、至誠一徹でやって参りました。当たるも八卦という言葉がございますが、予言したことが殆ど的中した一年でした。

 その信憑性については、神ならぬ身分かりませんが、とにかく天に向かって正直でありたいと考えています。

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 今朝の学問館は624回でした。この寒い中、青年師範が二人やってきました。『言志後録』、『一生の静坐』等々を学修しました。

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 一生の静坐で「おだやかにありたい」という言葉が印象的でした。

 私は人と出会った時、自分から挨拶をするのですよ、と力説した人がいました。自分の敬虔さを強調したのだと思います。

 ところが、その御仁、何か言ったらすぐさま、大きな声で吼えまくるのです。ある方にその人の事をご存じですか、と聞いたら、あんガンタレな、と言った人がいました。少なくともあのガンタレと言われない人間になりたいものです。『南洲翁遺訓』の教えのとおり行けば間違いないのです。

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 短歌の紹介

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天相手己を尽くし人様を

              咎めず誠捧げ尽くせと 6370 博庵語録


仁者は憂えず。

2013-12-29 13:31:14 | ブログ

タイトル----仁者は憂えず。第1830号 25.12.29(日)

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 仁者は憂えず。『論語』

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 仁者は私欲をすて、天理に従って行動するからやましいところがなく、したがって憂いをいだくことはない。

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 子曰く、知者は惑はず。仁者は憂えず。勇者は懼れず。(子罕第九) 233

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【コメント】

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 これは知・人・勇の三徳を有する者の、心の状態を説いていると言われます。われわれ凡人も『論語』等を学修しながら、かくありたいと思います。

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 稚拙な短歌を連日書いています。ご海容ください。

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短歌の紹介

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みぞれ降る深夜松火を焚いて鋤

               振い大旗かちどきの声 6355 『臥牛 菅実秀』

完了の組は遅れた組応援

               全百町歩十月に完 6356 『臥牛 菅実秀』

鬱蒼と茂った原生林開かれ

               鋤き起こされた地に初冬の日 6357 『臥牛 菅実秀』

忠発は経塚のぼり開墾の

               成功祝い酒肴送りし 6358 『臥牛 菅実秀』

祝宴が終わり万歳高唱し

               旗ひるがえし鶴岡引く揚ぐ 6359 『臥牛 菅実秀』

明治六雪路固まり鶴岡の

               町から集めた塵芥運ぶ 6360 『臥牛 菅実秀』

雪解けを待ちて開墾百町歩

               肥料施し茶種子まくなり 6361 『臥牛 菅実秀』

第三次開墾の地二百町部

               丘陵さらに条件悪し 6362 『臥牛 菅ス実秀』

地の勢は険しく巨木生い茂り

               百日余りで開墾は完 6363 『臥牛 菅実秀』

開墾は藩祖の神前協力を

               誓うも内部動揺起こり 6364 『臥牛 菅実秀』

動揺は新徴組と新整組

               人々起こり何かと不満 6365 『臥牛 菅実秀』

幕末の風雲乗じ暴る意思

               幕府募集に応じた彼等 6366 『臥牛 菅実秀』

統制に手を焼き幕府は荘内藩

               預けた因縁新徴組ら 6367 『臥牛 菅実秀』

新徴組荘内統制対しても

               放縦気風抜けきらなくて 6368 『臥牛 菅実秀』

戊辰戦新徴組は活躍す

               住宅与ゆ荘内配慮 6369 『臥牛 菅実秀』


卑譲は徳の基なり。

2013-12-28 12:30:14 | ブログ

タイトル---卑譲は徳の基なり。第1829号 25.12.28(土)

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 卑譲は徳の基なり。『春秋左氏伝』

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 謙遜で他人に譲ることは、道徳の根本である。

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【コメント】

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 昨日も枕崎へ行き、お墓詣りをしてきました。郷土枕崎を出てから、最低月一回はお墓詣りをしてきました。大隅半島の大根占に住んでいる時も欠かしたことはありません。

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 現在は鹿児島から月二回はお墓詣りをしています。二月前には、私の仲人さんのお墓がある事を知り、墓地に行った際は必ず、お詣りすることにしています。

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 今朝は学問館の相方が見えませんでしたので、『名君忠徳公』を拝読しました。

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 昨日お稽古に来た吉野分校の姉妹は熱心さが功を奏し、大変上達してきました。お姉さんの空手の舞も頗る上達しました。とにかく真面目で熱心なのです。

 お二人にこれからの人生で、姉妹喧嘩をしないようにとお話をしました。長い人生では若干のトラブルがあることは已むをえないのです。でも、怒り狂う言葉を発したら、その人が負けなのです。ここでは書きませんが、天風著『運命を拓く』、『成功の実現』等々をお読みください。

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 日本空手道少林流円心会では人間学を学修しています。全国の空手道師範の多くを見てきました。「この人は」という人を拝見したことはありません。

 ただ、型が上手くて、組手が強いというのは、初歩のことなのです。「修己治人」でなくてはならないのです。その目的への挑戦が、生を得た幸せへと収斂するのです。

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 短歌の紹介

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何事を成すにも人を得なければ 

               ならぬは古今の教えなりけり 6341 『名君忠徳公』7

忠徳公偉才なりとて目を留めた

               中老杉山金右衛門氏 6342 『名君忠徳公』7

藩政の財政窮迫救うには

               公が倹約範示すこと 6343 『名君忠徳公』7

領民が安心の上家業にも 

               従事せしむる風に導く 6344 『名君忠徳公』7

人材を登用せしめ確固たる 

               施政を行う事に決した 6345 『名君忠徳公』7

妹の死去を悲しみ叔母曰く 

               頭脳明晰良い子が何故と 6346 博庵語録

弁論と珠算で特別栄光の 

               功績残し聡明な妹 6347 博庵語録

形見をば整理していて努力せし

               妹のノートに涙流るる 6348 博庵語録

国語辞典カタカナ語辞典書き写す

               姿勢は若き時と変わらず 6349 博庵語録

真面目さを貫き通し病院の 

               姿勢あの世で絶賛される 6350 博庵語録

狡さなき真摯な妹が何故不治の

               病になりしか天に問うなり 6351 博庵語録

清明な心で仕事懸命に

               取り組む姿勢誰にも負けず 6352 博庵語録

よくこうも学びてと妹敬愛す 

               妹にこれから幸せ届け 6353 博庵語録

数多なるノートに書きし英数の

               文字に見とれて誇らしき妹 6354 博庵語録

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 商売根性丸出しの業者に反発し、一人葬を行いました。空手道場建設と同時に始めた神前への敬虔な祈り。道場に掲げた偉人の先生方への朝晩の礼拝は38年間、欠かしたことはございません。

 こういった先生方の学びの跡を真似をして、日本空手道少林流円心会道場での学問館をこれからも続けて参ります。

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 その祈りと日々の歩きと学問への飽くことなき挑戦は、生を閉じるまで、途切れることはひございません。

 佐藤優氏が『人に強くなる極意』として宣伝していますが、人に強くならなくてもいいのです。自分に強くなればいいのです。人に強くなる人間には天は味方しないのです。


無為にして尊き者は天道なり。

2013-12-27 08:51:24 | ブログ

タイトル----無為にして尊き者は天道なり。第1828号 25.12.27(金)

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 無為にして尊き者は天道なり。有為にして累(わずら)わしき者は人道なり。『荘子』

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 無為自然のままでありながら、それでいて非常に尊い働きをするものは、天道である。

 いろいろと作為をし仕事をしていながら、その結果がただわずらわしさ、紛雑さだけを招くのが、人間のいままでやってきた営みである。

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【コメント】

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 今年もあと四日を残すのみとなりました。人がそれぞれ幸せを求めて生きていく過程においては、考え方の相違、行き違い等々があるものです。それでも相手を認めながら、双方立つという思考は大切ではないでしょうか。

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 政治の世界では靖国神社参拝で、世論が喧しくなっていますが、それは専門家に任せるとして、今朝の読売新聞「編集手帳」の一部をご紹介します。

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 「-------普天間問題がようやく動きだそうというときに、無二の親友である米国の期待を裏切る。〈正〉に酔よって〈止〉を忘れた手痛い誤算だろう◆横棒1本の有る無しで意味が変わる漢字の組み合わせは、ほかにもある。首相の誤算が国益の〈幸〉〈辛〉に変えなければいい。」

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 漢字の妙味を紹介しました。

 社会面では、餃子チェーン店の会長が射殺された事件で、警察の事情聴取を受けた息子が、人に恨まれるようなことはしていない、と証言したやに報道されています。不幸な事件を負った人は、人にも挨拶し、お掃除などもされていたと報道されています。

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 思うに、全国にチェーン店を展開するということは、お客様にも大変なメリットがあることは容易に想像されます。

 反面、競争相手の同業者からは、憎しみにも似た感情があったやに思われます。世の中、一人のものではないのですから、他の人にもいい思いをさせていいのではないかと思うのです。そういった意味で「人に恨まれることをしてい」たと言える一面もあるかも知れません。

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 私は『南洲翁遺訓』を青少年に教えていますが、ある長老が、全国的な組織にしようと躍起になっていますが、私は与しないことにしています。私のところに来てくれる青少年とのお付き合いだけでいいと思っています。

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短歌の紹介

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忠篤が洋上で作詩す詩が届き 開墾士らは奮い立つなり 

                 6331 『臥牛 菅実秀』

開墾士なれない仕事負けそうに

                なれば中殿中殿と呼び 6332 『臥牛 菅実秀』

二十二軒旗竿中黒大旗を

                高くす掲げて士気を軒昂 6333 『臥牛 菅実秀』

忠発と夫人もたびたび開墾の

                現地廻って労苦ねぎらう 6334 『臥牛 菅実秀』

忠発は働く人の戦場に

                思はず気魄感嘆すなり 6335 『臥牛 菅実秀』

組長を集めて労謝し筆をとり

                「松ケ岡」書き標札丘に 6336 『臥牛 菅実秀』

開墾士同じ股引半纏に

               蓑笠姿鍬をかついで 6337 『臥牛 菅実秀』

松檜巨木多くが根を張るも

               開墾士らは活気で斧張る 6338 『臥牛 菅実秀』

風林に烟りは満ちて霜葉は

               深くも吟歩す縫河のほとり 6339 『臥牛 菅実秀』

忠篤に伐木の音聴こえよと

               山口将順詩をばドイツへ 6340 『臥牛 菅実秀』

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 『臥牛 菅実秀』を連日筆写し、追っかけて稚拙ながら短歌を綴っています。そして『名君忠徳公 天保おすわり事件』他、荘内南洲会様よりご贈呈賜りました書籍を毎日拝読しています。

 そこに、大和の国の世界に誇る精神文化と学問があるからです。西郷隆盛を学びたければ、先ずは荘内学を学ばなければならないのです。