此れ聖哲の宏規にして、帝王の盛業、能事斯におわる。慎み守るに在るのみ。頁657
(訳)聖哲なる帝王の偉大なる業績として、これ以上のものはございません。ただ以上のことを慎んで守るだけであります。頁658
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書籍の紹介
『礼節のすすめ』自著
人材活用に長けた愛甲進大根占電報電話局長
仁を孔子に問う。子曰く「能く五者を天下に行うを仁と為す」。之を請い問う。曰く「恭・寛・信・敏・恵。恭なれば則ち侮らず。寛なれば則ち衆を得。信なれば則ち人任ず。敏なれば則ち功あり。恵あれば則ち以て人を使うに足る」。(『論語』)
仁の道を孔子に尋ねた。孔子が言うには「能く五つの徳を身に修めて天下を治めるのが仁である」。さらに五つの徳とは、恭・寛・信・敏・恵である。恭は己を修めて恭しければ、人の侮りを受けない。寛は心が大きく人を容れる度量があれば衆望を集める。信は誠実さを具備した徳があると人々が信頼する。敏は事を処する徳であり、勤勉敏活であれば仕事の成績が上がる。恵は人を大事にする徳であり、人が皆恩に感じて楽しみながらわが用を為すようになる。すなわち此の五徳を備えれば人々を使用することが出来る。
まさしく世の多くの人々が奥義として学んでいる論語の教えであります。私は半世紀にわたり論語を学んできました。82歳を迎え論語の恩恵に浸っている日々であります。