味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

令和3年7月31日(土) 貞観政要・頁657 此れ聖哲の

2021-07-31 11:57:11 | ブログ
此れ聖哲の宏規にして、帝王の盛業、能事斯におわる。慎み守るに在るのみ。頁657

(訳)聖哲なる帝王の偉大なる業績として、これ以上のものはございません。ただ以上のことを慎んで守るだけであります。頁658
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  書籍の紹介

  『礼節のすすめ』自著

   人材活用に長けた愛甲進大根占電報電話局長

 仁を孔子に問う。子曰く「能く五者を天下に行うを仁と為す」。之を請い問う。曰く「恭・寛・信・敏・恵。恭なれば則ち侮らず。寛なれば則ち衆を得。信なれば則ち人任ず。敏なれば則ち功あり。恵あれば則ち以て人を使うに足る」。(『論語』)

 仁の道を孔子に尋ねた。孔子が言うには「能く五つの徳を身に修めて天下を治めるのが仁である」。さらに五つの徳とは、恭・寛・信・敏・恵である。恭は己を修めて恭しければ、人の侮りを受けない。寛は心が大きく人を容れる度量があれば衆望を集める。信は誠実さを具備した徳があると人々が信頼する。敏は事を処する徳であり、勤勉敏活であれば仕事の成績が上がる。恵は人を大事にする徳であり、人が皆恩に感じて楽しみながらわが用を為すようになる。すなわち此の五徳を備えれば人々を使用することが出来る。

 まさしく世の多くの人々が奥義として学んでいる論語の教えであります。私は半世紀にわたり論語を学んできました。82歳を迎え論語の恩恵に浸っている日々であります。

  
 


令和3年7月29日(木) 貞観政要・頁657 百姓の心に順ひ

2021-07-29 13:52:23 | ブログ
百姓の心に順ひ、近く諸を身に取り、恕して以て物を待ち、勞謙して以て益を受くるを思ひ、自ら満ちて以て損を招かず、動かす有れば則ち庶類以て和し、言を出せば而ち千里斯に應じ、上徳を前載に超え、風声を後昆に樹てん。頁657

(訳)建築を中止したという昔の聖人や名君を手本とし、人民の心に従い、御自身に引き比べて人民の心を察して思いやりの心で接し、謙遜は益を受けるのであることを思い、慢心し台風を招くようなことはなされなければ、ひとたび動かせば、全国民が一致し、一言を出せば千里の遠きも応ずるというように、立派な徳は歴史上の聖王に超えまさり、美名を後世にのこすことができましょう。頁658
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 今日も上天気です。東北では台風8号が上陸したところは大変だと思います。

 明日は日赤病院入院の検査のため、早く外出します。手術は二週間かかるということです。八月二日入院、退院十六日ということです。


令和3年7月28日(水) 貞観政要・頁657 口に苦きの

2021-07-28 11:05:45 | ブログ
口に苦きの忠言を甘しとし、進み易きの人を去り、得難きの貨を賤しみ、堯舜の誹謗をとり、ぅ湯の己を罪するを追ひ、十家の産を惜み、頁657

(訳)口に苦い忠言を喜んで聞き、うまくごきげんをとって自分ら進み出るような人は退け、得がたい貴重な宝物を尊ぶ、堯舜が誹謗の木を道に立てて人民の苦情を書かせた方法や、ぅ湯が人民の罪を自己の罪とし、漢の文帝が十家の産に相当するのを惜しんで、頁657
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    書籍の紹介

  『論語』

 孔子が言った。学んだことを時に応じて実習するのは、楽しい事ではないか。志を同じくする者が遠くから訪れるのは、嬉しい事ではないか。

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 オリンピックが始まって大変賑やかです。日本の方々も大変活躍してくれているので素晴らしいことだと思います。

 大相撲の勝ちあげ、はりてはいけないと苦言を呈しています。同感です。



令和3年7月27日(日) 貞観政要・頁656 存亡の有る

2021-07-27 11:03:46 | ブログ
存亡の在る所を知り、し欲を節して以て人に従ひ、遊でんのたのしみを省き、びれいの作を息め、不急の務を罷め、偏聴の怒を慎み、忠厚を近づけ、便ねいを遠ざけ、耳を悦ばすの邪説をふさぎ、頁657

(訳)存亡の原因の所在をよく知り、陛下の欲望を節制して人の意見に従い、狩猟の楽しみを減らし、華麗な建築を中止し、不急の仕事をやめ、一方だけの言を聞いただけでお怒りになるのを慎み、まじめで正直な士を近づけ、口先だけがうまくて誠意のなやからを遠ざけ、耳に快い邪説を拒絶し、頁657
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    書籍の紹介

  『経世さ言』

  大臣

 東洋政教の本義は民衆に対する論策よりもむしろ常に為政者自身の心術修養を重んずるにある。中庸にも「予明徳を懐う、声と色とを大にせず」という詩経の詞を引用して、民を化するに於て声色は末だと断言している。昔楚の荘王が釣に隠れていた賢人のせん何をめして国を治める要訣を聞くと、せん何は身を修むる術を以て対えた。重ねて王が国を治める方法を問うと、彼は身が理まって国乱るるものをまだ聞いた例はありませんと言ったという話が列子や貞観政要などに出ているが、会心の話である。
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 オリンピックが始まって四日目となりました。各国の選手たちは、それぞれの思いを胸に秘め真面目に日々を過ごしています。

令和3年7月26日(月) 貞観政要・頁656 其の亡びし

2021-07-26 16:38:08 | ブログ
其の亡びし所以を思はば則ち存せん。頁656

(訳)その滅亡した原因をお考えになれば長く存立いたしましょう。
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  書籍の紹介

  『流』東山彰良

  第一章 偉大なる総統と祖父の死

 一九七五年はわたしにとって、あらゆる意味で忘れられない年である。
 大きな死に立てつづけに見舞われたのだが、そのうちのひとつは家の門柱に国旗を掲げなければならないほど巨大なものだった。さらにそれよりはずっと取るに足らないが、わたしにしてみればやはり「人生を狂わされた」としか言いようのない不運な出来事があった。
 四月五日にそのニュースが台湾全土を駆け巡ったときのことは、忘れようにも忘れられない。