内は色に荒む勿れ、外は禽に荒む勿れ。得難きの貨を貴ぶ勿れ、亡国の音を聴く勿れ。頁638
(訳)後宮において女色にふけり溺れてはならない。野外において狩猟に遊びふけってはならない。得難い宝物をと貴んではならない。国を亡ぼすみだらな音楽を聴いてはならない。頁639
25歳の若妻に殺された紀州のドンは離婚話を持ち出しことがきっかけだったようです。25歳のお姉ちゃん若妻は、金欲しさに肉体を売ったのでしょう。この姉ちゃんはこういう人生を歩く人だったのでしょう。
昨夜の空手道教室は正田佳那子嬢と外山さんの二人でした。
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書籍の紹介
『国民の油断』西尾幹二・藤岡信勝著
これで分かるか! 明治維新と日本の近代化
来年(一九九七年)の春から中学校で使われる七社の「歴史」教科書のうち、「近現代史」の部分の記述を読んでみましたが、驚きを禁じえません。
七社に共通していえることは、近代日本史の前提ともいうべき基本的な歴史認識を欠いていることです。近代日本史は、当時の国際情勢と密接不可分の状況に置かれ、本来ならば、以下に述べる三つの大きなポイントを前提としてふまえていなければ、叙述できません。
まず一つは、当時の世界は、まさに夜盗が走り、狼の群れが動き回り、塀も柵もない荒れ果てた原野にぽつんぽつんと文明が存在し、国境は名ばかりで無力だったという点です。ことにそれまでアジアは平和であって、各国は互いに孤立を守る形で自存自衛を保持し得ていました。東アジアでは、中国、朝鮮半島の鎖国は、日本以上に国を閉ざすものであっただけに、日本はその状況に安んじて身を任せ、平和を維持していたのです。その平和を破ったのは、ほかならぬ欧米列強だったので、明治の日本人がどんなに心細かったかが、歴史のすべての話の基本でなくてはなりません。
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この書籍を購入したのが、30年前の事です。当時はむさぼり読んだものでした。後期高齢者になった今、冷静にゆっくりと拝読したいと思っています。