第3043号 29.04.30(日)
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児童君実を誦し、走卒も司馬を知る。『古文真宝』
司馬温公は字を君実といい、人望厚く、そのためにどんな子どもでも君実という名を口ずさみ、世の下僕たちさえも司馬といえば必ずその名を知っていた。(蘇子膽「司馬温公独楽園」)538
【コメント】今の日本に、人望があり、真面目で明晰で、人々から慕われているという人がいるでしょうか。多くは、ただ、意味もなく、ギャグを飛ばしている芸能人的な人ばかりのような気が致します。
NHKでさえも言葉をはしおって言っているので、世の中おかしくなるばかりだとかねがね感じています。
昨夜も空手道教室は賑わいました。稽古中に拳を握らず、ボオット立っているお兄ちゃんがいるので、その人にやる気を起こさせるのに大変でした。
どんな子どもさんでも、愛情を注ぎ尽して行けば、何時かは取り組んでくれると信じています。17年目に入って見事に実践している人もいるので決してあきらめないことにしています。
終盤に交通事故に注意するようお話しました。特に若い青年たちの暴走運転が目立つことをお話しました。運転免許を取得し、事故の経験のない人は未知の世界でのことですので、安易に考えているようです。
一旦事故を起こしたとなると地獄に突き落とされた感じになるのですが、運転免許試験場ではどうにかならないものでしょうか。
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古典の教え 十五、『唐詩選』『老子』
『唐詩選』は、<人生意気に感ず。功名誰れか復(ま)た論ぜん>と教えています。「人生は心意気である。お互いが意気に感ずるところがあれば、もはや誰が成功したか失敗したかなどの功名を論ずるということは、論外である。気を同じくし、意義あるべく前身することが大切でありましょう。
『老子』は、<上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し>と教えています。「水が上善である理由は三つある。第一に、水は万物に利沢を与えている。第二に、人間は一歩でも高い位置を望むが、水は低いところへ流れていく。第三に、低いところにいるから大川となり、さらに流れて海となる」。でしゃばると嫌われるし、出る杭は打たれるという言葉もあります。>
※どんな難題がふりかかろうとも、試練と捉え、果敢に取り組みたいものです。
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短歌の紹介
口入れる物有り難し西郷は それで満足何の不足ぞ
雨が漏る愚痴言う妻に西郷は 日の本すべて雨漏りぞす、と
真摯さを持ちて人世に名を遺し 伊牟田茂夫氏永久に眠れり
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『臥牛先生行状』(第4回)
武藝ならはと思ひ定め槍術は無邊流土屋庄蔵の門弟となり、剣道は影流を學はれしも殊に槍術をすき給ひて勉強せらるるにそ土屋も其の気象の凡ならすして學ひの心篤きをめて奨励いと深かりしとそ(夫子後に語り給ふは槍術修業中元気の屈せるやありけん持ちたる槍の邪魔になり突き出されぬ様になり遺憾に堪えず其の時奮励して槍をひしひしと折り挫き後ろに抛棄て素手にて駆け込む気象にならんと思ひし事数々ありしとそ)
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児童君実を誦し、走卒も司馬を知る。『古文真宝』
司馬温公は字を君実といい、人望厚く、そのためにどんな子どもでも君実という名を口ずさみ、世の下僕たちさえも司馬といえば必ずその名を知っていた。(蘇子膽「司馬温公独楽園」)538
【コメント】今の日本に、人望があり、真面目で明晰で、人々から慕われているという人がいるでしょうか。多くは、ただ、意味もなく、ギャグを飛ばしている芸能人的な人ばかりのような気が致します。
NHKでさえも言葉をはしおって言っているので、世の中おかしくなるばかりだとかねがね感じています。
昨夜も空手道教室は賑わいました。稽古中に拳を握らず、ボオット立っているお兄ちゃんがいるので、その人にやる気を起こさせるのに大変でした。
どんな子どもさんでも、愛情を注ぎ尽して行けば、何時かは取り組んでくれると信じています。17年目に入って見事に実践している人もいるので決してあきらめないことにしています。
終盤に交通事故に注意するようお話しました。特に若い青年たちの暴走運転が目立つことをお話しました。運転免許を取得し、事故の経験のない人は未知の世界でのことですので、安易に考えているようです。
一旦事故を起こしたとなると地獄に突き落とされた感じになるのですが、運転免許試験場ではどうにかならないものでしょうか。
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古典の教え 十五、『唐詩選』『老子』
『唐詩選』は、<人生意気に感ず。功名誰れか復(ま)た論ぜん>と教えています。「人生は心意気である。お互いが意気に感ずるところがあれば、もはや誰が成功したか失敗したかなどの功名を論ずるということは、論外である。気を同じくし、意義あるべく前身することが大切でありましょう。
『老子』は、<上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し>と教えています。「水が上善である理由は三つある。第一に、水は万物に利沢を与えている。第二に、人間は一歩でも高い位置を望むが、水は低いところへ流れていく。第三に、低いところにいるから大川となり、さらに流れて海となる」。でしゃばると嫌われるし、出る杭は打たれるという言葉もあります。>
※どんな難題がふりかかろうとも、試練と捉え、果敢に取り組みたいものです。
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短歌の紹介
口入れる物有り難し西郷は それで満足何の不足ぞ
雨が漏る愚痴言う妻に西郷は 日の本すべて雨漏りぞす、と
真摯さを持ちて人世に名を遺し 伊牟田茂夫氏永久に眠れり
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『臥牛先生行状』(第4回)
武藝ならはと思ひ定め槍術は無邊流土屋庄蔵の門弟となり、剣道は影流を學はれしも殊に槍術をすき給ひて勉強せらるるにそ土屋も其の気象の凡ならすして學ひの心篤きをめて奨励いと深かりしとそ(夫子後に語り給ふは槍術修業中元気の屈せるやありけん持ちたる槍の邪魔になり突き出されぬ様になり遺憾に堪えず其の時奮励して槍をひしひしと折り挫き後ろに抛棄て素手にて駆け込む気象にならんと思ひし事数々ありしとそ)
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