goo

それでも弾き続けたい

週末から今朝にかけてバッハの「シャコンヌ」とテデスコの「悪魔の奇想曲」を弾いてみました。どちらも、4月半ば(発症後1ヶ月)に弾いてみたところ、頑張っても押さえられない和音があってすぐに断念しました。今回は音を少しだけ抜き、弾く瞬間だけグッと力を入れるようにしました。かろうじて音が出たのでそのまま弾き続け、ミスを重ねながらも2曲とも最後までたどり着きました。
この2曲は、「一生かけてもおそらく仕上がらない。それでも弾き続けたい」と考えている曲ですが、何しろ難しく、大きなトラブルがあると、真っ先に「もう2度と弾けないかも」と思ってしまいます。腱鞘炎のときも、突発性難聴のときもそうでしたし、今回(神経系統の異常による左手指の故障)も同じです。それが、こうして「練習再開が可能」という段階までに回復してくると嬉しいですね。元気が出ます。
ただ、手放しで喜んでいるだけでは駄目です。この2曲の練習を再開すれば、必ず他の曲の練習にもシワ寄せがきます。
まだプログラムには入れられないこの2曲を毎日弾いて、今度のコンサート(6月6日)をいい状態で迎えるのは不可能です。来週末までは「この2曲は、維持できればよし」くらいのつもりでいきましょう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )