窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

2年ぶり総合格闘技観戦①―超RIZIN2(さいたまスーパーアリーナ)

2023年08月07日 | スポーツ観戦記


 7月30日、さいたまスーパーアリーナに2年前の大晦日以来となる総合格闘技「超RIZIN2」の観戦に行ってきました。

 今回の「超RIZIN2」は、アメリカの総合格闘技団体「Bellator MMA」との共同開催。前半はBellatorパートとして行われるため、リングではなくケージになっています。前半のファイナルでは、Bellatorライト級ワールドグランプリ1回戦の最終試合が日本で見られ、またセミファイナルでは新設されたフライ級王座めぐる、堀口選手と神龍選手とのタイトルマッチも組まれています。



 僕は3階S席で観戦したのですが、思いの外よく見えますし、グラップリングの時は目の前にモニターがあります。選手入場の際にファイヤーフレームが上がるのですが、その度に熱波がこちらまで伝わってきます。轟音は前回の経験があったので、慣れました。



 さて、初戦はウェルター級アンドレイ・コレシュコフ選手vsロレンズ・ラーキン選手。コレシュコフ選手は元Bellator王者。しかし、3年前の対戦時はラーキン選手が判定勝ちしているそうです。双方、打撃系を得意とするストライカー。それだけに組んだ時が見ものだったのですが、コレシュコフが再三テイクダウンをとったり、ラーキン選手を金網に詰めたりするものの、都度ラーキン選手が逃れる展開。3R、一進一退でしたが、コレシュコフ選手の方がパンチがまとまっていたのと、3Rにはラーキン選手はややスタミナが切れたように見えました。結果は2‐1の判定でコレシュコフ選手の勝利。



 第二試合は一転してレスラー対決。バンタム級のマゴメド・マゴメドフ選手vsダニー・サバテロ選手。序盤、サバテロ選手がマゴメドフ選手の背後をとりますが、マゴメドフ選手が振り払って逃れます。その後、サバテロ選手は度々タックルを仕掛けますが、一方のマゴメドフ選手はカウンターで相手の喉を絞める、もしくは抑えるチョークを狙います。最終的にはマゴメドフ選手のギロチンチョーク(相手の首を抱え、てこの原理で喉を絞めあげる技)が極まり、1R勝利。全体としては、小さいマゴメドフ選手の方が終始有利なように見えました。



 第三試合は女子フライ級、渡辺華選手vsヴィタ・アルテイガ選手。渡辺選手は元柔道、対照的にアルテイガ選手は打撃系を得意とする選手。アルテイガ選手はグラップリングも苦手ではないそうなのですが、観戦した限りでは力量差があるように見えました。1Rはアルテイガ選手が的確にパンチを当て、距離を取ります。しかし、終盤に渡辺選手がテイクダウンをとります。

 2R、タックルを狙っているせいか、渡辺選手のガードが下がっているように見えました。一方のアルテイガ選手もタックルを警戒してか、思い切って前に踏み込めません。



 3R、打ち合う気マンマンのアルテイガ選手。一方、渡辺選手もジャブで間合いを図りつつタックルの隙を伺います。ところが、一瞬の隙を突き、アルテイガ選手が渡辺選手の首を抱えてグランドに持ち込みます。アルテイガ選手が上からパンチを浴びせかけているところで試合終了。僕にはアルテイガ選手有利に見えましたが、判定は全て1点差の僅差ながら3‐0で渡辺選手が勝ちました。



 第四試合は個人的に今回一番楽しみにしていた堀口恭司選手vs神龍誠選手。2年前は朝倉海選手との対戦を見ましたが、バックボーンが伝統派空手ということもあり個人的に応援している選手です(そういう意味では全空連の全日本チャンピオンで地元横浜出身の五明宏人選手も応援しています)。

 超RIZIN2全体で見ても屈指の注目度だったと思いますが、試合は開始早々、堀口選手の指が神龍選手の右目に入ってしまい、試合続行不能ということでわずか25秒で無効試合に。仕方のないこととはいえ、非常に残念でした。



 第五試合は、Bellatorライト級ワールドグランプリの1回戦として行われる、パトリッキー・ピットブル選手vsホベルト・サトシ・ソウザ選手。「ピットブル(闘犬用の犬種)」はやはり愛称で、本名はフレイレみたいですね。バックボーンはブラジリアン柔術ですが、打撃も強い選手。一方のソウザ選手もバックボーンはブラジリアン柔術。18歳で日本に移住していることから、ミドルネームの「サトシ」で親しまれている様子が伺えました。身長は写真からも分かるように、ピットブル選手170㎝に対し、ソウザ選手180㎝と10㎝の差があります。

 1Rから両者激しく打撃の応酬。特にパトリッキー選手(後で弟のパトリシオ・ピットブル選手が登場しますので、以降パトリッキー選手と呼びます)は、パンチの他、飛び膝蹴り、カーフキック、後ろ回し蹴りなど多彩な蹴り技も繰り出し、見ている方も息つく暇がありません。

 2R、全体としてはパトリッキー選手がプレッシャーをかけ続ける展開。終盤、パトリッキー選手の飛び膝蹴りがソウザ選手の顎に入り、ソウザ選手ダウン。観客もどよめきます。

 3R49秒、パトリッキー選手のカーフキックが極まり、ソウザ選手再びダウン。パトリッキー選手が追撃に向かいますが、レフリーがストップをかけTKO。少し力量差があったのかなという印象でした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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