窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

うま味しみわたる濃厚パエリアースペイン食堂石井(旗の台)

2020年01月24日 | 食べ歩きデータベース


  久しぶりに『孤独のグルメ』(Season6第9話)に登場したお店、旗の台にある「スペイン食堂石井」さんに行ってきました。

【過去に掲載した、『孤独のグルメ』に登場した店】
中国家庭料理 楊 (Season1)
羊香味坊 (Season6)
カヤシマ (Season1)
青山シャンウェイ (Season4)

  スペイン系ですと、過去にはバスク料理の「ビオッツア」、シェリー酒の「しぇりークラブ 銀座店」を取り上げたことがありますが、スペイン料理は大勢で食べるというイメージがあり、あまり行くことがなかったように思います。

  しかし、こちらのお店では、パエリアが1人前から食べられます(珍しいことではないのかもしれませんが)。冒頭にあげた写真は、「魚介のパエリア」。正直、これまで僕が抱いていたパエリアのイメージは、「見た目の豪華さの割に、味が淡白」というものでした。しかし、このパエリアは小さなパエジェーラでじっくりと炊くためなのか、魚介の旨味がたっぷりしみ込み実に濃厚。その上、表面積に占めるおこげの割合が多くなるため香ばしさも際立ち、僕の中のパエリアのイメージが完全に覆ってしまいました。そして、お米の芯もちゃんと残っています。イカ墨のパエリアやオマール海老のパエリアなど、魅力的なパエリアが他にも。ただし、炊きあがるまでに時間がかかるので、最初に頼んでおいたほうが良いと思います。



  最初の一杯は、カバ(スペインのスパークリングワイン)と自家製サングリア。パンも自家製だそうですが、柔らかく熱々で、離れていても香ばしい香りが漂ってきます。実にお勧めです(追加注文可能)。これを料理のソースやオリーブオイルにつけて食べるだけでも十分に楽しめます。



  「長谷川さんこだわりのマッシュルームの鉄板焼き」。長谷川さんというのは生産農家さんのお名前らしいです。大きなマッシュルームの旨味、上にのったベーコンの塩味、そしてオリーブオイルに唐辛子と少し酢が加わっているのでしょうか?程よい酸味でさっぱりと食べられます。



  赤ワインは、ひとりカラフェで。あまり考えたことがなかったのですが、カラフェとデキャンタはその用途が違うのだそうです。ざっくり言えば、カラフェは若いワインを空気に触れさせることで香りを開くのが目的、デキャンタは年代物のワインの沈殿物を分離するのが目的なのだそうです。



  鱈、海老、アサリ、ムール貝などがたっぷり入った、サルセーラ(ブイヤベース)。これを先ほどのパンにしみしみさせて食べるのです。



  牛ほほの煮込み。ほろほろとした柔らか煮込み、赤ワインに合わせて。



  パンがあまりにも美味しかったので、まだ何かつけて食べたい…。そうだ、アヒージョ!まるまるとした、ぷりぷりの牡蠣がごろごろ入った、「牡蠣とベーコンのアヒージョ」。牡蠣とベーコンを一緒に食べると、一層美味しいです。追加のパンも熱々で出てきて、それに牡蠣のうまみが溶け込んだ、グラグラのニンニク・オリーブオイルをたっぷり浸けて食べます。



  デザートは、クレームブリュレ。甘味の抑えられた、あっさりとしたカスタードでした。

  今回、開店と同時に入ったのですが、平日にもかかわらずお店はあっという間に満席。まだいくつも気になるメニューがあるので、またお邪魔したいと思います。



スペイン食堂 石井



東京都品川区旗の台2-1-31 岩瀬荘



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2019年12月アクセスランキング

2020年01月13日 | 人気記事ランキング


  これまで原則月初に更新していたアクセスランキングですが、前月の解析結果が出るまでに数日を要するということが分かりました。そこで今月はランキングの更新を調整のため2度行い、来月以降は更新時期を少し遅らせることで、前月のランキングをお知らせすることにしようと思います。

  さて、2019年12月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

  まず、6位「創業85周年の集い-キックオフミーティング2019」がついに6ヶ月連続のランクイン。新たな常連記事となりつつあります。そしてかつての常連、8位「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」が3ヶ月ぶりに復活しました。2位「エコノミーとエコロジーの語源」は33ヶ月連続、9位「Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子」は12ヶ月連続です。

  12月は大きく分ければ、上の常連記事か、セミナー系の記事かに分かれました。セミナー系の記事というのは以下の4つです。

3位「価値交換型ビジネスの時代-第44回燮(やわらぎ)会」
5位「日本実務能力開発協会交流会(第17回)に参加しました」
7位「着物をもっと自由に楽しむー第114回YMS」
10位「【講演メモ】「戦国武将に学ぶ経営術」」

 12月の更新が無かったためでもありますが、3位「価値交換型ビジネスの時代-第44回燮(やわらぎ)会」、5位「日本実務能力開発協会交流会(第17回)に参加しました」、7位「着物をもっと自由に楽しむー第114回YMS」は、2カ月連続のランクインとなりました。

1 トップページ
2 エコノミーとエコロジーの語源
3 価値交換型ビジネスの時代-第44回燮(やわらぎ)会
4 2019年10月アクセスランキング
5 日本実務能力開発協会交流会(第17回)に参加しました
6 創業85周年の集い-キックオフミーティング2019
7 着物をもっと自由に楽しむー第114回YMS
8 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
9 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子
10 【講演メモ】「戦国武将に学ぶ経営術」

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2020年新年会を開催しました

2020年01月12日 | リサイクル(しごと)の話


  1月11日、ホテル・キャメロットジャパンにて弊社新年会を開催いたしました。年始でご多用の折にもかかわらず、年々多くの皆様にご参加いただき心より感謝申し上げます。本年は総勢188名となりました。



  会場入り口には、ホテルのパティシエの皆さんによる本物の「お菓子の家」が飾られていました。



  オープニングのPVは、2020年から創業90周年を迎える2024年までの5年間のテーマ「織りなす成長、未来へ」を昨年開所いたしました、統合物流施設「エコムナ」の上空写真と共にお送りしました。



  本年は弊社社長が体調不良により失礼いたしました。社長に代わりまして、窪田より年頭のご挨拶を申し上げました。昨年のラグビーW杯から流行語大賞にも選ばれた”One Team”、そして日本代表が口々にしていた”Same Page”(「複数の人が同じ考えを持っている」という意味)、我々もこの二つを大切に、本年もますます深いおつきあいをお願い申し上げます。



  乾杯は、弊社代表取締役会長、中野聰恭より。本人の今年のテーマは「見守る」ということでした。



  本会の名物、2011年国際バーテンダー協会主催カクテル世界大会総合優勝、「Bar Noble」の山田高史さんによるカクテル・ブース。そして弊社の行動指針を表現した定番のオリジナル・カクテル「エコソフィー」と、「サンライズ」。何と今年で10年目を迎えました。本当にありがとうございます。



  昨年は新たに3名が取締役に就任し、新体制がスタートした年でもありました。取締役専務、村松芳満より新役員紹介を行いました。



  続いて、昨年の台風19号による大規模な浸水被害からの復興に関わり、JR東日本様より「資源調達パートナー表彰」を受賞いたしました。正式な表彰は後日行われますが、こちらはその内的表彰となります。弊社が大切にする「他利自得」は偏に皆様のご支援・ご協力あっての賜物です。心より感謝申し上げます。



  さらに2019年に入社した新入社員のご紹介。有難いことに一昨年は12名、今年も11名の新たな仲間が増えました。



  今年は何といっても56年ぶりとなるオリンピック東京開催があります。地元横浜もソフトボール、野球といった人気競技が行われます。それに因み、余興はオリンピック・パラリンピックに掛けた各営業所、工場PRを行いました。



  恒例のビンゴゲーム。



  中締めは、新取締役、藤田修司よりご挨拶。デジタル社会の中、アナログのウェイトの大きい弊社ではありますが、そのような中でも「アナログとデジタルの融合」による発展を指向する旨、お話させていただきました。



  最後は、新たな伝統に向け2011年から続く弊社独自の締めの音頭「ヨイヨイヨイショ!」。音頭を取るのは、弊社西日本ブロック長兼富士営業所所長、中山尚之変革です。

  改めてこの「ヨイヨイヨイショ!」ですが、これは創業事業である故繊維業において、数百キロにもなろうかという重い荷物を、人手による協働作業で担ぎ上げていた時代の掛け声が元となっております。そこには、先人の足跡に思いを致すと共に、困難をものともせず、共に力を合わせることで、家族、仲間、お取引先、そして地域社会に奉仕するという決意が込められています。

はじめに、自分と家族のために  よい! よい! よいしょ!!
つづいて、会社と仲間のために  よい! よい! よいしょ!!
もひとつ、お客様と地域のために よい! よい! よいしょ!!

             
  本年もナカノ株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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Menu de Noël-ROTISSERIE★BLUE②

2020年01月10日 | 食べ歩きデータベース

  恵比寿ガーデンプレイスタワー39階に2017年8月26日にオープンした、旧友のお店「ロティサリーブルー」。全面ガラス張りの窓側席からは、ご覧の通り東京の夜景が一望できます(写真は目黒方面です)。良い席をご用意いただき、ありがとうございます。
 
  今回は12月24日にお邪魔したので、普段とは違うクリスマスメニューをご紹介したいと思います。



  アミューズグール(一口大のオードブル)、シェフ特選黒毛和牛のタルティーヌ(パン、バゲットをスライスしたものに何かを塗ったもの)、キャビアを添えて。


 
  アントレ・フロワード(冷前菜)、オマール海老と彩りトマトの冷製ソースピストゥ(ニンニクと新鮮なバジル、オリーブ油から作るプロヴァンスの冷たいソース)。



  アントレ・ショード(温前菜)、フォアグラのポアレ、ベリーとバルサミコのソース。



  ポワソン(魚料理)、天然真鯛のヴァプール(蒸し料理)、ソースヴェルモット。



  ヴィアンド(肉料理)はもちろん、ロティサリーチキン。クリスマス限定、黒トリュフのソースペリグー(牛肉を煮込んで作った出汁に、マディラ酒(酒精強化ワイン)を加えて煮詰め、みじん切りしたトリュフを加えたソース。ペリグーは、トリュフの産地として有名な地名)。



  デザートは、ガトーショコラでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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歯と心身の不思議な関係―第116回YMS

2020年01月09日 | YMS情報


 芸能人じゃなくても歯は命!皆様、ご自分の歯を大切にされていますでしょうか?僕は若い頃、詰め物のとれた歯を放置しっぱなしにしたり、随分と無頓着だったと反省しています。

 さて、年も改まり、2020年(令和2年)最初の第116回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)をmass×mass関内フューチャーセンターにて開催しました。

 今回の講師は、オハナデンタルクリニック関内院長の宮路早苗様。肩こり、腰痛、膝痛、頭痛、腱鞘炎まで、原因は歯から?「ストップ鎮痛剤!慢性痛は、まず歯を疑え!」と題し、歯と心身の驚きの関係についてお話しいただきました。



 歯科なのになぜ「オハナ」なのかと思っていたのですが、「オハナ」とはハワイの言葉で家族という意味なのだそうです。その名の通り、院内は患者さんにリラックスしていただけるよう、ハワイをイメージした内装で心地よいハワイの音楽が流れています。

 まず、首の痛み、肩こり、腰やひざの痛みは、ひょっとすると歯が原因かもしれないというお話。歯のかみ合わせが悪いと、それが原因で背骨が歪み、身体のあちこちに変調をきたすことは知っていましたが、宮路さんのところには、根本原因である歯からこうした異変にアプローチするため、整形外科から患者さんが紹介されることが多いそうです。

 例えば、みなさんの舌は普段、上あごに先だけでなく上面が着いているでしょうか?身体がリラックスしている時、通常舌はこの位置なのだそうです。ところが、歯並びが悪かったりすると、身体が無意識に不快感を避けるため舌を口腔内に浮かせたり、下あごにつけたりします。これは本来不正常なため、舌の筋肉が緊張します。その結果、肩こりの原因になることもあるそうです。舌が上あごに着かないのには、母乳で育てられるケースが減っていることも影響しているそうです。

 また、通常上あごと下あごがくっついている時間は1日平均わずか17.5分しかないそうです。つまり、常に上あごと下あごがくっついている人、ましてやグッと噛み締めている人も緊張状態にあると言えます。PCやスマホの普及も影響しているようです。つまり、いずれも原因が歯にある可能性があるということ。宮路さんはこれらを踏まえ舌を鍛える運動なども行っているそうです。

 さらに驚くべきは、歯の尖りが舌や頬に当たることで脳に十分な刺激が伝わらず、脳の働きが低下するために腰痛などの原因になるということもあるそうです。というのも、歯は三叉神経と呼ばれる、脳に12対ある脳神経の中で最大の神経とつながっているそうで、仮に腰痛や肩こりなどに外側からアプローチしても歯から伝わる誤った刺激に脳が反応するために、「脳が記憶している」痛みが継続してしまう可能性があるからなのだそうです。以前呼んだ『脳の中の幽霊』という本に「幻肢痛」と呼ばれる、事故などで失われたはずの肢が痛むという現象が書かれていた記憶があります。つまり、腰痛など身体の痛みと関連していた歯からの刺激が脳の記憶を呼び戻すというわけです。僕も以前、歯が痛むので歯医者に行ったところ、「その(痛む)歯には神経がない」と言われたことがあります。



 したがって、歯の治療が思わぬ身体症状の改善につながることがあります。例えば、

・歯の被せものを取ったら、膝の痛みが改善した。
・歯石をとったら、頭痛が改善した。
・虫歯を治したら、身体が楽になった。
・歯を調整したら、猫背が矯正された。



 そこで宮路さんは歯に振動を加えることで脳に正しい刺激を与え、身体の痛みの症状を緩和するという施術をされているそうです。具体的には回転する器具で歯に振動を与えるのですが、驚くべきは患者ひとりひとりの特徴に合わせ、回転数や器具を歯に当てる角度を変えているのだそうです。実際の施術の動画を見ましたが、冷え症で、四六時中歯を喰いしばっているために全身がこわばり、真っすぐ立っているつもりでも少し押されただけで倒れてしまいそうなほどバランスの悪かった女性が、歯に刺激を与えたところ見るからに改善していました。



 しかもそれを、僕自身も体験してみました。僕もペンを持つ握りが異常に強かったり、どちらかというと始終身体が緊張している方だと自覚していたのですが、事前検査の結果、僕は前後のバランスが悪いということが分かりました。普段から姿勢には気を付けているつもりだっただけに、この結果は少々ショックでした。

 ところが、上の右前歯に刺激を与えたところ、力を抜いて上の歯と下の歯を離して立っても、先ほどよりはるかに前後の押しに対して強くなったのです。身体感覚としても、丹田に重心が落ちた実感がありました。つまり、歯に力が入っているために身体のバランスが悪くなり、それが常態化しているために、立つためには歯に力が入っていなければならないと脳が記憶していたという悪循環です。それを歯に振動を与え、脳への刺激を変えることで、「実はそうではないんだよ」と脳に教えてあげます。何だか、不安障害の暴露療法のようです。

 もちろん、身体の痛みは様々な要因が複雑に絡み合っており、一つの原因を取り除けば、また別の原因が現れるというように、まるで玉ねぎの皮を剥くかのように解明していかなければなりません。しかし、「痛いから鎮痛剤」とすぐ考えるのではなく、薬に頼らなくても症状を緩和できる方法もあるのではないか、と知っておくことは重要だと思います。

 もう一つ驚いたのは、電磁波が身体に及ぼす影響。スマホを持っているだけで、持っていない時より明らかにバランスが悪くなっているのです。これは一体どういうことなのか?我々は電磁波とはもはや無縁ではいられない生活を送っているだけに、考えさせられます。合気道の達人、植芝盛平は、路面電車に乗ることも嫌がったという話を聞いた記憶がありますが、ひょっとすると電磁波により重心が狂うことを嫌ったのかもしれません。



 あまりにも身近で、普段は意識することすらあまりない歯が心身に及ぼしている影響の大きさに、新年早々驚きの連続でした。

過去のセミナーレポートはこちら

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クラフトビール、魚、そしてショウガー暁タップス ビアロバタ 芝大門

2020年01月08日 | ワイン・日本酒・ビール


  昨年12月6日、世田谷区経堂のクラフトビール醸造所、「暁ブルワリー」さんが展開する、ビールと和食のお店、「暁タップス芝大門」へ行ってきました。名前の通り、店内には囲炉裏があり、それに惹かれて選んだお店なのですが、魔が差したのかカウンター席を選択。静かにしていたかったのかもしれません、



  お通しは、エイヒレ、ホタルイカの一夜干し、ぶなしめじ、舞茸を七輪であぶり、塩でいただきます。これだけも結構ビールに合って楽しめます。



  「暁ホワイト」。通常、ビールは大麦麦芽を使いますが、小麦麦芽も使うのが白ビール。独特の爽やかさ、白ビールにありがちな乳酸飲料のようなニュアンスはあまり強くなく、飲みやすかったです。



  炭火焼の魚料理は時間がかかるというので、生ハム盛り。切り落としの生ハムがたっぷり盛られています。



  スタンダードな「暁エール」、とても飲みやすく仕上がっています。片っ端からどんどん行けてしまいそう。



  栃尾揚げの味噌チーズ焼き。「栃尾揚げ」というのは、新潟県長岡市栃尾の油揚げ(地元では「あぶらげ」と言うらしいです)。大きくて厚みがあり、外はぱりっと中はふっくらとしています。焼いたバケットのように大きな穴が開いているので、色々なおつまみにアレンジできそう。以前、「角平」でご紹介した富山の棒麩と同じような食べ方ができそうです。これに味噌チーズをのせて焼きます。しそ、みょうが、ネギによって、さっぱりと食べられます。



  大好きな黒ビール、「暁ブラック」。高温で焙煎したチョコレートモルトを使い、何と煮沸時に函館みよい農園の、日本一甘いといわれる黄金かぼちゃ(くりりん)を加えているのだそうです。そのせいか分かりませんが、飲みやすく仕上がっています。



  白金豚ロースト 青森黒にんにく醬。白金豚(はっきんとん)とは、岩手県花巻市の穀類加工会社、高源精麦さんが生産しているブランド豚です。軟らかく、肉のうまみが感じられます。

  最近お邪魔するようになった、仲本工事さんのお店でも推していた田子(たっこ)にんにくを生産する、青森県田子町はにんにくの生産が盛んですが、青森県には「協同組合青森県黒にんにく協会」というのがあるらしいです。黒にんにくは普通のにんにくを熟成させる過程で、にんにく内のアミノ酸と糖が褐色物質を生み出す、メイラード反応によって黒くなったもので、商品化されたのは2000年代に入ってからと比較的新しいようです。サプリメントで知られていますね。



  焼き物が出てくる前に、ビールの方が進んでしまいますね。さっぱり系に戻り、「みかんエール」。二次発酵時に自然栽培の和歌山みかんを皮ごと漬け込むそうです。みかん果汁を感じるようなことはなく、思ったよりほんのりとみかんが薫る感じです。



  ようやく岩魚塩焼きが出てきました。岩手町の岩魚を宮古島の塩で味付けし、囲炉裏の炭火で焼き上げます。これを見ていたかったですね。川魚の塩焼きがビールに合うのは、皆さんお分かりいただけるのではないかと思います。



  本物の生姜を使った、「手作り高知産黄金生姜のジンジャーエール」。辛み成分・香り成分が高く、繊維が少ないという、高知県産の黄金生姜。



  何故ここでジンジャーエールを頼んだのかと言うと、目の前の神棚に地元芝大神宮のお札と共に生姜がお供えされていたからです。初めて知ったのですが、江戸時代この辺りは生姜の産地で、毎年9月に芝大神宮で行われる秋祭りは別名「生姜祭」とも呼ばれているそうです。


 
  最近人気のクラフトジン。国産ジンの「槇(KOZUE)」(中野BC、冨士白蒸留所)を試してみました。以前、各国のジンを試したことはありますが、ジャパニーズは初めてではないかと思います。しかし、これが実に美味しかった!まず世界初と言われる、ボタニカルに高野槇を使っており、和歌山県産の温州みかんとレモンの皮、山椒の種なども加えているらしい。何とも言えない日本の原風景を感じさせる香り、恐らく山椒由来のキレは、以前ご紹介した黒胡椒のウォッカが好きな、まさに僕好みの味わい。覚えておきたいですね。



 最後の最後に、石巻産「鮭のロースト四半身(下)」。既にお腹一杯でしたが、マンゴーカットになっており、つまみやすかったので食べられました。今回は初めてだったので間合いが分かりませんでしたが、次回は最初の内に頼んでおこうと思います。

 次は炉端で!


暁タップス ビアロバタ 芝大門




東京都港区芝大門1-6-12 竹やビル1F



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御錦天-上海・中華料理

2020年01月07日 | 食べ歩きデータベース


  11月25日、中国出張で上海・外灘(バンド)に残る古い西洋建築に入っている、お洒落な中華レストラン、御錦天へ行ってきました。外灘は19世紀後半から20世紀前半にかけて上海租界のあった地区で、今でも当時の西洋式高層建築が建ち並ぶ、上海随一の観光名所です。

  上海租界というと思い出すのが、子供のころプレイしたボードゲーム、「上海トレーダー」(1988年発売)。



  これです!30年ぶりに屋根裏から引っ張り出してきました。どういうゲームかというと、恐らく19世紀末~1930年代頃の上海租界を舞台に、プレイヤーがそれぞれ列強(英・米・仏・露・独・日)の商人となり、あの手この手の悪どい手を駆使して金を儲け、革命軍がやってくる前に金を持って飛行場から脱出するというゲームです。

  上海にドイツ租界はない(日・露は共同租界)とか、ロシア帝国とナチス・ドイツは時期的に重なっていないとか、星条旗の星が50ある(1930年代でも48州)とか、上海租界は日本の敗戦と同時に消滅したのであって、革命軍に制圧されたのではないとか、突っ込みどころは当時から色々あったのですが、それはともかく、今ではちょっと考えられないようなゲームでした。



  最初のお酒は、上海老酒「石庫門12年」。紹興酒と比べ、酸味や紹興酒独特の臭みがなく、すっきりと飲みやすいお酒でした。因みに、紹興酒は紹興市で造られた、もち米と麦麹を原料とした黄酒(老酒とは長期熟成させた酒のこと)を言うので、これは紹興酒ではありません。原料は、糯米・麦麹・ハチミツ・クコ・干梅で、12.5度。上海に唯一残る酒蔵、「上海金鳳酒分股份有限公司」のお酒です。因みに銘柄の「石庫門」とは、19世紀後半から見られる、上海の中洋折衷型の伝統的建築様式を言います。去年3月に、その石庫門建築である「中国共産党第一次全国代表大会会址」の前を通りました。



  さて、料理は現代風の中華というか、どれも洗練されたものばかりでした。こちらは、牛の尻尾の部分です。



  大好物の蒸し鶏。少し黄酒に漬けてあるような色をしていますね。



  ゆり根。蒸したゆり根をはちみつにつけて食べるという、初めて経験する食べ方でした。美味しかったです。



  焼き豚なのですが、中に卵の黄身が詰まっています。これが何と絶妙の相性で、焼き豚に素晴らしく深いコクが出るのです。焼き豚と卵の相性がこんなに良いとは思いませんでした。



  豚の角煮。たくさん食べられるのが嬉しい。



  マッシュルーム炒め。



  2本目は日本でもよく見かける銘柄、古越龍山の「古越龍山20年 紹興花彫酒」。



  何の魚か分かりませんが(聞いても中国名ではなお分かりません)、アジアでは良く見かける魚の醤油蒸し。



  鶏の足。これはいつも人の手みたいに見えるので、苦手です。



  いわゆる上海蟹(中国藻屑蟹、中国では大閘蟹)。上海蟹は雄と雌で一番美味しいシーズンが異なり、10月ごろは雌、11月頃は雄と言われています。11月25日でしたが、こちらは雌。それでも卵を抱き、味噌も脂肪もたっぷりで美味しかったです。因みに、中国藻屑蟹は侵略外来種100種の内の一つで、欧米では問題になっているのだとか。食べちゃえばいいのに…。



  燕の巣と白木耳のスープ。酒飲みが言うのも何ですが、白木耳はシロキクラゲは、血中や肝臓のコレステロールを低下させる効果が高いのだそうです。中国では不老長寿の薬なのだとか。



  最後は、ほっと安心、青梗菜。


御錦天


上海市黄浦区中山东一路6号外滩6号3楼A座

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Nakano Tonyeh X'mas Party 2019

2020年01月06日 | リサイクル(しごと)の話


  ナカノ株式会社は本日より2020年の営業を開始いたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

  さて、本日の話題は昨年12月20日に行われた、弊社スービック工場恒例のクリスマス・パーティの模様です。冒頭の写真は会場であるホテルのビーチから撮影した、スービック湾の夕焼け。スービックは夕日がきれいなことで知られていますが、今年も良い写真が撮れました。



  国民の83%がカトリック、プロテスタントを含めると90%がキリスト教徒というフィリピンでは、クリスマスはとても大事なイベントです。弊社のパーティは他愛もない気楽なものですが、それでもオープニングは真面目に神に感謝をささげるクリスマスソングを歌います。



  それが終わると、毎年の幹事によって少しずつ趣向が変わるものの、カラオケコンテストやダンスコンテストなど現地の従業員が企画したイベントが延々と続きます。



  多少彼らも恥ずかしそうなのですが、基本的に陽気な人たちなので、みな心底盛り上がります。毎年、この日に向けて仕事上がりに練習したりしているんですね。



  今時ですから、みんなスマホで撮影しまくるは世界中どこでも同じ。



  彼は大ベテランですが、ダンスが上手なので恒例の披露となっています。僕もかれこれ10年以上見ていますね。



  そのフィリピンでは日本より一足先に新年の稼働を開始いたしました。2020年が彼らにとっても良い年となりますように。

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2019年11月アクセスランキング

2020年01月05日 | 人気記事ランキング


  11月4日は、2007年に現在の三代目ブログを開設した日です。12月は全く更新ができませんでしたが、ブログも何とか13年目に入ることができました。PVも200万件を超え、ご覧いただいた皆様には心より感謝申し上げます。このアクセスランキングも131回目になります。

  さて、2019年11月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

  2位「エコノミーとエコロジーの語源」は32ヶ月連続、9位「Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子」は11ヶ月連続、そこへ6位「創業85周年の集い-キックオフミーティング2019」が5カ月連続で入りました。

  色々と研修が集中した11月、それぞれ「着物をもっと自由に楽しむー第114回YMS」が3位、「第9回筆跡アドバイザーマスターズ研究会に参加しました」が5位、「日本実務能力開発協会交流会(第17回)に参加しました」が8位、「価値交換型ビジネスの時代-第44回燮(やわらぎ)会」が10位にランクインしました。

1 トップページ
2 エコノミーとエコロジーの語源
3 着物をもっと自由に楽しむー第114回YMS
4 カジュアルな雰囲気の中で本格フレンチをール・ブーケガルニ(関内・本町)
5 第9回筆跡アドバイザーマスターズ研究会に参加しました
6 創業85周年の集い-キックオフミーティング2019
7 16年ぶりの謝甜記-中華粥(横浜中華街)
8 日本実務能力開発協会交流会(第17回)に参加しました
9 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子
10 価値交換型ビジネスの時代-第44回燮(やわらぎ)会

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10年目に向け、感謝をこめてー第115回YMS

2020年01月04日 | YMS情報


  更新が大変遅くなりましたが、去る12月11日、横浜中華街、菜香新館にて第115回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催いたしました。12月は恒例の、そしてYMSとして10回目の忘年会でした。

  すっかり板についてきた「令和」最初のYMS(忘れていましたが、昨年4月まではまだ平成だったのですね)は、第2回沖縄大会も含め、以下のような内容をお届けしました。

第103回 横浜市の再生成可能エネルギー100%達成を楽しみにしています!
第104回 ”TOKYOディープ!”が見たYOKOHAMA
第105回 『横浜ウォーカー』から考える“ジモト”って何だろう?
第106回 コーヒーは楽しい!〜まだまだ広がるコーヒーの楽しみ方〜
第107回 農業の可能性は無限大、横浜農家の挑戦!
第108回 第2回沖縄大会
第109回 最新IT技術の動向とその未来
第110回 90分で理解するデジタル社会
第111回 おうちで楽しめるテーブルワイン
第112回 爽快!ジャグササイズ~脳と体の健康体操~
第113回 「歩き遍路」の楽しみ
第114回 ハレの着物 ケの着物



  また、これまでの延べ参加者総数は2,182名になりました。10周年を迎える今年も既に3月に行われる「大人の遠足」を含む多様なコンテンツを予定しておりますので、皆様お誘いあわせの上、奮ってご参加ください。

  本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

過去のセミナーレポートはこちら

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