窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

V逸も、見どころ満載の試合でしたー日本プロ野球2020 横浜vs巨人21回戦

2020年10月29日 | スポーツ観戦記


 10月27日、今シーズン初の野球観戦に行ってきました。今年は新型コロナの影響による入場制限などがあり観戦は諦めていたのですが、急遽お誘いいただきました。ありがとうございます。

 本来であれば、すでに東京オリンピックの会場として使用されていたはずの横浜スタジアム。去年まではなかった入口が新設されていました。



 さて、シーズンも終盤。既に横浜に優勝の可能性はなく、対戦相手の巨人の優勝マジックが4。この三連戦で優勝が決まる可能性もあります。そんな戦いの初戦を任されたのは、チームの勝ち頭、ここまで9勝5敗の二年目大貫投手。自身初の二桁勝利をかけて臨みます。その立ち上がりは、坂本選手にこそヒットを許したものの、上位打者4人を抑え上々でした。



 一方、巨人の先発は高卒二年目にして先発ローテーションに定着した、戸郷投手。ここまで8勝5敗です。



 その立ち上がり。先頭打者の梶谷選手が二球目をセンター前に運び出塁しますが、後続を断ち、こちらも上々でした。なお、この日梶谷選手は5打数4安打。怪我のためこの日登録抹消になった佐野選手と同率で首位打者に並びました。



 二回表。巨人は二死から吉川選手がボテボテの二塁ゴロ内野安打で出塁します。その後、果敢に盗塁を試みますが、アウト。しかし、我々の目からは二塁手ソト選手の上からのタッチより、吉川選手の足が先に着塁したように見えました。原監督もリクエストを出しましたが、リプレイ検証の結果判定はアウト。



 試合が動いたのは3回裏。先頭の大貫投手がライト前にヒットを放ち、出塁します。いつも飄々とした大貫投手ですが、この日は「自分の力で勝つんだ!」という気持ちがこちらにも伝わってきました。



 すると、続く9番戸柱選手もライト前ヒットで続きます。この時の大貫投手の躊躇ない走塁も見事でした。10勝にかける想い、チームに勢いを与える走塁でした。これで無死三塁一塁、下位打線からチャンスを作ります。



 1番梶谷選手はこの日唯一の凡退で倒れ、2番乙坂選手も一塁ゴロ。しかし、一塁ウィラー選手がまず1塁を踏んで打者アウト。一塁走者の戸柱選手が二塁一塁間で立ち止まり、挟まれる形となります。フォースプレーであれば三塁走者の生還は認められませんが、この場合はタッチプレーですので、戸柱選手がタッチされるまでの間に大貫投手が生還。併殺で3アウトではありますが、1点を挙げるという珍しいプレーで横浜が先制します。

 大貫投手は5回表終了時点で2安打、62球と文句なしの内容。強いて言えば、丸選手の時だけ苦手意識があるのか、球が上ずってしまっていました。もう一人、この日3安打を放った坂本選手については、坂本選手が上手だったと言わざるを得ません。



 5回裏。横浜は先頭の柴田選手がセンター前ヒットで出塁。



 続く大貫投手はバントしますが、一塁走者の柴田選手が二塁タッチアウト。しかし、今度も我々の目から見ると明らかにセーフでした。再びリプレイ検証となりますが、やはり判定通りアウト。



 しかし、続く戸柱選手、梶谷選手が連続ヒットで満塁。この日全くタイミングの合っていなかった乙坂選手が倒れ、二死満塁。横浜としては試合の流れを左右しかねない、何としても追加点が欲しい局面を迎えます。



 そしてこれまでの二打席凡退していたロペス選手を迎えます。ところで、この日座っていた席は、三塁側のロペス選手がよくファウルを打ち込むエリアでした。予想通りロペス選手はガンガンこちらにファウルを打ち込んできて、前の打席でのファウルは僕の右腿裏に当たっています。正確に言うと、身体はよけてボールが欲しかったので脚に当てて落とした形ですが、何とコロナ対策とかでボールはもらえませんでした。あざの作り損です。

 閑話休題。この日あまり合っていなかったロペス選手ですが、ファウルを見るに、徐々にアジャストしてきている雰囲気は感じていました。この第三打席も初球はファウル。2球目、外角真ん中の甘い球でした。これを逃さず捉え、打球はレフトスタンドに飛び込む満塁ホームラン。0vs1の投手戦は、これで一気に横浜に流れが傾きました。0vs5。



 それでも巨人は6回表。先頭の坂本選手が三遊間を鋭く抜くヒットで出塁。この日3安打目、通算2,000本安打まであと8本と迫りました。



 そして一死一塁から、丸選手がバックスクリーン横深くに飛び込むホームラン。これもど真ん中でした。大貫投手、まさに坂本選手、丸選手だけにやられた形です。2vs5。とはいえ、大貫投手はこの6回表を投げ切り、5安打2失点3与四球4奪三振。91球で初の10勝目を手にしました。おめでとうございます!



 8回表。7回のパットン投手からマウンドを引き継いだ平田投手が四球とヒットで無死二塁一塁のピンチを作りますが、代わった石田投手が丸選手、ウィーラー選手、代打石川選手を抑え、無失点で切り抜けます。石田選手の活躍により、横浜はかなり楽な展開に。



 8回裏、巨人はブラジル出身、身長193㎝、体重113kgs、球速163㎏を記録したこともある剛腕ビエイラ投手が登板します。



 打席はオースティン選手。「ここまで来たら、あとはオースティンに気楽に打ってもらって、ホームランでも見て帰りたいよなあ…」なんて話していた2球目でした。真ん中低めに落ちる球を掬い上げ、詰まったかと思ったのですが、高々と放物線を描いた打球は、バックスクリーンまで届きました。何とオースティン選手は10月10本目のホームラン。2vs6。



 さらに一死から、この日一軍登録されたドラフト1位ルーキーの森選手がついにプロ初打席に立ちます。高卒新人で、しかもビエイラ投手のような巨人を目の前にしたら怯えてしまいそうですが、森選手の物怖じしない溌溂とした雰囲気が伝わってきました。そしてそのプロ初打席は、レフトフェンスを直撃する二塁打。素晴らしいプロ初安打、その後の走塁も積極的でした。まだ18歳、考えてみたら僕の子供と同学年です。おめでとうございます!



 さらに柴田選手が四球で出塁、暴投も重なって一死三塁二塁。これを大和選手が左中間を抜く彼らしい三塁打で還します。ついに2vs9。



 最後は、シーズンが深まるにつれ良くなっている、個人的に注目している新人伊勢投手が登板。この日も150㎞を超える力強いストレートで巨人打線に反撃の隙を与えず。

 優勝こそできませんでしたが、恐らく今シーズンは最初で最後になるだろう試合観戦で、ロペス選手の満塁ホームラン、大貫投手の10勝目、オースティン選手の本塁打、森選手のプロ初安打、期待の伊勢投手など、見どころ盛りだくさんでした。ボールにも当たりましたし。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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10周年の節目に再開しました!-第119回YMS

2020年10月15日 | YMS情報


 2020年10月14日、7カ月の休止期間(1回のオンライン開催を挟む)を経て、mass×mass関内フューチャーセンターにて第119回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

 2010年10月13日に横浜情報文化センターにて第1回YMSを開催して以降、コロナによる休止期間を除けば毎月第二水曜日のセミナーを絶やすことなく、記念すべき10周年を迎えることができました。これも偏にこれまでご参加いただいたのべ2,237名の皆さまとのべ125名の講師の皆さま、そしていつも会場を快く貸して下さるmass×mass関内フューチャーセンター様、馬車道十番館様のおかげです。心より感謝申し上げます。



 今回の講師はコンサルティング歴35年、ブランディングコンサルタントの髙橋珠美様。「コロナ禍の中、前年月額対比1000%の売上を達成するビジネスアクションとは」と題してお話しいただきました。

髙橋珠美様HPはこちらです。



 また、今回からオンライン受講も並行して行えるようになりました。まだ改善点は多々ありますが、今後も続けていきたいと思います。

 さて、脈絡にかける点はあろうかと思いますが、お話の要点をまとめさせていただきたいと思います。

<売れる仕組みづくり>
ビジネスコンセプト
ブランディング
マーケティング(仕組みづくり)
これらが三位一体でなければならない

事例:コロナ期にもかかわらず、売上を前年同月対比、5月4.65倍、6月6倍、7月10倍に伸ばしたパン教室。

1.ビジネスコンセプト(売り方、スタイル、理想)
・自らの存在性を定義する
・存在性には「Being」と「Identity」の二つがある

Being…性格・資質など(identityの土台になるもの)
Identity…後天的に付加されるもの(肩書や役割など)

Beingから表に出したくないものを消していく。すると、表に出しても良いものが残る。それがIdentityの土台となり、その人(事業)の独自性を形作る。したがって、自分のBeingをどれだけ深く知るかが大事となる。

2.ミッション・ステータス
・ブランディングの土台となるもの
・「根源的ミッションステータス」、「職業を通じたミッションステータス」、「オペレーションを通じたミッションステータス」の三種類があり、順番に下からの階層構造を成している。
・これらが「評判」につながる

3.ペルソナ(たった一人の顧客)を決める
・その顧客の問題を認識する(5つのキーワードに基づき、100個書き出す)
・本当に顧客を知っているかを徹底的に考える

4.ポジショニング(自分のビジネスフィールドはどこか、ライバルは誰か)
・自分はポジショニングマップのどこにいるのか?
・ベンチマークすべき相手はどこに位置しているのか?
・競合他社をプロットし、業界のポジショニングマップを作成した時、どこに隙間があるか?
・空いている隙間のどこを選ぶか?
・それによりブランディングの仕方が変わってくる

5.ブランディングは、以下の全てを含んだプロセスである

入力:会社を意味するものすべて
処理:整理・精査
出力:市場に対するメッセージをビジュアル化。適切な媒体による発信

6.計画策定のプロセス
①ゴール(何を目指すのか)を決める
②目的を決める
③独自性を決める
④理想の光景(結果どうなるのか)を考える(現状は置いておいて、妄想をたくましくする)
⑤本当に価値のある最終生産物は何か?

これらに基づき、戦略計画、戦術計画が作られる

7.マーケティングの逆三角形(パーチェスファネル)
・(逆三角形の底辺より)認知→興味・関心→比較・検討→購入・申し込み
・本命商品を持っているか?
・フロント商品(お試し)は何か?
・見込み客の導線をどう作るか?(媒体の活用)
・マーケティングは知ってもらい、購買につなげる仕組みづくり
・したがって、逆三角形の底辺が広いことが大事

事例:コロナ期にもかかわらず売上を前年比207%伸ばしたボディケアサロン。

8.ストーリー作り
・「アーンドメディア」、「オウンドメディア」、「ペイドメディア」のサイクルを回す

① アーンドメディア
・口コミで獲得するメディア露出
・オウンドメディアと双方向の影響関係にある
② オウンドメディア
・自分でコントロールできるコンテンツ(ブログ、SNSなど)
・ペイドメディアからの影響を受け、アーンドメディアへ影響する関係
③ ペイドメディア(有料広告)
・アーンドメディアとオウンドメディアへ影響する関係

・とりわけオウンドメディアのアクセスをいかに伸ばし、滞在時間を長くするかが大事
・そのために見込み客の啓蒙を行う

8.コンディションの公式
・自分の状態を数値化し、グラフの傾きから処方を考える(コンディションごとにとるべきアクションがある)
・より良いコンディションへ移動させていく
・横ばいはノーマルではない、緊急事態である
・良いコンディションも危険の兆候となり得る

 このようにまとめると、抽象的な知識のインプットが続いたように見えますが、実際のお話は非常にリアルなものでした。とりわけ、コロナ禍でセミナー業やコンサルティング業自体が苦境に立たされていた中、早期の段階で、すでに顧客に対しコロナ禍での適切な処方箋を示していた点に感銘を受けました。これも何年も前からネットを活用したマーケティングと、成果を出すまで伴走することによる実績の蓄積があったからこそと思います。いかに「普段が大事か」ということを思い知らされました。先生も「リスクも適切な行動を取ることによってチャンスとなり得る」とおっしゃっていましたが、「言うは易し、行うは難し、成果を生むのはなお難し」です。

今回のお話を一言でまとめますと、「良い商品だから売れるとは限らない。『見せ方、売り方』が大事。知られないことには始まらない」と言えるかと思います。

過去のセミナーレポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2020年9月アクセスランキング

2020年10月02日 | 人気記事ランキング


 出張先からの投稿です。横浜はすっかり秋になってしまい、しかも雨や曇りばかりですが、西の方は夏とは言えないまでも晴れていて気温も上がり、夏が好きな僕としては少し嬉しくなってしまいます。

 さて、2020年9月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

 9月はPV数自体が過去に経験のないくらい少ない日が多かったように思います(10月に入り、突然爆発しました)。しかし、それでもトップ5の記事は例月と同じように多くのアクセスがありました。

 まず、ここ数カ月は以前定番だった3記事がすっかり定着したように思います。

2位:「エコノミーとエコロジーの語源」(42ヶ月連続)
4位:「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」(5ヶ月連続)
5位:「『上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会』に参加してきました」(6ヶ月連続)

 そして、10位台には常にいたのですが、10位「Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子」が3カ月ぶりに戻ってきました。以上の4記事がいつも当ブログの上位なんですね。そして実はここ4カ月連続でランクインしているのが、6位「仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)」。新たな定番になるのでしょうか?それはそうと、コロナの影響でご無沙汰していますが、そろそろまたお邪魔したいです。

 昨年11月以来、10カ月ぶりに再会した燮会のレポート、「ものも言いよう-第45回燮(やわらぎ)会」が3位。来月も開催されますので、またご報告させていただきます。

 同10位、「カテゴリー(リサイクル軍手の世界)」。珍しい、リサイクル軍手のお話、引き続きご覧いただければ幸いです。

1 トップページ
2 エコノミーとエコロジーの語源
3 ものも言いよう-第45回燮(やわらぎ)会
4 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
5 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
6 仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)
7 新庁舎で地産地消を伝えるーTSUBAKI食堂(ラクシスフロント2F)
8 上等な雰囲気とお肉でシブヤキニク-ひらく(渋谷)
9 マスクの上から表情を読むには
10 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子
10 カテゴリー(リサイクル軍手の世界)

 5月に立てた易占では、10月に何かありそうでした。何があるのか、楽しみにしたいと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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