窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

上善は水の如し-The Jozen吟醸BAR

2018年09月27日 | ワイン・日本酒・ビール


  9月26日、銀座で開催された、日本酒「上善如水」で有名な白瀧酒造さんのイベント「The Jozen吟醸BAR」に参加してきました。



  白瀧酒造さんの日本酒5種類の試飲の他、酒粕などを活かした数々の化粧品の紹介などがありました。

  「上善如水」の歴史は比較的新しく、1991年の発売だそうです。その名の通り、当時の日本酒にはなかった「水のようなすっきりとした味わい」をウリに登場したそうです。もちろん、「上善如水」の銘柄は『老子』の有名な言葉「上善は水の如し」に由来すると思います。水は高きから低きに流れ、地形や器の形に逆らわず、しかも万物に恵みを与えることから、古代中国思想で最高の善の例えとしてよく使われます。例えば有名な『孫子』にも、

「積水を千仞の谿に決するが若きは形なり」(形篇)
「水の疾くして石を漂わすに至る者は勢なり」(勢篇)
「夫れ兵の形は水に象る。水の行くは、高きを避けて下きに趨く。兵の勝つは、実を避けて虚を撃つ。故に水は地に因りて行くを制し、兵は敵に因りて勝ちを制す」(虚実篇)

など、理想の軍のあり方を表す例えとして水が多用されています。水は、人間行動の理想を準えたものと言えるでしょう。




  閑話休題。今回試飲したのは、以下の5銘柄とカクテル(モヒート)です。

・上善如水 スパークリング
・上善如水 純米吟醸
・上善如水 純米吟醸 ひやおろし
・湊屋藤助 純米大吟醸
・上善如水 純米



  まず、ウェルカムドリンクでスパークリングを頂きましたが、乳酸飲料を思わせる芳醇な香りの甘口スパークリングで、非常に飲みやすかったです。何かこれを飲んでいるだけで肌がきれいになりそうな気がしてきます。

  次に、「上善如水 純米吟醸」。華やかな香りの後はまさに水の如きすっきりとした味わい。因みにチェイサーで仕込み水が供されていましたが、思いのほかミネラル感のある水でした。

  続いて赤い瓶がまさに秋を思わせる、「上善如水 純米吟醸 ひやおろし」。こちらは逆にしっかりとした米のうまみがあり、ぐっと厚みが増します。なお、試飲とは別にこの両者の飲み比べもありました。因みに、この季節になるとよく見かける「ひやおろし」ですが、出荷前の二度目の火入れ(加熱殺菌)をしないことから「冷や卸し」と呼ばれているのだそうです。日本酒本来の旨味を味わえるという特徴があるそうですが、まさにそんな感じです。

  「湊屋藤助 純米大吟醸」。白瀧酒造創業者、湊屋藤助の名前を冠したお酒。先ほどの「純米吟醸ひやおろし」よりすっきりと飲めるまとまりの良いお酒でした。

  さらに「上善如水 純米」。個人的には一番の好みでした。薄く黄色がかった色合い、どっしりとした米の旨味と甘みが感じられ、ほのかに柑橘系を思わせる香りがします。これだけはショットグラスに氷を入れたロックで供されたのですが、分かる気がします。これだけ力感に違いがあると、飲む順番もこれで良かったなと思います。



  最後は「上善如水 純米吟醸」をベースにしたモヒートを頂きました。すっきりとした味わいの「上善如水 純米吟醸」ですから、ペパーミントとの相性が良く、非常に良い香りがしました。新しい発見です。



  酒粕を使ったデザートもありました。



  途中の日本酒講座中で出てきた日本酒クイズに、幸運にもただ一人正解し、「上善如水 純米吟醸」と「上善如水 純米吟醸 ひやおろし」のセットを頂いてしまいました!



  銀座のど真ん中にもかかわらず、非常に良心的な会費。しかし盛りだくさんの内容で、楽しい時間を過ごさせていただきました。お誘いいただきありがとうございました!また、白瀧酒造の皆様もありがとうございました!

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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橋本の老舗居酒屋、扇屋

2018年09月26日 | ワイン・日本酒・ビール


  この1年、毎月通っていながら駅構内から出たことのなかった橋本。地元相模原の友人に誘われ、初めて駅前の老舗居酒屋「扇屋」へ行ってきました。



  小さなお店ですが、ずらりと並んだ日本酒の一升瓶。壁にはお品書きが所狭しと掲げられ、見ているだけでも楽しくなります。三連休頭の土曜日にもかかわらず、夕方6時を過ぎるとお客さんが続々と入ってきて、人気店であることを窺わせました。これを大将一人で切り盛りされるのですから、前日の金曜などはさぞ大変だっただろうと思います。



  さて、初めはお刺身盛り合わせから。見た目から素材の良さが分かります。実はその前に枝豆を頼んだのですが、「季節が終わったのでない」とのことでした。つまり冷凍ものではないということで、そんなところからも大将のこだわりが垣間見えます。

  なお冒頭の写真は、イワシの梅煮。そうでなくても大好きなイワシの梅煮ですが、丸々とはちきれんばかりに太ったイワシはふっくらと柔らかく、甘酸っぱい梅肉との相性抜群でした。



  何か写真撮り忘れもある気がするのですが、お酒行きましょう。だいぶ涼しくなったとはいえ、まだ蒸し暑さの残る季節。さらに料理との相性も考え、切れの良い辛口でまとめました。初めは会津の「ゆり 純米吟醸」(鶴乃江酒造)。全国新酒鑑評会で都道府県別6年連続日本一に輝く福島のお酒。実は、昨年のトランプ大統領来日時の夕食会で出されたのが、この「ゆり」だそうです。すっきりとした中にも芳醇な、上品な味わいのお酒でした。



  一緒にいた友人がよほどアスパラが好きだったのでしょう。気がつけば三種類も頼んでいました。左から、ゆでアスパラ、アスパラ・ベーコンバター、アスパラ・ベーコン巻き。



  煮汁ではなく、豚の脂の甘みが活きた角煮。これも美味しかったです。



  初めて食べたのですが、鮭の白子の天ぷら。



  大人気の馬刺し三種。赤身、たてがみ、シャトーブリアン。馬にもシャトーブリアンってあるんですね。



  続いてのお酒は、広島の「賀茂金秀 秋のたより」(金光酒造)。こちらは先ほどよりまろやかですが、やはりすっきりとして飲みやすいです。



  揚げ出し豆腐。周囲がグルテンで覆われていない、表面のパリッとした食感が活きた一品。肉食べるよりこういう方が嬉しい年齢になってきました。



  写真に並んでいる中から、宮城「墨廼江 特別純米酒」(墨廼江酒造)。今回の中では一番のお気に入り。キレの良さにほのかなシトラス系の香りを感じる爽やかなお酒です。程よい米のうまみもあり。続いて、「奈良萬 純米酒 ひやおろし」(夢心酒造)。奈良萬ですが、福島のお酒です。まさにこの季節にぴったりのお酒が続きました。



  日頃偉いと思うのは、冒頭のイワシと梅の組み合わせを考えた人と、金目鯛の煮付けを考えた人。何でこんなに美味しいんでしょうね…



  最後は、山口「雁木 冷おろし 純米吟醸」(八百新酒造)。こちらもまろやかで程よいうまみのあるお酒。徐々にキレ系から旨味系にシフトしていけたのは、大将のお導きか?



  鴨つくね。

  いや、良いお店を教えていただきました。ありがとうございます!

扇屋 橋本駅前店



神奈川県相模原市緑区橋本3-15-17 HKビル1F



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金沢城

2018年09月20日 | 史跡めぐり


  気がつけば、2年ぶりの史跡めぐり。ほとんど遺構が残っていないとはいえ、白い漆喰に瓦を貼った海鼠塀や唐破風・入母破風を多数施した装飾が美しい、石川県金沢市の金沢城へ行ってきました。

  元々は加賀一向一揆の拠点であった尾山御坊がありましたが、織田信長が一向一揆を滅ぼした後、重臣である佐久間盛政が金沢城を築きました。しかし、盛政は1583年(天正11年)の賤ヶ岳の戦いで柴田勝家と共に羽柴秀吉に滅ぼされ、金沢城は前田利家に与えられました。現在の金沢城は利家と子の利長の時代に拡張されたものです。当時は五層の天守があったそうですが、1602年(慶長7年)の落雷で焼失してしまいました。その後、度重なる火災により、現在では石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫などを除き、遺構はほとんどありません。それ以外の建物は平成に入ってから再建されたものなので、まだピカピカしています。石垣も切り込みハギであまりにも綺麗に積み上げられすぎて、まるで国技館のよう。やや興覚めの感があります。



  ただ金沢城の場合、度重なる修復や庭園などの美観を考慮して様々な石垣が作られたというのは事実のようです。したがって、様々な石垣を見るのも金沢城の楽しみ方の一つと言えるでしょう。例えば、上の写真は本丸の石垣で、自然石を積み上げた野面積みですが、



  玉泉院丸庭園という庭園側の石垣は、成型した石を積んだ、切り込みハギや打ち込みハギと呼ばれる石垣になっています。石垣には石を運んだ、もしくは積んだ者を示す刻印があちこちに見られます。また、金沢城の石垣は戸室山から切り出した戸室石が使われていますが、この石垣だけは黒い坪野石を混在させています。これも「見せる石垣」であるためです。



  玉泉院丸庭園。三代目藩主、前田利常による藩主の内庭です。その後何度か手を加えられましたが、心落ち着く非常に美しい庭園です。



  色紙短冊積み石垣。こちらも玉泉院丸庭園側の石垣で、金沢城の中で最も成型された石が組まれた美しい石垣です。色紙とは方形、短冊とは長方形であることを意味します。これだけ隙間なく積まれた石垣であるので、上方には水を逃がすためのV字形をした石樋が見られます。発掘調査によれば、この石樋から落差9mに及ぶ滝が流れ落ちていたのだとか。



  段落ちの滝。発掘調査で明らかになった、落差7m、四段の階段状に流れ落ちる滝を復元したものです。元々は先ほどの色紙短冊積み石垣から流れ落ちる滝の滝つぼが水源となっていたそうです。



  2001年(平成13年)に復元された、橋爪門続櫓、五十間長屋、菱櫓。白い鉛瓦、唐破風、海鼠壁など金沢城の特徴が詰まった建物です。写真は三の丸側から見たものですが、一階と二階の格子窓が交互に並んでいるのが分かります。戦を考えた場合、石川門を突破すると三の丸に出ます。侵入してきた敵軍を迎え撃つにあたり、鉄砲の死角を無くすために豪語に配置されているのだと言われています。



  ですから、敵の侵入の恐れが少ない玉泉院丸庭園側から見た三十間長屋の格子窓は、一階と二階で直列に配置されていることが分かります。



  二の丸を守る内堀と石垣。こちらも2001年(平成13年)に復元されました。



  金沢城といえば、こちらを目にすることが一番多いのではないかと思いますが、石川門側の菱櫓。塀の上部が反っているのが印象的です。



  なお、有名な兼六園は、五代藩主前田綱紀によって城の外郭に作られた庭園です。

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金沢の昼と夜と-もりもり寿し・だいぬき屋

2018年09月19日 | 食べ歩きデータベース


  恐らく15年ぶり位になるのではないかと思いますが、金沢へ行ってきました。報道などで知ってはいましたが、北陸新幹線開通後の金沢の発展ぶりと人の多さには目を見張るばかりです。駅前も次々と新しいホテルが建設中でした。

  短い滞在時間でしたので、せっかくの北陸グルメを堪能という訳にはいきませんでしたが、昼と夜に立ち寄った一品ものをご紹介したいと思います。

  まず昼は、金沢駅前の商業施設「フォーラス」にある「もりもり寿し」。こちらは特に新幹線がお寿司を運んでくれる回転寿司が人気です。しかし、行ってみると大変な行列。三連休のお昼時なので仕方ないのかもしれませんが、これでは到底待てないということで、向かいにある同系列の「回らない寿司」の方に変更しました。因みに、地元の人は回転寿司屋に入っても、どういう訳か職人さんの握る方を注文する方が多いそうです。
  
 回らない方は、ちらし寿司や桶寿司専門で、こちらは比較的空いていました。個人的には回転していなければならない理由はなかったので、こちらでも良かったのです。お寿司もいろいろバラエティに富み、どれにしようか迷いました。最終的に、好物のブリがたくさんのった「ぶり丼」に決定。

 来てみると、値段の割に想像以上のボリュームに驚かされました。ネタは期待通り新鮮、隣の回転寿司が大人気なのも分かります。夏なのでブリは脂が少なくさっぱりとしていましたが、湿度が高く蒸し暑かったこの日の金沢にあっては、かえって美味しく食べられました。ボタン海老の味噌汁も大きくて満足。



  さて、夜です。半日研修の後に懇親会があり、すでにお腹一杯食べ日本酒もしこたま飲んでいたのです。しかもその後、二件目の店でブランデーをロックで4、5杯。そう、どういうわけか蒸留酒を飲むとお腹が空くんですね…。前週もそれが理由で、熱海でラーメンと餃子を夜中に食べている訳ですが…。何故でしょう、単純に神経がマヒしているのかもしれません。



  地元の方に案内していただいたのは、「だいぬき屋」というお店。「だいぬき」というのは、天ぷらうどん(蕎麦)などからうどんを抜いたものを酒の肴としたものだそうで、「天ぬき」とも呼ばれるそうです。昭和の高度成長期に生まれたというこの「だいぬき」ももちろんあるのですが、神経がマヒしてお腹の空いた僕としては、評判のカレーうどんを。それも普通の大きさの豚カツが思い切りのった、「能登豚カツカレーうどん」にしました。そう言えば、金沢はやたらとカレー屋が目につきましたが、カレーは「金沢カレー」という名で、一応名物らしいのです。

  カレーうどんですが、カツオだしの風味を損なわず、うどんも太すぎず美味しかったです。隣の人が豚カツも含めあっという間に食べ終わったのを見て驚いていましたが、それが酔っているということなのでしょうね。それでもちゃんと覚えています、美味しかったです!

もりもり寿し 金沢駅前店



石川県金沢市堀川新町3-1 金沢フォーラス 6F



金澤うどん だいぬき屋



石川県金沢市片町2丁目2−14



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今年は金沢大会!-第39回燮(やわらぎ)会

2018年09月18日 | 交渉アナリスト関係


  9月15日、第39回燮会が石川県金沢市のしいのき迎賓館(旧石川県庁舎)で開催されました。燮会は日本交渉協会が主催する交渉アナリスト1級会員のための勉強会で、昨年福岡市で行われた第33回燮会に続き、二度目の地方開催となります。また、今回は初めての試みとして、新設された交渉アナリスト3級会員の皆様も加わっての会となりました。



  第39回燮会を進行していただいたのは、交渉アナリスト1級会員の谷口則彦様。準備から懇親会まで大変お世話になりました。



  今回は3級会員の方もいらっしゃるということで、開会にあたり日本交渉協会常務理事の安藤雅旺様より、改めて我が国に交渉学を伝えた藤田忠先生から連なる同協会の系譜と、標榜する交渉学に対する考え方についての説明がありました。



  第二部は、事例発表会。初めに谷口さんより「スポーツ界における価値交換」と題してお話しいただきました。

  ご自身がバスケットボール歴35年というスポーツマンでいらっしゃる谷口さん。また、若い頃スポーツ用品の小売販売に8年間携わられたご経験から、当時のスポーツ用品業界の裏話なども交え、興味深いお話を頂きました。

  発注から納品まで半年かかるという長いリードタイム、仕入チャネルの違いによる利幅や返品可否等の優劣。突然起こった、あるスポーツ用品の爆発的ブームとその終焉。時流を読む判断力、交渉力、リスク管理力など様々な能力が一人の担当者に求められ、まさに徒手空拳で激変する業界に立ち向かわれたお話は圧巻でした。ご本人もおっしゃっていたように、そうした経験があるからこそ交渉学を学ぶことの大切さがより身に染みるのかもしれません。交渉学を多くの人に知って欲しいとおっしゃっていました。

ザ・エージェント (1枚組) [DVD]
クリエーター情報なし
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  さて、スポーツの世界で「交渉」というと思い浮かべるのが、プロ野球の契約更改などで見かける年棒交渉。日本では選手が直接球団と交渉するのが主流ですが、メジャー・リーグでは代理人を立てて交渉するのが主流です。お話の中で紹介されたのが、その代理人を主人公にした映画『ザ・エージェント』(原題: Jerry Maguire)。高額な年棒を巡る丁々発止の世界に疑問を持ち、自ら会社を立ち上げて苦労していく中で「本当に大切なものは何か」に気づいていくという映画だそうです。察するに、奪い合いの分配型交渉から価値交換による統合型交渉へと移行していくプロセスを描いた作品と言えそうです。僕はこの映画は観ていませんが、早速DVDを注文したので観てみようと思います。

  日本では法的な理由もあり、アメリカのようなエージェント制度はできないのだそうです。谷口さんもスポーツ界ではありませんが、別の世界で事業承継を巡る経営者と後継者の価値交換を支援されているそうで、求めていることは同じなのだと思います。



  次の事例発表は、3級会員の宮本陽子様。宮本さんは現在石川県の人権啓発のセミナーでお話しされているそうですが、3級講座を受講した際、交渉学の考え方と非常に重なる部分が多いということに気づかれたということで、そのことについてお話しいただきました。

  まず、交渉学を通じて「あり方」についてのヒントを得られたということ。キャリアカウンセラーとしてご活躍される宮本さんですが、クライアントを弱者と見、「同情」という姿勢で接していては、相手の本当の良さは見えてこないということです。交渉も同じで、統合型交渉を目指すには、相手との対等な関係、すなわち「イコール・パートナーシップ」がなければ価値を創造することはできません。つまり交渉も人権啓発も「人の尊重」というてんで共通しているということでした。逆に昨今話題になっている「ハラスメント」とは、信頼関係の欠如であり、対策を云々する前に「あり方」に問題ありということになります。

  人権を守るとは、人の安心・自信・自由を守ること。それらを尊重することによって、その人が本来持っている「力」を最大限に活かすこと。これは交渉リソースをいかに活用するかということに通じると言います。

  また、あり方を正してもコミュニケーションに失敗しては、信頼感を上手く醸成できないということもあり得ます。このミス・コミュニケーションをいかに防止するか、この基本も交渉の基本と同じだそうです。交渉はコミュニケーションの一部ですから、確かに信頼感を醸成するために交渉理論はもっと活用できるかもしれません。

  だだし、コミュニケーションとはそもそも上手くいかないもの。その理由は、人がそれぞれ違うから。しかし、違うからこそ、相違には価値創造の可能性があるというのは交渉学でも強調されている点です。そしてそれを可能にするのは、元に戻りますが相手との協働関係であるということ。協働関係の第一歩は「言葉の力」で、「人柄と事柄を分ける」というお話がありました。これは『ハーバード流交渉術』(原題:Getting To Yes)の著者であるR.フィッシャーとW.ユーリが唱えた「立場と原則の分離」に通じると思いました。

  宮本さんのお話は、改めて交渉を行うということの根本に立ち返ることに気づかされると共に、交渉を「人権」という枠組みで捉えたことがなかっただけに、新鮮な学びでもありました。



  第三部は、座談会が行われました。テーマは「北陸三県(福井・石川・富山)の特徴と県民性について」。参加者の中には日頃県外で商談を行っている方、あるいはこれまで各地を赴任してきた経験をお持ちの方などがおいでで、言われてみないと分からない様々な特徴があるということが分かり、なかなか興味深かったです。これも地方大会ならではといえるでしょう。



  最後に。この度は金沢の皆様に大変お世話になりました。今後もぜひ「交渉」を通じて学び合えることができればと思っております。3級の皆様もぜひ1級を目指して「燮会」の仲間に加わっていただければ嬉しいです。

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体験型ファシリテーション-第99回YMS

2018年09月13日 | YMS情報


  9月12日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第99回YMSを開催しました。

  講師はYMS最多登壇、通算6回目となるゾロ目先生こと野原秀樹先生です。

   第33回:ドラマチック・コミュニケーション~今、求められるコミュニケーションスキルとは?~
   第44回:「ドラマチック・コミュニケーション」で非言語スキルアップ!!
   第55回:コミュニケーションを楽しもう!!エンジョイカード「ワイワイ」で話し上手・聞き上手
   第66回:インプロ(即興)で会話力を磨け!! 体感「ドラマチック・コミュニケーション」
   第77回:「インプロ」で楽しい時間を過ごしませんか?感度を磨いて創造しましょう!

  これまで体を動かして表現する体験型セミナーが多かった野原先生ですが、今回のテーマは「成果を創造するファシリテーションスキル」。これまでとは少し違った内容に、どのようなセミナーになるのだろうかという期待もありました。



  ところが、いざ始まってみるとそこは野原先生。いきなり体験ワークから始まりました。各チームで進行役、タイムキーパー、書記、盛り上げ役と役割を決め、「ファシリテーションとは何か?」について考え、チームとしての結論をまとめるという課題が与えられました。



  次第に分かってきたことですが、今回のセミナーの進行そのものにファシリテーターとして必要なスキルのエッセンスが詰まっていました。チーム内だけではなく、セミナーの場として、どのようにすれば活発に意見が交わされるようになり、どのようにすれば納得考えられるのか、またそのような雰囲気はいかにして生み出されたのか?そうしたことが肌で感じられるようになる、この点がやはり野原先生のセミナーだと思います。

  ファシリテーションとは、簡単に言えば「人の集まる場において、メンバーの意見を引き出し、場を盛り上げ、成果に向けてその場が効率よくスムースに進行するよう支援すること」であり、ファシリテーターとはそのために中立的な立場で、メンバーを導いていく人のことを言います。

  ファシリテーションを行うために求められるスキルの例としては、

   1.コミュニケーションスキル:傾聴力・質問力・論理力・非言語など
   2.プロセス設計スキル:場を作り上げていく力
   3.可視化、言語化、構造化スキル:わかりやすく簡潔に可視化・言語化・構造化する力
   4.合意形成スキル:合意に向けてまとめ上げていく力

などが挙げられますが、全員が納得感のある成果物を生み出すために、メンバーに平等の機会を与え、場と時間をコントロールしていくことなのではないかと思いました。コントロールというと、何か操作的なニュアンスが強くなってしまいますが、そうではなく対話を通じてメンバーに思考を促し、いかにして無形の意見や概念を言語化してもらうか、そしてそれを承認できるかということなのではないかと思います。

  言うは易し行うは難しで、日々の仕事の中でもこれらは反省の多い点です。とりわけ、例えば会議のような場において、発言のない人などが疎外されないような雰囲気と効率的な運営のバランスをどうとるかについては、先生から腑に落ちるアドバイスがいただけました。



  二番目と三番目のワークは、「いかに合意形成するか」と「いかに見えないものを見える化するか」について、同じく役割を決めながら考えるというもの。これらもテクニックとしては、これまでもYMSで行われてきたコミュニケーション系のセミナーと共通するのですが、体験してみることによる変化が感じられる、このことが大事なのではないかと思います(そのためか、野原先生のセミナーではいつも体温が上がります)。参加者の方の感想にあったことですが、「電子会議では、どうしても意見同士のかぶせ合いになってしまう。対面で話し合うことの大切さを改めて『感じた』」。その通り、感じることが重要なのだと思いました。

過去のセミナーレポートはこちら

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ぶらり熱海でラーメン-濱よし

2018年09月12日 | 食べ歩きデータベース


  7年ぶりの熱海です。仕事前のわずかな時間で昼食を済ませようと、宿の周辺を散策。熱海銀座という商店街のふもとにあった、昭和の雰囲気を漂わせるラーメン屋さんがあったので、何気なく入りました。後で知ったことですが、創業が1929年(昭和4年)という老舗だったようです。



  お店の看板に「熱海餃子」とあったので、昼食に餃子をつけることは滅多にないのですが、「コクうま餃子と懐かし醤油ラーメン」のセットにすることにしました。

  待つことしばし。初めにやや大ぶりの羽根つき餃子が出てきました。食べてみると確かに旨味たっぷりで食べやすく、にんにく臭も強くないのであっという間に食べられます。
 
 その後出てきた醤油ラーメンですが、「懐かし醤油ラーメン」というだけあり、なるほど海洋堂の食玩にありそうな、絵に描いたような醤油ラーメン。しかし、スープを一口飲んでみてびっくり!これは美味しい!シンプルな見た目からは想像できない、煮干し系の出汁のうまみが前面に出たスープ。お店のHPによれば、メンマや塩などの素材にもこだわっており、塩はミネラルハーヴェスト塩と呼ばれる天然自然塩を使用しているそうですが、僕はスープの決め手は塩の加減とミネラル分だと思っているので、これは納得です。

  麺はストレートの細麺。コクがありながらもさっぱりとしたスープによく合います。チャーシューも近頃のラーメンのように主張し過ぎていないところが良いです。「懐かし」とありましたが、昔こんな美味しい醤油ラーメンありましたっけ?

  1杯のラーメンに久々、食べ終わった後感慨に浸ることができました。

熱海餃子 濱よし



静岡県熱海市銀座町5-9



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前回とは見違えるような快投!-日本プロ野球2018 横浜vsヤクルト20回戦

2018年09月08日 | スポーツ観戦記


  9月7日、横浜スタジアムに横浜(5位)vsヤクルト(2位)20回戦の観戦に行ってきました。今回はいつもと違い、バックネット裏上段の席。上からなのでコースが良く見え、観戦しやすかったです。



  横浜の先発は8月29日の前回観戦時と同じ、井納投手。前回は散々な結果でしたが、今回は初球を打ち返した先頭打者坂口選手の打球を足に受け、一時ベンチに下がるといういきなりのアクシデントから始まりました。

  足の状態が心配されましたが、この日の井納投手は140㎞台後半のストレートが走り、時折スライダーを交えながら強力なヤクルト打線を力で封じ込めていきました。山田選手にヒットを浴びたものの、初回は上々の立ち上がりでした。



  一方、ヤクルトの先発は3年目の原樹里投手。前回の広島戦こそ6回2/3を投げて10安打5失点と振るわなかったものの、8月に入ってから非常に良い投球内容で、いよいよ才能を開花させつつあるような気がします。こちらも140㎞台後半のストレートが走り、時折ツーシームを交え、井納投手のさらに上を行く快調な滑り出しを見せました。



  横浜の初ヒットは2回裏。ソト選手が右中間を破る二塁打を放ちます。しかし、後続が倒れ無得点。



  3回裏。石川選手がショートへ強烈なライナーを放ちますが、西浦選手の好捕に阻まれます。一旦はグラブを弾いたのですが、打球が上に跳ね、それを西浦選手がキャッチするというプレイでした。

  両投手とも1安打無四球という好投。一歩も譲らぬ投手戦が展開される中、試合は早いテンポで井納投手の鬼門、6回を迎えます。



  その6回表は下位打線。井納投手は先頭打者を打ち取ったものの、原投手にヒットを許してしまいます。突然ストレートの制球が乱れ、3-1とカウントを悪くした結果、真ん中高めの球をレフトに弾き返されました。



  続く坂口選手もフルカウントまで行き、嫌なムードになりかけましたが、6球目を打たせファーストゴロ。3-6-3と渡って、見た目には併殺打でしたが一塁塁審の判定はセーフ。しかし、これはビデオ判定となりアウトに覆りました。井納投手は6回を切り抜けます。



  その裏。横浜は一死から石川選手が気迫のヘッドスライディングを見せる内野安打で出塁します。この試合、随所に石川選手の気迫が感じられました。チームを活気づけるプレイだったと思います。ただ、ここも後続が倒れ得点ならず。



  7回表。ヤクルトは二死からバレンティン選手がこの試合初めての四球で出塁します。しかし、ここは無理に勝負する必要のない、戦術的な四球と言ってもよいものでした。井納投手は被安打2、ちょうど100球で7回を終えました。



  その裏。横浜は一死から四番筒香選手がやや外より低めの変化球をセンターへ弾き返します。


  すると続くソト選手が、これも真ん中低めの球をセンターに弾き返します。この試合初めての連打で、横浜に一死二塁・一塁のチャンスが訪れます。



 そしてさらに続く桑原選手が真ん中やや低めの球を捉えます。打球はセカンドの頭上を超え、センターへ。横浜打線はいずれもセンターへの鮮やかな三連打で、好投の原投手から1点をもぎ取りました。ついに均衡が破れました。しかし、原投手もその後の佐野選手、楠本選手といずれも一発のある代打を三振に切って取り、最少失点で抑えます。



  8回表。横浜は二番手パットン投手が登板。最後の代打武内選手にこそファウルで粘られましたが、ヤクルト打線を三者凡退に切って取り、試合の流れをつなぎます。



  ヤクルトも8回裏から、二番手梅野投手が登板します。今シーズン、横浜は抑えの山崎投手の状態が良くないだけに、何としても追加点が欲しいところです。



  するとその場面で、この日守備では良いところを見せながら三打席無安打に終わっていた宮崎選手が、一死二塁から外角やや高めの球を一閃、打球はライトスタンドにライナーで飛び込む24号ホームラン!どうしても欲しかった場面で貴重な2点が入りました。



  さらに続くロペス選手。高く打ち上げたキャッチャーフライを中村捕手が捕球できず命拾いした後、フルカウントになってからの7球目でした。外角低めを掬い上げた打球は思いの外伸び、バックスクリーン左に飛び込みます。何と、二者連続ホームラン。息詰まる投手戦だった試合は、終盤にきてあっという間に0vs4となりました。
 


  そして最後は、抑えの山崎投手が登板。



  しかし、この日も不安が的中しました。まず先頭の代打畠山選手に二塁打を浴びると、



  つづく坂口選手、上田選手には連続四球。制球が定まらず、両選手とも一度もバットを振らせずに出塁させてしまいます。先ほどまでの勝ちムードは一転して無死満塁という大ピンチに。しかもこの後は目下30本塁打(4位)の山田選手、33本(2位)のバレンティン選手が続きます。



  しかしここはカウントを悪くする前に外角低めの球を引っかけさせ、併殺打に。二死三塁とします。ただこの間に畠山選手が生還し、1vs4。



  9月4日の対中日戦で、9回に6点差を追いつき勝ったこともあるヤクルトの強力打線。ツーシームを四球続け、カウント3-1となった後の5球目。ストレートが真ん中に甘く入りました。しかし、幸いバレンティン選手が打ち損じレフトフライでゲームセット。

  横浜は5日の東投手に続き、先発投手が好投しての良い勝ち方ができました。一にも二にも先発投手に尽きます。

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CSへ一縷の望み哀し-日本プロ野球2018 横浜vs中日22回戦

2018年09月05日 | スポーツ観戦記


  ちょうど1週間前の8月29日、横浜スタジアムへ横浜vs中日22回戦の観戦に行ってきました。シーズンもいよいよ大詰め。



  横浜の先発は、前回の巨人戦を7回無失点、ようやく4勝目を挙げた井納投手。前回登板の良い流れでこの試合も好投が期待されました。

  その井納投手。先頭の平田選手こそ力のある球で討ち取り、上々の滑り出しかと思われたのですが、二番の京田選手に早速四球。その京田選手はすかさず二塁へ盗塁。嶺井捕手の送球が良く、判定はアウト。ところが今季から導入されたリプレイ検証の結果、わずかに京田選手の足が早く判定はセーフに覆りました。



  嫌な雰囲気の中、続く大島選手にもボール先行でカウントを悪くした挙句、ライトへ簡単にホームランを浴びてしまいます。



  一方、中日の先発はここまで2勝ながら、うち1勝を横浜から挙げている小熊投手。前回8月15日での登板では、8回3安打1得点とほぼ完璧に抑えられた印象があります。



  その小熊投手から横浜は先頭の大和選手がヒットで出塁。こちらもすかさず盗塁を決め、チャンスを作ります。



  そして続く宮崎選手がフルカウントからセンターへ鮮やかに弾き返し、2vs1とします。しかし、見られたのはここまで。続く三番、四番、五番が倒れ、この回わずか1点。今期何度も目にしてきた、中軸で畳みかけることのできない効率の悪さがこの日も出てしまいました。この点が首位を独走する広島との大きな違いだと思います。



  打線が打線なら、井納投手もピリッとしないまま。2回表、下位打線の高橋選手、福田選手、松井選手に三連打を浴び、あっという間に追加点。4vs1。



  続く小熊投手こそ併殺打に討ち取り二死としたものの、さらにそこから四球、内野安打、死球と自滅街道まっしぐら。結果的にさらなる追加点は許さなかったものの、これでは攻撃のリズムなど望むべくもなく。



  それでも三回裏。先頭の関根選手がヒットで出塁すると、盗塁を決め、さらに小熊投手の暴投で無死三塁のチャンスを作ります。そして打順は一番に帰るという巡り合わせ。



  しかし、そのチャンスも大和選手のショートゴロの間の1点どまり。チャンスを得ても活かせない、今期を象徴するかのような展開。



  とはいうものの、井納選手は4回、5回、6回を福田選手の二塁打1本のみに抑えます。そういった意味では、味方の反撃を待つ我慢の投球だったわけですが、一方の打線は4回二死二塁、5回二死二塁・一塁といずれも得点圏に走者を進めながら無得点。さらに6回裏にはまたも三番からの中軸が三者凡退に終わります。

  そんな中、井納投手に代わり、7回から登板した三嶋投手が、一番から始まる中日の好打順を三人で切って取ります。この快投が何とか流れを呼び込んでくれればと期待したのですが、イニング跨ぎとなった8回表は一死・二塁から代打藤井選手のところで暴投。余計な追加点を与え、終盤にきて再び点差は3点に…



  しかし8回裏、千載一遇のチャンスが横浜に訪れます。好投の小熊投手が降板し、好不調の波が激しい印象にある祖父江投手が登板すると、横浜は大和選手が二塁打、宮崎選手が四球、さらにはソト選手がライトへタイムリーを放ち、5vs3としてなお無死二塁・一塁。



  この試合最大の山場で、打順は四番、五番。しかし、四番筒香選手が併殺打、五番ロペス選手はあっさりと三塁ゴロ。燃えかけた炎は、球場の溜息と共にあえなく消えてしまいました。已矣哉、大勢は定まりました。



  9回表、横浜は砂田投手が登板。



  その砂田投手、先頭から連続ヒットと四球で無死満塁という、まさに盗人に追い銭。



  そして、大島選手とビシエド選手の連続犠飛で7vs3。最早この展開ではダメ押し点に過ぎませんでした。



  9回裏。横浜も二死満塁としますが、一度止めた流れに蓋までしたものをどうすることもできず…。最後は最も期待のできる宮崎選手が倒れ、試合終了。



  最下位とはいえ、わずかに残されたCSへの望みをつなぐには、5位にいる中日に三連勝することが絶対条件だと思っていました。個人的見解としては、この敗戦を以て今期は終了。ふと目をやれば、目の前にビールのカップが虚しく積みあがっていました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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和中折衷のお洒落なビストロ-八寸(野毛)

2018年09月04日 | 食べ歩きデータベース


  上海料理の「状元樓」さんが野毛にオープンして早1年が過ぎてしまっているのですが、この度社内の歓迎会があり、ようやくお邪魔することができました。中華風の設えの中にどこか和の要素も取り入れられたお洒落なお店です。



  「八寸」というのは懐石料理で出てくる八寸四方の四角いお盆のことを言うそうです。今回は多人数の宴会なので登場しませんが、お店の名前の通り、中華風懐石とも言うべき見た目も美しいお料理があります。

  そしてわざわざ本店から弊社の社名が入った紹興酒の徳利を持ってきていただきました。お心遣いいただき、ありがとうございます。

  リーズナブルな飲み放題付きコースは、蒸し鶏の前菜盛り合わせから始まりました。



  自家製春巻き



  一品一品が美味しかったのですが、今回のお気に入りはこちらの海老焼売。中がふっくらとしていて旨味があり、とても美味しかったです。



  社員の間で大人気だったのは、こちら海老のわさびマヨネーズ和え。



  酢豚。それぞれ多すぎず、軽くつまめる感じなのがお酒を飲みながらとしては手ごろです。



  土鍋麻婆豆腐。そうは言っても結構おなか一杯になります。因みに、炒飯は写真を撮り忘れてしまいました。甕だし紹興酒の飲み過ぎですね…



  デザートは胡麻団子でした。

  店内にはワインセラーもありましたし、ワインに合いそうな中華風創作料理もいろいろと気になります。また次回にご紹介したいと思います。

China bistro 八寸



神奈川県横浜市中区野毛町1-9-1



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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